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うーん、すごい。解説にもあるようにSF的にもアイディア的にもおそらくどこかに瑕疵があるのだろうけど、そんなことどうでも良くなるくらいに面白い。ソウヤーみたいだ。人類はどこから来たのか、月面で見つかった人類の謎、ガニメデで見つかった巨大宇宙船、などなど物語が進むにつれてどんどん出てくる謎が最終的に最も納得できそうな、そして最も面白い結論に到達する。
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海外のSFが読みたいなぁ、と思って古本屋で物色していて見つけた本。
作者の中にある自然法則についての仮設を延々と書き綴ってあるわけで、ある意味、小説とは言い難い部分もあるけれど、「地球外生物の存在」というアイテムが、その部分を充分に補っているように思う。また、キャラクターもそれぞれが個性に溢れていて、特にダンチェッカーは、「科学者にこういうヤツ、よくいるよなぁ」という生々しさがとてもよい。マドスンみたいな「専門バカ」もよくありそうだし。ハントやコールドウェルみたいなタイプははっきり言って現実には希少だけど、ハントは自分もそうなりたい、と思うような学際的な感覚の優れた人物で、コールドウェルは自分の上司に是非いてほしい。そういう現実と非現実の間のバランスがものすごくいい。
読んでいたのが夜中で、のめり込んで寝れなくなったのだが、読後、「これはもしかしたら事実かもしれない」と思い、地球外生物が今にも地球にやってきたらどうしよう、と考えて、怖くなってしまった。ルナリアンのような好戦的な生命体が地球に乗り込んできたとしたら……。恐怖である。
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SFを舞台に展開するミステリと私は思っています。難しい言葉が並びますが、最初の違和感さえ乗り越えれば圧倒的な広がりを持つ無限の宇宙が待っています! このタイトルを皮切りに、シリーズが続きます。シリーズになれる程の確りとした世界、それを堪能して下さい。
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ホーガンの長編SF。ミステリ仕立てと思いつつ読むもよし、科学者ズ萌えで読むもよし。私は後者。堅物ぽいダンチェッカー博士の、いかにもな博士っぷりにラブ。続編に「ガニメデの優しい巨人」「巨人たちの星」「内なる宇宙」があります。続けて読むと更に萌え。
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ミステリーSF。もうわくわくが止まらない。
逆転に告ぐ逆転な展開なんだけど、
それは普通のミステリーとは異なる雰囲気を持つ。
知恵をしぼって発見していくあらたな謎、謎、謎に、
本当に真実が明かされる日なんて来るんだろうかとも思う。
アイディア・演出・キャラ・ラストを含め、間違いなくSFでもっとも楽しいお話の一つ。
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月面で発見された謎の死体は、なんと、地球の進化上ありえない、5万年前の人類だった!? というところから始まるSFミステリーの名作。人類の進化のミッシングリングについて考えさせられます。多分ハードSFに分類されると思いますが、エンターテイメント性が高いので、SF嫌い人でも楽しめるハズ! 続く、ガニメデシリーズも必見です。(『ガニメデの優しい巨人』から登場する“ゾラック”くん、ラーーーーーーヴ!)
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分からないことを科学的に分析して、壁に当たって、しばらくほかのことを考えて、壁をすり抜ける方法が思い浮かんで・・・。科学的に考え、問題を解決していく楽しさが味わえます。
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正しいSFという印象。荒唐無稽な生物も、おそるべき兵器も、あらわれず、科学者達がひとつひとつ謎を解いていくはなし。中盤まで読むのが苦痛だったが、徐々に謎が明らかになってくると読むのが止まらなくなる。正しいミステリーでもあります。
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たぶん、究極のミステリー小説。なんたって被害者は「2万年前に死んでいる」「それも、月面で」これでなんとも思わない人は、もう本なんて読まなくていい。これだけを聞いても読みたくなる・・・それでこそ本読み屋♪
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とんでもない本を読んでしまった!と、1読目。2度目でさらに深い感動に包まれて、それはずーっと変わることなく永遠に・・・・・。 SFミステリーの大傑作。
1993年
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最初の方は物語世界と主人公を描き出すために費やされており、正直それほど食指の動く内容ではないのですが、最後まで読み終えるとそのすべてが意味のあるものとなってきます。
物語が俄然面白くなってくるのは、月面で仮称<チャーリー>という五万年前の人間の死体が発見されたあたりからです。物語時点よりも進んだ技術を持っていたのではないかと推察される文明の人間<チャーリー>は一体何者なのか?五万年もの昔に、宇宙服を着て月面を歩けるような人間がいたのは何故か?彼はそもそも地球人と同じ人種なのか?それとも全く違った星からやってきた異星人なのか?
彼の遺体と所持品を元に、世界中の有能な科学者・技術者達が協力して<チャーリー>の謎に挑んでいきます。
しかし謎は謎を呼ぶばかり。さらには木星の衛星であるガニメデからは2500万年前の宇宙船が発見され、より一層事態は混迷を極めていきます。出される様々な仮説、仮説、仮説。その立証。どの説明も何かが足りない。どこかに矛盾や説明できないところが出て来ます。
そして証される驚愕の真実!・・・こう書くと、『衝撃の結末』やら『驚愕の真実』をうたい文句としながら、実はかなり強引な結末であったり、やりすぎてむしろしらけるような結末であったり、あるいは名前だおれてあったりする作品と同列の安っぽさが出てしまいますが、本当にその結末はすばらしいなあと思いました。なにしろ、それまで出されてきた情報をきちんと集約し、それまで提示されてきたすべての謎をまとめる『これしかない結末』でありながら、読者を驚かせる内容になっているのです。
そして素晴らしいのがタイトルです。物語の終盤で、タイトルの意味がすとんと胸に落ちます。
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月面で発見された宇宙服を身にまとった遺体。地球人にしか見えないその遺体は、年代測定の結果、1万5千年前のものであることが判明する。謎が解明されると同時に新たな謎が浮上する。冒頭から終わりまでひたすらに面白い。珠玉のSFです。
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SF。翻訳モノのせいか、ちょっと文章がまわりくどい気もする。でも、ミステリの趣もあって面白い。月の謎については、予想が当たっていたのでちょっと嬉しかった。
ただ、腑に落ちない点もあるのだけれど、続編を読めば解決されるのだろうか…。
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ハードSFでありながらミステリー小説。どちらにしても素晴らしい。散らばった複線がきちんと集約されていくさまは見事で溜息がでる。
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ハードSFでありながらミステリー小説。どちらにしても素晴らしい。散らばった複線がきちんと集約されていくさまは見事で溜息がでる。
(ID失念の為再録ごめんなさい)