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自殺しようとしていた男が殺された。自殺か、自殺に見せかけた殺人か?結末は二転三転する。
フェラーズは目下、読んでいくのが楽しみな作家の一人です。
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相変わらずのトビーの迷探偵ぶり。最後まで間違った推理を自信満々に語り続けるトビーはむしろカッコイイ。そしてやっぱりジョージの最後の説明は簡単明瞭。魅力たっぷり。かなりややこしくなっている事件なのだけど、それをあまり考えさせないほどシンプルな解決が魅力的。
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「まあ坐って、ゆっくりお茶でも飲んで。人の言うことを、いちいち深刻に受けとめる必要はないって、習わなかったのかい?」p206
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自殺をはかったエドカー・プリーズ。現場に居合わせ自殺を止めたトビーとジョージ、エドカーの娘の友人ゴードン。自殺の翌日、娘のジョアンナに標本館に送らせたエドカー。発見されたエドカーの遺体。自殺ではなく他殺と考えられたエドカー。収入以上の生活をしていたエドカー。エドカーの友人ヴァネッデンの秘密。死の直前、エドカーに解雇されたペギー、解雇の理由。
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嵐の夜に自殺しようとした男を助けたトビーとジョージ。その男は翌日、一発の銃弾とともにこの世を去る。自殺か他殺か。男の周辺を飾る人々は何を考えているのか。事の真相はいかに。
自殺か他殺かをめぐり推理が様々に展開されていく作品。自殺か、もしくは他殺か、それとも自殺と見せかけた他殺か、自殺と見せかけた他殺と見せかけた自殺、自殺と見せかけた他殺と見せかけた自殺と見せかけて実は他殺か、自殺と・・・・・・。
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積読していたがやっと読めた。1941年に書かれ、この文庫が出版されたのが1998年。
解説が有栖川有栖先生でお得感がある。
英国特に女流本格は読み尽くしたという自負があったが、有栖川先生言うところのまさにミッシングリンクでスポッと抜けていた。
タイトルからして何?だが、内容はタイトル通り、いやタイトルのさらに倍という、本格をこじらせた読者はニヤリとさせられる。
新刊を追っていると時間がないのだけれど、過去の作品に読書漏れがないかのチェックもたまには必要かな。
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初めてエリザベス・フェラーズを読む。
会話の文体や運びが好みでなかった。
人物の性格描写も掘り下げが無い感じがした。
自殺か殺人か、なんか途中からどうでもよくなってしまった。
有栖川有栖氏の解説でイギリスの女性推理作家がたくさん紹介されていたのでこれから読んでみようと思います。
1941発表
1998.12.25初版 2000.9.8第3版
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嵐の中、身投げしようとしていた男を助けたトビーとジョージ。しかし翌朝、男はピストルの銃弾で死んだ。自殺だったのかと思われたが、警察の捜査の結果、自殺見せかけた他殺、あるいはその逆なのか。事件に巻き込まれるトビーとジョージのやり取りも楽しいが二転三転する推理も楽しい。いかにも20世紀の英国ミステリらしいシリーズ。
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ありえなくなくない!?
否定語「ない」が何回あるかで、文章が全く逆の意味になる。
本書の謎解きテーマは、「自殺に見せかけた他殺」なのか「自殺に見せかけた他殺に見せかけた自殺なのか」。
自殺なら保険金が下りないので他殺にカムフラージュするという動機が発生するが…。ことはそれほど単純ではない。ややこしい人間関係の織りなすもつれた糸をエピローグで完全に謎解きされる爽快感は格別です。
英国ミステリー系譜には女性作家が多いという有栖川有栖の解説も乙でした。