紙の本
読後感が…
2003/02/04 20:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:貴水 - この投稿者のレビュー一覧を見る
“恩田陸”的と言えば“恩田陸”的なのかもしれないが、私個人的にはイマイチの感が否めない。彼女の作品に良く使われている気がするが、一見解決した物語の最後にそれを覆すかもしれないというワンセンテンスが組み込まれている気がする。それをやられてしまうと、読者としては読後の爽快感が奪われてしまうような気がする(読者に考えさせる目的なら良いのかもだけれど)。私は他の、都市伝説や身近なミステリーを扱った恩田作品の方が好きです。
投稿元:
レビューを見る
この作者との出逢いはまさに「偶然」だった。たまたまコンビニに本を買いにいった。たまたま本棚にあったタイトルに惹かれた。たまたま冒頭が面白かった。たまたま手持ちがあった。それだけ。 その偶然のおかげで、今では大ファンというわけである。 天才画家の息子に主人公は突然「あなたは母の生まれ変わりです」と告げられる。タイトルにふさわしく、読めば読むほど「不安」になる本だ。
投稿元:
レビューを見る
「あなたは母の生まれ変わりです」大学教授秘書の古橋万由子は、二十五年前に変死した天才画家高槻倫子の遺子にそう告げられた。発端は彼女の遺作展会場で、万由子が強烈な既視感に襲われ、「鋏が…」と叫んで失神したことだった。実は、倫子は鋏で首を刺されて殺されたのだ。万由子は本当に倫子の記憶を持つのか?真相を探る彼女に、奇怪な事件が襲いかかる。
【感想】
http://plaza.rakuten.co.jp/tarotadasuke/diary/200407240000/
投稿元:
レビューを見る
各章につけられた 副題を眺めるだけで そこはかとない不安定さを感じさせる。
こんな具合。
|【第一章】遠い海への道のりは、ある日、突然に始まる
|【第二章】海に向かう道は、長くねじれている
|【第三章】すべての道が、海につながっているように見える
|【第四章】中には、海を見ずに終わるものもいる
|【第五章】海に続く道
一世を風靡し 刺殺という理由で 瞬く間に消え去った 美貌の画家にまるわる物語。
ある特殊な能力を持つ女性が 美人画家の生まれ変わりではないかと疑われる所から物語は始まる。
人の向こう側に 実際には見えないものを見てしまう不安をはじめとして
この作品には 読むものの不安を掻き立てる何かがある。
思い出しそうで思い出せないこと。そしてそれは なんとなく嫌な予感のすることなのだ。
スッキリしたいと思わせながら どんどん不安に引きずり込まれてしまう。
記憶・潜在意識・刷り込み
キーワードは そんなところだろうか。
投稿元:
レビューを見る
輪廻転生や読心といったオカルト要素をもりこみつつも、一応(?)本格ミステリー。
クライマックスで2転3転、最後まで引っ張りまわされました。
余韻の残る終わり方は恩田さんならでは。
投稿元:
レビューを見る
今まで読んだ中では一番どんでんがえしがここちええはなしだとおもえました。
どこで この世に不思議はなんもないってやってくれるんだろうなあとおもっておりました。
うまい
恩田さん ちょっと ここだけは やばい設定かなあと思ったけれども うまい
投稿元:
レビューを見る
恩田陸の本を片っ端から読もうと思って手に取った本その1。
雰囲気は恩田陸だったけどなんか違う感じ。
ストーリーがあまり記憶に残ってないってことは…。
投稿元:
レビューを見る
表紙は新潮文庫版のほうが好み。登場人物があまり魅力的ではないが、文面は相変わらずどこかで読んだようなノスタルジックな印象。
投稿元:
レビューを見る
27日初見。
『球状の季節』にも似た暗さ。恩田陸って大体暗いけども。
なんでお姉ちゃんが鋏を恐がったの?現場を見たから?ん?
投稿元:
レビューを見る
新規購入ではなく、積読状態のもの。
2009/4/29〜5/3
恩田さんの作品は、メフィストの連載で読んでいたが、まとまった形で読むのは初めて。この本も10年くらい前に買ってあったのをようやく読めた。
大学教授秘書の古橋万由子は、訪れた絵画の個展で、今は亡き高槻倫子の遺児、秒から母の生まれ変わりである、と告げられる。万由子は、他人の記憶がフラッシュバックのように見えたが、倫子もそういう体質であったらしい。秒は、万由子に母親を殺した犯人を一緒に探して欲しい、といわれる。個展の際に見つかった倫子の遺言にある絵を渡して欲しい、とあった4人が怪しいと思われたが。その4人と順番に会ううちに万由子に奇怪な事件が次々と起こる。
恩田さんに特有の不思議な独特の世界がこの初期の作品から広がっている。10年積読本にしていたのがもったいないくらいの作品であった。残りの手持ち作品も順次予定本リストに入れて、未購入本も買っていかなければ。
投稿元:
レビューを見る
なんだかなぁ。
え、そんな落ち?みたいな。
かなり不満が残る。
始めが面白かったからが残念。
投稿元:
レビューを見る
25年前に殺された女流画家、高槻倫子の遺作展で、倒れた主人公万由子はその息子高槻秒から、母の生まれ変わりだと告げられます。万由子はよみがえる記憶と共に、高槻倫子の遺言にしたがって、遺作を四人の人物に送ることに付き合わされることになって・・・
万由子はやや特殊な能力を持っていて、人の心の引き出しを見ることができるのです。そのテーマを使ってもSFとして成り立ちそうな設定ですが、あくまでさらっと自然に使われています。また、生まれ変わりというテーマももっと、突き詰めていけそうだし、犯人探しも推理物として、メインテーマにあげられそうです。
どれも、興味をひくのだけど、一番の読みどころはやはり心理劇でしょうか。高槻倫子の軌跡を追うにつれて彼女が生涯が、鮮やかに浮かんできます。
高槻倫子の視点からの小説を読んでみたいです。恩田陸なら書いてくれそうだな。
投稿元:
レビューを見る
超能力系の話。劫尽童女よりは読みやすい。
ミステリーなんだけど、途中で犯人に見当が付いてしまう。
投稿元:
レビューを見る
【目次】
プロローグ
【第一章】遠い海への道のりは,ある日,突然に始まる
【第二章】海に向かう道は,長くねじれている
【第三章】すべての道が,海につながっているように見える
【第四章】中には,海を水に終わる者もいる
【第五章】海に続く道
エピローグ
解説(小池真理子)
投稿元:
レビューを見る
恩田さんらしい雰囲気で、複線がきちっとはってあって、ラストのどんでん返しもこの作品は成立してると思います。
恩田さんのは青春もののラストはたいていすごく好きなんだけど、こういう系のラストはちょっと失敗したかい!?な時があるきがするので。
でも、好きですけどね。
いつもどういうジャンルになるんだろうと考えるけど、何だろう。ミステリー?ホラー(もしくはオカルト)?まぁ、なんでもいいけど。
付け足すなら、この作品は登場人物があまりひかれなかったかなぁ…。というか倫子さん怖すぎ。