呪縛 金融腐蝕列島 ２ 上 みんなのレビュー

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投稿者：GTO　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

『金融腐蝕列島』は、読んでいてやりきれないものがあった。それに比べれば、『呪縛』の方は、多少救いがあり、面白く読めた。

　ただ、『呪縛』にしても、大物の跳ねっ返り娘の妻がいなければ改革できなかったとなれば、日本の政財界が抱える問題の根深さを物語っていると言える。金融改革はまだまだ終わっていないと思うのだが、最近はニュースにもならなくなった。相変わらず、マスコミは飽きやすい。

　結局、「水戸黄門」や「暴れん坊将軍 吉宗」じゃないが、日本は、正しい者が、力をつけ改革するのではなく、力がある者の中に正しい心を持つ者が現れなければ、変わらないのだろうか。

　参考に『メガバンクの誤算』箭内昇（中公新書）を、読むとよいと思います。