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紙の本
新しい生き方探るための道しるべに
2001/01/11 12:26
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投稿者:高橋慎吾 - この投稿者のレビュー一覧を見る
土地真理教の恐怖
この本によると、土地を買うことは自己啓発セミナーに出席したのと同じだと言います。うーん、どういう意味だ? と首をひねった方もいらっしゃるでしょう。あるセミナー会社がやっていたセミナーは500万円という高額のものだったそうです。なんでバカみたいそんな大金を注ぎ込むんだと誰もが思うでしょう。
実体はこうです。最初は低額の料金でセミナーを受講、今までの自分とはまったく違う一面が見れたような気がした。よし、もっとセミナーを続けてみよう。そうしているうちにセミナーの価格はどんどん上がっていきます。 しかし値段は上がれど、最初受けたような衝撃はなくなります。人間だれしも、自分の行為を正当化したいという思いが強いため、今まで払った分のお金の元を取ろうと新しい自分を夢見、さらに高額なコースを受講することになってしまいます。これがセミナーのカラクリです。
持ち家を買ったひとは損したなんて、買った当初ひとことも言えませんよね。頭金なし月々家賃なみのお支払いから、などという甘いささやきが誘われ、ついローンを組んでしまう。しかし年齢を重ねるに従ってローンの額も上がり、子供の教育費が発生、おまけに会社からリストラされ、どうしてこうなったんだ! ってことになる。つまり「支払った代償の大きさが自分の判断力を正当化する」、これが土地取得とセミナーの共通点です。
政府や一部の業界は土地や住宅が売れることによってうまいようにふところが暖かくなるので、さかんに持ち家を奨励します。「土地真理教」という名の宗教の誕生です。あれだけの大きな事件を起こしながらいまだに教団を抜けだせずにいる「オウム真理教」信者たちと同じように、私たちも持ち家信仰から抜けだせずにいるのかもしれません。バブルの時代あれほど土地に狂奔したというのに…。そういった意味でバブルの裏側を描いた「地上げ屋」をあわせて読むと、土地開発の裏側でどれほど多額の金が動いているかが、わかってよいかもしれません。
持ち家を持つことには大きなリスクが伴う。なにしろ一生にいちどの大きな買い物っていうくらいですから。まわりの無責任なひと、住宅会社の営業マンや銀行員が言うことなんて、信用していてはいけません。その判断材料にこの本は役に立つと思います、読んで勉強しましょう。
テレビや新聞では、日本は少子高齢化社会になると言っています。ということは、ただでさえ一人っ子が多いのですから、一人っ子同士が結婚することになれば、必然的にどちらかの両親の家は必要なくなるはずです。すると必然的に住宅は供給過剰になるのではないでしょうか? これはまったくの思い付きです、なにしろ経済のことなんてさっぱりわからないので。 あなたは持ち家派、それとも……。もちろん人の価値基準はさまざまなので、どちらが良いとは断定できないですけどね。土地だけではなく、保険や年金の問題についても分かりやすく書かれています。おすすめです。
●関連ホームページ 「海外投資を楽しむ会」
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