紙の本
文系大学院で研究する人へ
2000/12/17 21:47
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:dakara - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、研究計画書の「書き方」ではなく、「考え方」を伝授してくれる数少ない文献のひとつです。
「考え方」というだけあって、研究するということは一体どういうことなのかからはじまり、そのための方法論が若干解説されています(方法論に関してはほんの入り口程度の解説です。より詳しく知りたい人は、社会調査のテキストを読めばいいと思います。)。
本書には、実際の研究計画書の例が載せられており、それに詳細なコメントが付記されているので、自ら研究計画書を書く際には、大いに参考になります。
定価3500円と若干高めに感じますが、内容は充実しており、初心者にもわかりやすくなっているので、もとはとれるでしょう。
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研究とは、どういうことなのか。研究計画書の書き方をわかりやすく説明した本。実務家を目指す学生の必読書。
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大学院へむけて購入。研究計画書を書く上での考え方が分かりやすく書かれている。更に多くの例を載せているのが良い。ただ、あくまでそれは参考程度。この本を活かして如何に自分が考えるかによる。考えのきっかけに最適な一冊
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正直言って、殆ど使えなかった。かといって、他に計画書を書く上で利用できそうな教科書もない。結局売れる教科書を作るには、社会人入試を対象にしなきゃいけない。逆に言えば、学部生が大学院を受ける場合、指導教員が指導する、という前提があるからじゃないか。例外もきちんと存在するのだからその辺お願いします。
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大学院入試の際に研究計画書を書かなきゃいけないのね。内部推薦だったから知らなかった…って一般入試でもうちにはない気がするけど。
と言う事でおそらく社会人の大学院志望者向けのような気がしていたのですが、大学院生としての心構えなど、ためになる話は満載でした。
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「研究計画書って何を書けばいいんだ??」 とお悩みの方々に読んでいただきたい本の一つ。 まったく書き方などがわからない人にとっては「ナルホド」とは思えるはず。
この著者が社会科学系の方であるために内容がそっちの寄っている感じは否めないが、研究計画書というものの意味を考え書くにあたっては十分な内容なのではないだろうか(研究内容について考えるきっかけにもなる)。 経済学・経営学系の院に進学するつもりの人に向いているのではないかと思う。 とはいえ、僕は人文科学系だがこれを読んで大いに参考になった。人文科学系の大学教授にも読む人がいた。考え方という意味では系統に関わらず通底するところがあるかと思われる。
個人的には満足な本でした。
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研究計画書の書き方が実例とともにわかり、研究とは何かという考えにまで至っている。読みやすく、わかりやすい本。
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研究計画書を評価する側から、内情を書いたような本。
「研究」の意味の理解、その「構想」=研究計画ということがわかった。
時間はまだまだある。がんばらなくては。
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大変参考になりました。
なぜ、修士を目指すのか、おもに社会人学生向けに書かれています。
研究計画書の書き方だけでなく、
他人の論文を読むときの、観点の持ち方にも勉強になります。
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大学院に行く理由は何か?というところから、実際の研究アプローチまで分かり易く解説してある。海外の大学院に留学したいと思ったら、まず読むべき本だろう。まず、研究プロセスのイメージは、「調べつくす、考え抜く、紡ぎ出す」という3ステージ。自身の紡ぎ出した主張は正しく、新しく、面白い。裏付ける情報もしっかりある。情報入手のプロセスは信頼できる。主張と情報を繋げる枠組みが確り。これら全体が、論理的整合性と経験的妥当性に裏付けられ、主張に了解性、納得性があるぞとなれば、良い研究といえる。これから書く大学院の最終論文。頑張ろう。
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すでに院試、初年度の研究計画を書き終わってからの読了。
文系寄りの内容だったが、計画書のサンプルがいくつも用意されていたのは良かった。また、本書自体が20年前のものなのであくまで参考だが、大学院自体に求めて良い内容と社会的な要求など、少しメタ的要素があり、意外にもためになった。
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MBA卒論の参考用として使用。
大学院での研究計画書に関する基本的なところから丁寧に書かれており、参考になる。オーソドックスな内容なので、あくまで参考用として基本を知るという位置づけで良いと思います。
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大学院進学を目指し、研究計画書のことが全く分からなかったため、購入。
この本を読んで自分なりに書いたものが、いかにダメな研究計画書だったのか身に沁みました。
研究の種類や、言葉使い、文書の構成、論文としての約束事など、私の知らないことばかり。
とても参考になりました。
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請求記号:W20.5-SEN
https://opac.iuhw.ac.jp/Akasaka/opac/Holding_list?rgtn=00098174
<東畠弘子先生コメント>
私が大学院生だったときに、勧められた本です。1999年に発行されていますが、今も版を重ねていて、私も学生に勧めています。「研究計画をたてる上での注意事項」の章は特に大切です。「望ましさと実行可能性のバランスをとること」などのポイントは、大学院を目指す学生だけでなく、これから卒研、卒論に取り組む学生の皆さんに読んでもらいたいです。
<BOOKデータ>
大学院入試の合否を決めると言われる研究計画書のポイントを網羅した画期的な一冊。
第1部 大学院希望者の増加と大学院の整備充実化、第2部 大学院で学ぶということ、第3部 学問と研究ということ―研究計画を作る前に、第4部 研究計画ということ―研究計画作成の実際、第5部 事例集 研究計画書サンプルとコメント、参考 新しい研究の流れについて
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大学院を目指すにあたり研究計画書が必要と知り、読んだ。計画書の実例が多数収録されているのが、大変勉強になった。
自分は心理系の大学院を目指すので、本書が役立つだろうか?と思って読んだが、論文は「扱うテーマ」ではなく「形式」なので、全く問題なかった。
論文指導が受けられないまま院試を受ける人には、救いの神になると思う。戸田山和久『論文の教室』と一緒にどうぞ。