Ｈｏｐｅｓ， ｌｏｖｅ ａｎｄ ｄｒｅａｍｓ ｉｎ Ｎｅｗ Ｙｏｒｋ みんなのレビュー

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投稿者：ダーナ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ＣＤ２枚つき。とても「温かい」教材です。大杉先生の包容力とユーモアあふれるお人柄が全体にいきわたっています。もともとの番組でレギュラーだったネイティブのおふたりのコメントも入り、声優さんたちが熱演するストーリー部分より、より自然な英語に触れることもできます。

ストーリーを書いたのは、おそらくロシア系アメリカ人であろうナンシー・メシコフさん。６０年以上も家族経営でもりたててきたレストラン「サモワール」の行く末をめぐって、父と息子、夫と妻が対立します。それぞれがそれぞれの夢を実現させたいと強く願い、妥協点を見つけるのがむずかしいのです。母であり妻であるナオコをいたわる隣人サム、つねに不満をくすぶらせている店員ヘンリーなど、家族をとりまく登場人物の動きも聞き逃せません。

店主ベイジルの怒声がとぶ場面が多いのにはちょっとまいります。こんなに口論が多い教材もめずらしいのでは。その分、眠気がふっとぶかもしれません。ナオコのつねに抑制のきいた語り口がエレガントで美しい。同性としては、こんなふうに話せるようになれたら、と強くあこがれます。

英語教材であると同時に夢に向かう人への声援も強く発信しています。さまざまな魅力に満ちた好教材といえましょう。

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投稿者：まるチーズ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

懐かしいです！
『Ｈｏｐｅｓ，　ｌｏｖｅ　ａｎｄ　ｄｒｅａｍｓ　ｉｎ　Ｎｅｗ　Ｙｏｒｋ』は、１９９７年４月〜１９９８年３月まで放送されていた、ＮＨＫラジオ英会話のＣＤブックです。
舞台はニューヨークで、「サモワール」というロシア料理店を経営する一家を中心に、ストーリーが展開していきます。

ベイジル…サモワールの店主。短気で怒りっぽい。
ナオコ…ベイジルの妻で、日本人。大学で都市計画を勉強している。
マイク…ダンサーを目指す、ベイジルとナオコの息子。高校卒業を控えている。

ベイジルは、家族みんなでサモワールを経営していくことを強く望むのですが、ナオコとマイクは、それぞれの学校を卒業後、夢をあきらめられず、進路に悩み、ベイジルと対立します。
それに加え、マイクのガールフレンドのアフア、ナオコに気がありそうな隣人のサム、サモワールで働いているヘンリーなど、様々な人が関わってきて、ストーリーが展開します。
英語の学習教材という性格に加え、物語としても面白いです。
ただ、政治経済のトピックやビジネスシーンはあまりないので、「ビジネス英語を身につけたい」という方には向かないかもしれません。
それ以外の方には、老若男女問わずオススメです。本に、英語と和訳がすべて掲載されていますので、英語が苦手の人でも大丈夫です。
おまけで載っている、ラジオ放送時のパーソナリティの大杉正明先生の、ニューヨーク旅行エッセイも楽しめました。