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【冒険心】
「当たり前なことの徹底」この文字を見る限りでは誰もが簡単だと思うだろう。しかし、商売をやるとなると話は変わってくる。もっとも基本であることが一番難しい。当たり前なことの徹底を常に意識し、会社を成長させたのがイトーヨーカドー堂創設者の伊藤雅俊である。
皆さんは当たり前なことを徹底することができているだろうか。時の経過や、慣れなどで徹底できないのが人間である。伊藤雅俊さんが最も大切にしていることは客、取引先、株主、地域、社員に対する信頼である。会社は1人では成り立たない。多くの方に支えられて業績を伸ばしている。信頼を得るためには死ぬ物狂いの努力が必要になる。信頼にゴールはなく日々の努力の積み重ねが結果につながる。しかし、信頼を失うことは簡単である。人と関わる以上、信頼はつきものである。私は信頼の厚みを増すために普段から行なっていることがある。提出物の期間を必ず守ることと、相手の目を見て意見を述べることである。期限を守る、意見は目を見て述べるということは1年生からやっており少しではあるが信頼を得ているのではないかと思っている。つまり、信頼を得るには当たり前なことの徹底が重要になってくる。伊藤雅俊さんは様々な経験を通して徹底の大切さを伝えている。
私が最も印象に残っているのは、104ページから始まる冒険心についてである。大学に入学した時、会社を開業したとき、何か新しいことを始めた時の気持ちを保ち続けているでしょうか。ある程度その環境に慣れてしまうと、今の状況に満足してしまい新しいことにチャレンジしてみることにリスクを感じる人が多いのではないでしょうか。伊藤雅俊さんは、商売や起業する人を「狂気」と例えている。リスクがあるとわかっていながらも新しいことにチャレンジしてみるという精神こそが成功への鍵だと私は感じた。私も今、オープンキャンパスで高校生に対して大学で学ぶべきことという企画を実施している。社会人にもなってない自分が教えていいのかというリスクはあるが、自分のチャレンジ精神を信じて今後も取り組んでいきたい。
伊藤雅俊さんは、何事に対しても、徹底を意識しているという。簡単のようでとても難しい徹底を追求していき、今現在誰もが知っているイトーヨーカドーができた過程が描かれている。何かチャレンジしたいと思っている方に是非読んでもらいたい。