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古典制御だけを扱った制御工学の入門書。
制御系設計ソフトのMATLAB用のプログラムで学習できる。
制御工学に必要となる基本理論を解説した学習書である。
いわゆる古典制御だけを扱っているので,制御工学の入門書になっている。
制御工学は,機械系や電気系,化学系,情報系など非常に横断的な学問分野である。
制御工学を習得する上で必要な「複素数」と「ラプラス変換の基礎」から始まり,「フィードバック制御系」や「制御系の定常特性」まで解説した。
まず,各項目で重要となる理論や公式についてグラフや図を使った説明がある。
そして例題とその解答を使って理解を深めることができる。
さらに練習問題とその解答がついていることから,内容の理解度を確認できる。
なお本書は,制御系設計ソフトウエアのMATLABに対応している。
「MATLAB session」と呼ぶ項目で,MATLAB用のプログラムを記載した。
これを利用すると,読者自身が時間応答波形,周波数応答波形などを簡単に作図できる。
大学3年生の「制御工学」や「制御理論」の授業で利用する教科書としても活用できる。