投稿元:
レビューを見る
実写版サリーちゃんのパパことアラーキーa.k.a.荒木経惟をして、「壮絶なり」と言わしめた大橋仁の写真集。アラーキーの言葉通りの内容です。目の前で起きたすべてにただシャッターを切る。たとえそれがどんな風景でも。衝撃でしたよ。カメラマンという生き方。
投稿元:
レビューを見る
まずこの表紙、ベットカバーに滲みこんだ写真家の父親の血液である。
父は鋭利な刃物で自分を滅多刺しにし、自殺を図った(未遂)らしい。
一切の説明書きもなくこの写真集の目の前の出来事は続いていく。
死よりも生に対する生々しい荒さが、生き残った父の開かれた目が、胸に痛く焼きつき、女のヌードや美しい風景や腹の上の精液よりも、くっきりとした情景を印象付け不安な気持ちにさせる。
小池昌代の本紹介で気になったのだが、小池の説明がなければこの、生の断片だけ見せ付けられるといった行為が傲慢にも思え、不快になるところだった。
投稿元:
レビューを見る
はじめてこの写真集を手にした時、
覚悟と冷静さに衝撃を受けた。
センセーショナルな写真で目を引く写真集と思わせながら
考え抜かれた構成で展開されていて
写真家の姿勢と写真のクオリティと写真集としての出来が
高いレベルで完成されていると感じた一冊。
かなり影響を受けた重要な写真集。
投稿元:
レビューを見る
生きる、その断片が生々しく伝わってきて、そのあまりの鮮烈さとエネルギーに圧倒される作品。
一回目は圧倒されすぎて負けて居心地の悪い気持ちが残った。
なのにまた見たくて開いてしまう。期間を経て何度も見たくなる。