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真保 裕一さんと言うと映画化された「ホワイトアウト」が有名だが、個人的に本作品が一番面白いと思う。
話のテンポも良く上下巻一気に読ませる作品。
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偽札作りの目的が次第に摩り変わっていく様に興奮。職人魂に火がついてからの盲目ぶりは、凝り性の人なら経験があるはず。幼い頃、いかに割れない泥団子を作るか奮闘した思い出が蘇りました。
本札よりも精巧な偽札を作ることに没頭する主人公と、それをそっとして置かない周囲の歪みは終盤に向けてどんどん加速。ラストは盛大に肩透かしを食らった気分。でも爽快。
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贋札作りを通した青春物語、としても読めて(というかそういう風に読んだ)真保作品の中でも大好きな部類に入り何度も読み通してます。
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最近世間を騒がしている偽札騒ぎの裏側を見ているような気になる。偽札作りの工程を事細かに解説してあるものの、説明臭くなく映画を見ているような読み易さ。おもしろかった〜!
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紙幣の解説で少し難しくなりダレるが、クライマックスに向かうにつれ読者にすさまじい焦りを感じさせる。
「あー、どうなる!?」こんな気持ちになる小説があるか!?
結末の文章は連載時と異なるようだ。個人的にこういうふざけた終わり方にはして欲しくなかった。
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日本推理作家協会賞・山本周五郎賞W受賞
痛快です!!エンターテイメントとして、最後まで飽きさせません。細かいところまで表現された偽札作り、圧巻です。
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あの映画にもなった「ホワイトアウト」を書いた方の小説。
犯罪モノって結構主人公が人間から規格外だったりするけど、コレは普通の人なので安心。(犯罪知識があるだけで規格外か?)
友人がヤクザに莫大な借金を作ってしまい、「もうこれは偽札を作るしかない!!」と偽札を作る話。
下巻はついに偽札完成。主人公の敵、東建興業と帝都銀行をターゲットにいかに偽札をつかませ、現金を奪うか…という話。
この小説、結構登場人物も立ってます。まぁ、みんな何らかの犯罪に関わっている人達なのでクセのある人ばかりなのかもしれませんが。
終わり方は悪くありません。個人的にはこういう爽やかな終わり方、結構すきです。
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偽札作りが本格化して、更に専門用語が増え、紙作り方、インクの選び方、印刷機の種類、スキャナについて詳しく書かれている。でもここまで来るとそれが苦にはならず、さらりと流してスラスラと読めた。それくらい話は面白い。ラストもこの主人公達だからこういうのもありなのかなと思えるほど微笑ましかった。
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偽札作りの話。かなり専門的で分かりにくいところもあったけど、詳しくてすごいなって思った。実際にこういう事件が起こっても不思議じゃないよなぁ〜・・・。なかなか長かったけど楽しい本。最後の最後でびっくりした。
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とにかく、テレビをつけず、音楽を排除して思いっきりこの作品にのめり込むこと。
食事休憩もいらない!!(笑)
上下巻一気にどうぞ^^
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<きかっけ>昔、本嫌いで全く読書する習慣がなかったのですが、ある人に奪取はやみやすく、かつすごい面白のでぜひとも読んでみるといいよと言われ買った本です。
<コメント>当時本嫌いだった為、全く活字を読むことがなかったにもかかわらず上下巻で900ページもある奪取をあっという間に読んでしまいました。
それだけ、読みやすく面白かったです。
真保裕一の作品で一番好きです!
ちなみに、山本周五郎賞と推理作家協会賞のW受賞してます。
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ラストがちょっとなー。3人にはちゃんと5億を手に入れて欲しかったですね。あんなカリスマ性のない奴が最後に一番おいしい目を見るなんて、なんか後味悪いな。エピローグも、おいおいそれはないやろうって思った。フィクションは完全にフィクションのままでそっとしておいて欲しいっつうか。それから、上巻読んでても思ったんだけど、コイツら偽札造りへの執念を、もっとちゃんとした方向に使ってたら、もっといい生活が出来てんじゃないかと思うのです。社会の底辺を生きてる割に頭良すぎ!(笑)全体的には割合面白かったです。上下巻間を置かず一気に読むことをお奨めする。(20070328)
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手塚道郎・22歳は、友人の西嶋雅人がヤクザの街金に嵌められ作った借金を返す為、パソコンや機械を駆使し大胆な偽札造りに挑む−。
上下巻で結構なページ数があるけど、そのボリューム感を全く気にさせない。
登場人物は必要最低限に絞り込み、無駄を省いた展開はスピード感があり重厚な文体でもテンポ良く読める。
偽札造りがメインなので小難しい専門用語が頻繁に出てくるにも関わらず、決して飽きがこない。
キャラはそれぞれが個性的で際立っていて魅力があり、「偽札造り」に沿った会話も小難しいのに軽快でユーモアがあって楽しい。オチの「真保裕一」はご愛嬌か。読み応えは抜群、読了感は爽快。
真保裕一と言えば「ホワイトアウト」が有名だけれども、個人的には「奪取」はそれを越えていると思う。
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面白かったです。楽しめました。最後まで気を抜くなということですね。エピローグの「小説」のくだりもよかったです。思わず(⌒▽⌒)アハハ!と笑ってしまいました。
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※印象に残った箇所
p.377-378
「昔、”彫りの鉄”が言ってたことがあるよ」
急に小声になって、光井が耳元で言った。
「人をだますってのは、ガラスの橋だ、と。慎重になってあんまり渡る前からたたいていると、あさり壊れちまうことがある。かといって、遠くから見ただけじゃ、どこにひびがあるかはわからなねえ。肝心なのは、物を見る目なんだとさ。光を見ることのできる目があるかどうか、だ。」
「光?」
「そう。素人は、光をただ明るくまぶしいもんだとしか思わないことが多い。けど、ほれ。分解すりゃあ、光だって七つの虹の色からできてるだろ。相手、小道具、時間、場所、手順、仲間、そして、自分。その七つの要素の重なり具合を見分けられるやつだけが、成功を握るんだと、な。何かがひとつかけても、光は満足にガラスの中を通り抜けやしねえ」
※感想はそのうち書きます。