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かなり衝撃のデビュー作だった。だけど、メフィスト賞決定後のメフィスト座談会で、「受賞者が見つかりません!ウォンテッド!」と捜索願を出されていたのは、さらなる衝撃だった。
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犯人が探偵というちょっと変わったミステリ。主人公である犯人が魅力的。
これがデビュー作だというのが何より素晴らしい。しかし、以後の作品すべてを読んでいるが、これを越えていない(それだけ当時この作品が鮮烈だったのか・・・?)のが残念。
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怜悧・大胆・精緻
新感覚ミステリの傑作
ハサミ男=美少女連続殺人鬼。
死体の首には鋭く光るハサミが一丁!
美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。
3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。
自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。
「ハサミ男」は調査をはじめる。
精緻にして大胆な長編ミステリの傑作!
という事らしいです。
講談社ノベルズでご活躍の殊能将之先生ですが、やはり『ハサミ男』が有名なのではないでしょうか。
かく言う私も本屋の店頭でずっと 『ハサミ男』というタイトルが気になってとうとう購入してしまいました。
京極堂の言うように、どんな本でも面白いのでしょうが、それでも当たり外れは絶対にあると思います!
そしてこの本はアタリ!!
なんかサイコでグロい話かな〜と少し引いていたのですが、そういう系のミステリでもなく(いや、殺人のとことかグロいと言えばグロいですが)読後はアメリカ映画(ホラー)のラストシーンみたいでした。
(大抵ロックっぽい音楽がエンディングなんですよね……)
あ、でも全然怖くないですよ!
心理的に怖いとかも全然なし!
「あ!やられた!!」という楽しい読後でした。
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最後まで読み終わった時に、あまりにもびっくりしすぎて(たぶん血圧が一気に10くらい上がったと思う)、狂ったようにまた最初から読み直してしまった。
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基本的に犯人を捜しながら読むこともしないので、犯人が解ったところで悔しい気持ちになることはないのだけれど、これは流石に悔しかった。
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猟奇的な連続殺人犯「ハサミ男」が、自分の模倣犯を追うことに。知的で魅力的な犯人の意外な素顔。途中、カツン、と引っかかったら、見過ごさず注意して読みましょう。映像化のできないトリックです。
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殊能デビュー作。長いこと遠ざかっていたミステリーの世界に再びハマることとなった記念すべき作品。いや〜、気持ちよく騙されました。
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ちゃんとしたミステリでした。メフィスト賞受賞作品なので、どこか破綻してるかなとも思ったんですが、らしからぬキチットした作品。この作者の次の作品も読みたくなるような非常に良作でした。
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春を待たずに殊能先生が亡くなってしまった。だいぶショックだった。だがまあ一読者に出来ることというと、覚えてることと、再読すること、このくらい。だから訃報を聞いたその晩、数年振りに読んだ。
私の持ってる『ハサミ男』はノベルス版で、第一刷から一年後くらいに出た第十三刷。2000年だって。不思議になってくる。過去って何なの。その頃、自分が何をしてたか思い出せない。とにかくその時は作者も生きてた。今は本だけ残ってる。作家ってすごい。
で、結局ろくな感想が書けない。
とにかく、改めて読むとすごくツルッと書けてるんだなあ、という印象。終わりの終わりまでテンションがある。歪んだ弦の音で勢いよく走り抜いたような読み終わり。意味わかんないな。やっぱり感想が書けない。
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美少女が連続して殺される事件が起きていた。死体ののどにハサミが突き立てられていたことから、犯人は「ハサミ男」と呼ばれるようになる。
そして、ハサミ男の第三の犯行が……!?
しかし、「ハサミ男」である主人公の「わたし」は、その少女を殺してはいなかった。
ハサミ男を模倣した真犯人は誰なのか。
主人公はその捜索を開始する。
警察が出てくるまではちょっとテンポが悪く読みづらいかなーと思っていたんですが、警察の捜査が始まってからはテンポ良く読むことが出来ました。
「ハサミ男」は自殺願望が強いのですが、その自殺方法にちょっと気分が悪くなったりもしましたが。
捜査が始まって以降は面白かったです。主人公よりも警察側の人物が好きだなあ。上井田さんとか村木さんが。
タイトルからして、もう少しノリが軽いと思ってたんですが、全然違ってました。何となく、レクター博士シリーズを彷彿としました。
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面白い。見事に騙された。
検証のため、再度読んでみようとしたが挫折。残念ながら2度目はぜんぜん楽しめない。
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メフィストの座談会で気になって発売後すぐに購入!
シニカルでテンポが良くて最高。読みながらにやにやしどおしでした。
最高の純本格作品です。
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連続美少女殺人事件の犯人「ハサミ男」は、自分の手口を真似た第三の殺人の真犯人を捜す破目に。ストーリーはハサミ男と警察の視点を交互に展開、意外な結末に向かう…。 実に巧みな叙述トリック、此処迄綺麗に騙されるといっそ清々しい。ハサミ男はその手口こそ残虐であり乍ら、至って冷静な人物、その為に物語は一見淡々と進んでいく様だが、却ってそれは不気味に作用し、読み進む内に静かな昂奮を感じた。或る意味「終わってない」終わり方でラストまでしっかり魅せてくれる。
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サクサク読めた。倒述とあってかスンナリ入り込めてそのままサクッと。ただ、叙述というか先入観トリック?は面白かったが、後半の状況がイマイチ分り難かったからあっと驚く事はできなかった。真犯人の意外性も360度周った感があってそれ程ビックリせず。全体的に小さくまとまりすぎた感が若干。でもサクサク読めるのはいい。
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これは、怖い。
最初から異様な雰囲気漂う小説で、最後にあっと驚くことが。
最後まで読んだら、絶対ハマります!