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中国人の考え方を知るにはまず古代思想から。その2。
かの有名な「性悪説」の荀子。
読む前から「この人とは絶対気が合う!」と思ってましたが、果たして、少なくとも孔子よりはかなり共感できる。
ただ注意したいのは日本語から想像する「性悪」と荀子が言うところの「性悪」とはちょっと違うよーということ。
ここで言う「悪」は社会秩序が乱れる、ということで、人が皆欲望のまま振舞ったら社会の統制がとれないよ、とゆう意味。
「邪悪」とは違うよ、と。
この「同じ単語・文字を使ってるけど表す意味が違う」ッて、すごいよくあって、大いなる誤解の元だよね。
特に中国語と日本語なんて同じ漢字を使ってるから、漢字見ただけでこういう意味ッて思い込みやすい。
その勝手な、というか独自の解釈で日本では広がってたりしてね。
『武士道』でゆうところの「忠」とか「孝」とかももとの意味と同じなのかな?とか疑ってたりして。
ちゃんと比較検討はしてないんだけど。
閑話休題。
儒家に連なる孟子→荀子→法家の人たち、ッてみると、すごく時代に合わせた変化を遂げてる、というイメージ。
だから脈々と生き続けてきたんだろうなあ。
その中でも荀子ッてちょっと地味、というか目立たない感じだし「性悪説」ばっか注目されるけど、経済の考え方なんか、今でもなるほどーとか思えて興味深かった。