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11か月
話は分かる。大人が読んでいい本だと思う。絵もいい。
だけど、やはり楽しいという感覚がないためか、あまり好きではないようだ。
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一年詩集の序
でんでんむしの かなしみ
里の春、山の春
木の祭り
でんでんむし
作品について
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でんでんむしの背中にはかなしみがいっぱい。友達のでんでんむしに相談するが、みんなかなしみを抱えていて、一人も悩んでいる人はいない。
子供心に人が背負うもの、考え方の違いなど教えていくのに最適な本。
大人になってなんとなく理解しているものも、子供に純粋に質問されてしどろもどろになりそう。
読んであげたい!
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3-2 2019/06/12
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3-3 2017/12/20
4-1 2017/11/15
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4-1 2016/06/15
4-2 2016/06/15
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5-1 2013/04/24
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6-1 2012/02/13
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いつだったか思い出せないけれど、奥付を見ると1998年とある。
友人から誕生日のプレゼントのリクエストを聞かれて、美智子皇后の『橋をかける』と答えた。当時、美智子皇后の国際児童評議会の基調講演はたいそう話題になっていた(と思う)。それをまとめた本が『橋をかける』だった。
その中に『でんでんむしのかなしみ』が出てくる。
「生きていくということは、楽なことではないのだという、何とはない不安を感じることもありました」と書かれている。
当時の私は、美智子皇后の言葉に共感できなかった。
それから20余年経った先日、ある日突然、外出自粛で家にいるときにYOUTUBEで、『でんでんむし~』の朗読が流れてきた。
でんでんむしの背中の殻いっぱいに詰まった「悲しみ」。
それに気づいたでんでんむしは友だちに尋ね歩く。
ところが友だちもみな、
「自分の殻にも悲しみがいっぱい詰まっている。あなただけではありません」
と言う。
悲しいのは自分だけじゃないと気づいたとき、
「このでんでんむしは もう、なげくのを やめたので あります。」
このそっけなく思えるほどの言い切りがいい。
『橋をかける』を読んだとき、幼い頃確かに『でんでんむし~』を読んでいたはずなのに、悲しみは自分だけのものだと感じていた。『でんでんむし~』を読んだときも、『橋をかける』を読んだときも、かたくなに悲しいのは自分だけだと思い詰めていた。
みんな悲しみを抱えて生きている。
悲しくない人なんていない。
このことに気づくには、20余年の歳月が必要だった。
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1930年代に書かれた作品が5編おさめられた本です。ドキドキワクワク感のある絵本ではありませんが、心に静かに入ってくるような内容です。上皇后美智子さまが、この絵本の思い出を語られたこともあります。
(ストーリー)
ある日、一匹のでんでん虫は、自分の抱えている悲しみについて、思い悩みます。友達のでんでん虫に、「もう生きていられない」と嘆くと、友達は「あなただけではありません。私も悲しみを抱えています」と答えます。何人もの友達をたずねて行くと、先々で、皆が同じように答えます。
そこで、悩んでいたでんでん虫は気づくのです。
悲しみは誰でも持っている
私だけじゃないんだ
そして、
「私は私の悲しみを生きていかなくちゃ」と決意するのでした。
――――――――――――――――――――――――
大きな苦しみと向き合う時、「なぜ私だけ・・・」という孤独感は、乗り越えようとする力を奪います。
でも、実は他の人も、その人なりの悲しみと共に生きていると気づく時、勇気がわいてくる気がします。
私の、あなたの、その苦しみも、誰かの共感、誰かの力に、つながるかもしれません。
Cameron
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【第31回】で紹介(ひめ)
大学院の仲間とのクリスマスプレゼント大交換会でいただいたこちらです。祝祭感はないけれど、一文字一文字味わって読みました。悲しいのは(辛いのは)自分だけじゃない、そう思うと少し心が軽くなって、ままならない世の中だけどできる範囲でできることをしっかりやっていこう、とそんなふうに思ったのでした。
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同じようなことがありました。
自分の抱えているもの、心を許す人に一寸話したら、実は彼女もいろいろあって、それを話してくれ、お互いにそれで少しは救われた。よし、がんばろう、と思えたんです。
誰かに話そうも、結局、選択や立ち上がるのは自分自身ですが。問いかけなければ自分だけだと思い込んでしまう。かなしみは自分だけではない、誰ももっている。
「わたしは わたしの かなしみを こらえて いかなきゃ ならない」
五つお話があって、この「でんでんむしのかなしみ」は、ほんの6頁の短いお話。
美智子さまが愛読されている絵本とのこと。
まだ小さい孫のクリスマスプレゼントにポチしたのですが、深すぎました(まだうちには早い感じです)。
メリークリスマス!
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朗読をしたくて探した本。元々新美南吉の作品はかなり読んでいるつもりだったが、まだまだ面白い作品がたくさんある。
でんでん虫は何が悲しいのか、背中のカラの中に悲しみがあるとなぜ思ったのかは想像の余地があって面白い。結末もよく考えると深い。
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新美南吉記念館で購入。
ごんぎつね、で有名だけれど、このお話がすきなのと淡い挿絵が美しい。
誰でもかなしみを抱えて生きているのだよ
あなただけではないよ
だから大丈夫だし、だからこそ、強くなりなさい
ということを優しく伝えてくれる絵本。
他に入っているお話も、季節と自然がテーマのお話で、こういう絵本が自然に対する敬意とか想像力を創ってくれるのだなと改めて実感。
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目次
・でんでんむしのかなしみ
・里の春、山の春
・木の祭り
・赤いろうそく
私が借りた本は古くて、ネット上で書影を見つけることができず、出版社も今年3月で事業を終了してしまったので、別の出版社の紹介文を借りています。
子どもに媚びていない力強い筆遣いは、もしかしたら最近の子どもには受け入れられないのかもしれません。
しみじみと、ではなく、激しく描かれる悲しみは、でんでんむしの深い絶望を突きつけてきます。
だからこそ最後にでんでんむしが悟る「かなしみはだれでももっているのだ。わたしばかりではないのだ。わたしはわたしのかなしみをこらえていかなきゃならない」が生きてくるのだと思います。
ちいさな子どもには難しいかな。
でも、心で絵本を感じられる小さなころって、意外に難しいこともすっと理解できていたりもするんだよね。
だから子どもに媚びず、大人の本気の絵本を作ってほしいと思っています。
そして読み手は、「かなしみだけじゃなくて、うれしいこともたのしいこともからの中に入っているよね、きっと」などと話してみたりして欲しいと思います。
他の収録作は文章だけですが、目に浮かぶような描写が多くて、実体験数が圧倒的に少ない子どもにこそ、このように視覚に訴えるような文章の絵本をたくさん読んであげてほしいと思いました。
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新美南吉記念館に訪れて知った一冊。
「あなたばかりじゃありません。わたしのせなかにも、かなしみはいっぱいです。」
…
そして、このでんでんむしはもう、なげくのをやめたのであります。
私も胸に刻みたい一編でした。