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加納朋子の作品に殺人が出てくるとは思わなかったです。新しいチャレンジってところでしょうか…? 新しいチャレンジもありますが、加納朋子お得意の素敵連作短編集となっております。そして、「いちばん初めにあった海」を読んだ時にも思いましたが、少女達の危うい心の内を書くのが、とっても上手です。作者様自信がきっととてもピュアな心の持ち主なんだなと思いました。
2003/02/18
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ミステリというよりは普通の青春小説としてかなり良く出来てるとおもった。それが第一印象。若い女の子という一番多感で壊れやすい存在を縦軸にさまざまな話が語られる。それがどれも最初は心に突き刺さるようなものなんだけど最後はしっかりとハッピーエンドで締められる。うーん、なんか巧く説明できない。でもかなり癒された。最近こんなストレートな感動なかったからなぁ。
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これは借りて読んだのですが結局買ってしまった。ミステリながらも優しい話ばかりです。加納さんの描く学生は本当にいいなァ
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養護教諭、というのはとても大切な存在だと思う。
だからこそ、私は自分には無理だと投げ出してしまったのだけれど。
フツーの先生ではなく、親でもなく、仲間でもなく。
養護教諭、という存在を必要とする生徒たちは、きっと沢山居る筈なのだ。
この作品で謎を解く役割を与えられている養護教諭の存在感は、私から見れば理想的。
けれど、彼女自身こそが、実は深く重い謎を抱えて生きている。
他の作品に比べると、通り魔殺人事件という、恐ろしい事件が横たわっている作品だけれど。
決して読後感は暗くも重くもない。
むしろ、未来を感じさせてくれる物語。
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あれ〜加納さんの作品全部星付けまくりです。甘いかも?でも好きなんですよ〜〜〜。この本で加納さんの存在を知りました。しかしほとんど記憶に残ってない。でも面白かった!って思った満足感はあったし、また読み返します。
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加納朋子の作品ではめずらしく殺人を取り扱った作品。いろいろな人物の目線で描かれ、最後見事につながっていく。
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加納作品としては珍しく、殺人ありです。ちょっぴり重たいですが、それでもやっぱりどこか透き通った気持ちで読めるミステリーです。
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ちょっと古くはなりますが、ミステリ小説大好きな私の大好きな本です。
一章ごとに主人公が変わりますが、最後の章では全部つながります。
この物語に登場する鍵を握る人物・・・いわば主人公ですが、私はその保健室の先生が大好きです。あたしの学校にもこんな先生がいたらなぁ〜なんて(笑)この先生ならどんなことでも話せる気がしてきます。いろいろと考えさせられる本なのでぜひ手にとってみてください。
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日本推理作家協会賞受賞作。連作短篇集です。面白かったです。堪能できました。加納作品には珍しく殺人事件が出てきますが犯人探しは二の次です。心がほんのりと暖かくなるお話でした。
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「あたし殺されたの。もっと生きていたかったのに」。通り魔に襲われた十七歳の女子高生安藤麻衣子。美しく、聡明で、幸せそうに見えた彼女の内面に隠されていた心の闇から紡ぎだされる六つの物語。少女たちの危ういまでに繊細な心のふるえを温かな視線で描く、感動の連作ミステリ。日本推理作家協会賞受賞作。
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第48回日本推理作家協会賞受賞作。
ガラスの心を持つ少女達の、もの悲しくも儚い心から生み出される6編の短編達…。
加納朋子が放つ感動の連作ミステリー。
「ガラスの心を溶かす方法を知っていますか?」
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2019/9/4 Amazonより講談社文庫フェア【300円均一】にてDL購入。
2020/8/19〜8/21
冊子体を購入済であったが、行方不明であったので、kindle版がセールであった機会に購入(発見し読んだのは冊子体。恐らく20年物の積読本)。日本推理作家協会賞受賞作。
2年ぶりの加納作品。 不安定な女子高生たちを描く連作短編集。養護教諭である神野菜生子が安楽椅子探偵的にサブを勤めていると思いきや、最後には主役に。連作短編集の見本ともいうべき作品。なんで20年も寝かせていたのかなぁ。
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ある夜、1人の女子高生が殺された。
人通りの少ない道、お腹をナイフで刺されて。
女子高を中心に起こるさまざまな事件は、
全て1つの道へとつながっていきます…。
少女たちの不安定な心、危ういまでに繊細な心を
養護教諭の神野菜生子の温かな視線と言葉で、
細やかに描かれた6つの連作ミステリー。
本書のヒロインは、安藤麻衣子。17歳。
物語の始まりで、還らぬ人となり登場する。
しかし、始終、彼女が事件に絡んでくる。
彼女の生の声も、姿もない。様々な人々の
記憶の中に存在し、事件が展開している。
本書は彼女の物語だった。
ラスト、事件の結末には驚かされつつも、
「死」についてその本質を考えさせられた。
登場人物の放つ言葉の一つ一つが、胸に染み入ります。
どちらかと言えば、女性向きかもしれない。
これから17歳になる方、
リアルタイムで17歳の方、
そして、もちろんかつて17歳だった方
全ての女性へお勧めしたい。
著者は「自分が17歳のときに読みたい本」として
本書を書き上げたそうです。 感服。
17歳に贈る書籍の代表として、本書一押しです。
第48回日本推理作家協会賞受賞作。
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あやうい女の子たち。きらきらしてて、でもアンバランスで、楽しげな女の子たち。素敵だなぁ。誰もがうらやむ頭脳とうつくしさを兼ね備えた少女。特別という言葉は重たいなぁと思う。
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待ちの間に購入。
著者名は知れど、食わず嫌いで読まず。
一作試しに購入。
連作短編集。二個目が面白かったような
そうでもないような・・・。
くくりはミステリなんですね。
しかし・・
たかだか生まれて15、6で人間って
こうも変わってしまうものなのですね・・。
さらに、思春期や壮年期、その課程に
皆が通過儀礼としてあるもの
「感情の広がり」や「経験そのもの」などを
やっぱりみんな少々のずれはあれど
感じてきている、っていうことに
深く感動した。話とは別だなあ、これ。
読みやすいですよ。オチ?がちょっとだったけど。
だってせんせい、それはちょっとショックだよ。