投稿元:
レビューを見る
復刻版で読みたい詩集。田中の版画と詩の世界が素晴らしくマッチ。口語詩の先駆け。暗く切ない陰鬱とした蜜のように纏わり着く詩人の世界は今も続く。
本当は「氷島」のレビューがしたかったが単行本では未出版。残念。
投稿元:
レビューを見る
まっくろけの猫が二匹、
なやましい夜の屋根のうへで、
ぴんとたてた尻尾のさきから、
糸のやうなみかづきがかすんでいる。
『おわあ、こんばんは』
『おわあ、こんばんは』
『おぎやあ、おぎやあ、おぎやあ』
『おわああ、ここの家の主人は病気です』
投稿元:
レビューを見る
地元の詩人さんで、朔詩舎というレストランもあります。
病的な感じのする詩が多いと思うのですが、私はたまに椎名林檎を思い出します。
投稿元:
レビューを見る
購入:本当大好き。「猫」が一番好き。
「群衆の中を求めて歩く」は教科書にも載っていた。
同級生が朔太郎が好きといっていてすごくテンション上がった(笑)
わかってくれる人いるんだなあ…。
投稿元:
レビューを見る
『伯爵令嬢シナモン3』の登場人物となっております萩原朔太郎の詩をご紹介します。この人は群馬県前橋市の医者の長男に生まれ、裕福な家庭で少年時代をおくります。根っからの詩人でなにをやらせても長続きしない。けれど詩だけは高く評価され40歳くらいのときに上京します。
朔太郎は、江戸川乱歩の愛読者で、のちに親交を結びます。
そんな朔太郎の詩を一つご紹介いたしましょう。
( ↓ 以下は下記ブログに記します)
狼皮のスイーツマン「朔太郎の詩」http://r24eaonh.blog35.fc2.com/blog-entry-101.html
投稿元:
レビューを見る
5月19日読了。萩原朔太郎の詩集、iPhoneの青空文庫アプリにて。詩集のタイトルからか「青白い」印象を受ける詩集、純粋で痛々しいが目を背けたくなるような露悪的なものではなく、読後感は悪くない・・・詩は感傷的な独白ばかりではいやらしくて胸焼けがしてしまうが、この作品では情景を観察して描写た「写実的な」詩が多く、かえって読んでいてイメージが喚起される。(「およぐひと」短いが強く印象に残った)声に出して読めばまた感想も変わるかな。切れ味鋭い短詩もいいが、終盤に収められた二編の長編も、ちょっとした小説のようで興あり。
投稿元:
レビューを見る
アーティスト・奥田民生は萩原朔太郎が好きなんだろうなと、この本を読んで感じました。そういう部分がちらっとあります。
投稿元:
レビューを見る
「天上縊死」を読んだとき鳥肌が立った。読んでいるとこの人の書く一文字一文字が特別に見えてくる。
本当に凄い人だ。
投稿元:
レビューを見る
高校受験の時、Z会の夏期講習で出会った国語の教師による詩の読解で
この詩人の詩が好きになった。同時に国語という教科がとても好きになった。人は出会いによって変わるものだと思う。
投稿元:
レビューを見る
静かに腐っていくような綺麗な膿を抱えた詩集。
「悲しい月夜」「ありあけ」「死なない蛸」が印象に残っています。
投稿元:
レビューを見る
祖父所持の創元文庫にて。
北原白秋の序文、初版の序、室生犀星の跋文がすごくて、三人の関係が知りたくなる。
月に吠える
竹とその哀傷
雲雀料理
悲しい月夜
くさつた蛤
さびしい情欲
見知らぬ犬
長詩に篇
蝶を夢む(抄)
投稿元:
レビューを見る
一遍のみ、などできちんと一冊読んだことがなかったので
手に取ってみました。
詩の技巧的なところなどは正直あまり理解できておらず
雰囲気で読んでしまうのですが、
口語体で詩を書くということが画期的だったことや
32歳のときの自費出版であったなどの
時代背景ともあいまって、
孤独が淡々と綴られている感じが
胸に染みてくる感じがしました。
解説の
芸術家の創作活動の厳選はたいていトラウマに見出すことができる
という言葉に頷いてしまいました。
投稿元:
レビューを見る
月の初めに生まれ「朔」の字を名前に持つ朔太郎、荒削りの詩を通して彼の描く月は、単なる抒情にとどまらず、「死にゆくが故に生きている」肉体とは対極にある、静かで永続性を持ったものとして象徴的に登場する。彼の月に対する怯えは生に対する怯えの鏡写しのようでもある。(みやつき)
投稿元:
レビューを見る
萩原朔太郎がどう世界を見ているか。それも含めた言葉の美しさ、描き方が面白かった。萩原朔太郎の人物像を分析した解説も相まってまた読んでみたい作品となった。