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大分、昔の小説だが、今読んでも面白いね。メガリス・吸血鬼・アトラントローグ・・・これらに興味のある方はどうぞ
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昔に読んで、面白かったと記憶していたので、再読した。
んー、こんなんだったっけ? といった感じで拍子抜け。
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鬼才半村良のデビュー作。まだ読んでいなかったことにびっくりしながら読んだ。さすがに迫力がある。
建築業を巡る争いのようなスタートから、あれよあれよという間にアトランティス大陸は出るわ、吸血鬼は出るわ、オオカミ人間は出るわ、巨石信仰とか、神とか生け贄とか、もうてんこ盛りである。あれよあれよという間にとんでもない世界に連れて行かれる。あっけにとられながら、引きずり回されていくしかない。
セックスが重要な鍵になっているため、それなりに濃厚な描写もある。色っぽいといえば色っぽいのだけど、なんだかイヤラシくない。セックスそのものを描くのではなく、人間が変質していく課程をそういう形で描いている気配がはっきりするからだろう。イヤラシくない代わりに、なんだか実に背徳的なにおいがして参った。
正直言って、読後の印象はあまりよいものではなかった。何というか、救いがなさ過ぎるのである。個性的な登場人物が多くて楽しめるのだけど、感情移入ができない。結末にしても、確かにわかるのだけどあまりにも空しい。そう思ってしまうのは、ミステリのような予定調和の本ばかり読みすぎている僕のせいだろうか。読み終わってからしばらく考えてしまったのである。
2009/5/15
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前半のまだるっこしさが、後半で大きく加速する。
「人類の進化」に関する小説でもある。
なるほどこういう展開か……!
そして終盤はハリウッド映画の風味も。
おもしろかった。
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主人公はある建築会社に属する新進気鋭の建築家。話は彼の妻が失踪したことから始まる。彼女の行方を捜す一方で、彼の師匠である有名建築家の死に不信感を覚えたことからそちらの真相も探りに行く。すると経済界を牛耳る大物経営者からお呼びがかかりその傘下の会社へ出向し、大物経営者直々のプロジェクトに抜擢されることになるのだが、それは世の中から選ばれたごくわずかな人たちだけが3000年以上の眠りから覚めた時に不老不死になれるという集団への仲間入りを意味することだった。失踪していた彼の妻も一足早くその集団に取り込まれていたのだが、その集団のトップは主人公の元恋人だった。彼女がある地で不老不死ウィルスのようなものを体内に取り込み、それを性行為によって他人へ感染させる。感染させられたものは性欲が異常に高まり常に発情状態になり、集団内で淫交の限りを尽くす。その段階が過ぎると徐々に石化していき、そのまま石の状態で数千年眠ると目覚めた時には不老不死化しているという。
というのが大まかな筋。これに、狼人間とか吸血鬼とかアトランティス伝説とかいろんなオカルトめいたものが関わってくるのだが、全部を完全に理解するのは難易度が高い。
なんだか話があちこちに取っ散らかると言うか、これって何と関係があるんだっけとかそんなに重要なんだっけみたいなのが多くて混乱。主人公もすんなり集団に入って楽しんでいるし、いったいこの話は何を言いたかったのだろうか。