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滅多に本を読まない子供が大人になってから読みました(笑い
不思議な本ですね、
時空間を行き来している、そんな感じが読んでる子供に理解出来るのかなー等と頭の隅っこに浮かびながらも、なかなか興味深かったです。子供の時に読んでおきたかった本ですね。
大人になってからでも十分想像力を働かせて読みました。ファンタジー...?
こんな能力を身につけたいなっ(笑い
私生活でも視点を変えて生活の中のファンタジーを楽しみたいと思ったり...
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学生のときの「読書と豊かな人間性」の講義で知り、タイトルにひかれて購入した
学生のときでさえ、読んでいてどきどきした
もっと早く読んでいたら、もっと感受性豊かになれたのかなあと思う
主人公と同じ空間にいるかのように読ませるのも、みごと
また読み返したい、おすすめの一冊
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最初のほう、物語に入りにくかったけど、読み進めていくうちにだんだんおもしろくなった。
結末はやっぱりねって感じだった。
「大人になってから」
じゃなくて、
「こどものうちに」
このドキドキ感を味わっていたほうがよかったのかなぁー
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『時の旅人』、『トムは真夜中の庭で』、『黒ねこの王子カーボネル』。
これは、先日、ネット上の本読み友達に、
岩波少年文庫の中から選ぶのなら個人的にオススメだと言われた3冊。
その人の好みだとしたら好みが似ている、
私が好きそうだと薦められたのだとしたら、コワイと思った。
結果としては両方で、どうやら好みが似ていて、
しかも、コワイ友達を持ってしまったようである。
その人には、この3冊から連想された本を紹介し、好評だったので、
当てられてばかりの悔しさは少し薄れた感じではあるのだが。
薦められたとき、黒ねこは未読で、あとの2冊は既読だった。
『時の旅人』は、小学校高学年か中学生の頃に読んでおり、
本書は大学院生時代に読んでいる。
私が所属していた大学は、かつてその地域に
公共図書館がなかった頃に公開図書室の役割を担っており、
公共図書館ができて公開されなくなってからも、
当時の蔵書とスペースが大学図書館の中に残っていていたのである。
そのため、趣味と専門を兼ねて
大学3年生以降に出会った児童書や絵本も多く、
本書もそのひとつなのである。
この3冊を含め、自分が好んで読んだ児童書は、
時空間を旅するものが多いようだ。
そして、時空間を旅する主人公、あるいは、
主人公が出会う存在に共感したり憧れたりすることが多かったように思う。
同じテーマの本を私はなぜ必要としたのか、今ならわかる気がしている。
時空間を旅する主人公は、本書のトムもそうだが、
物語の最初では、現状に大きな不満を抱いている。
弟のピーターがはしかになったため、夏休みの間、
おじさんとおばさんのところに預けられることになったトムも不平タラタラである。
こんなにつまらないところにほうりこまれたのは、これがはじめてだ。
ピーター、ぼくはここから出ていくためだったら
―どこでもいい、ここよりほかのどこかへいくためだったら、
どんなことでもするよ。
トムは弟のピーターにこんな手紙を書いている。
これはただの不満といえば不満だが、
この強力なまでのここにいたくないという思いは、
本人が意識しようがしまいが、
ここではないどこかへ主人公を連れて行く原動力となる。
退屈で眠れなかった夜、トムは、大時計が13回時を刻む音を聞く。
トムにはこんな音に聞こえた。
おいでよ、トム。
大時計が13時をうったよ。
きみは、いったいどうするつもりなんだ?
しばらくこの「邸宅との心の対話」を続け、
結局は、大時計の様子を階下のホールに見に行くことにしたのだ。
だが、暗くて大時計はよく見えない。
この邸宅の裏側で照らしている月明かりを入れよう、
そうすれば文字盤が見えるかもしれない。
ここで裏口を開けたことから世界は変わる。
���じさんたちには、
「裏口からそとに出てみたところでしょうがないよ」と言われていたのに、
開けたところには庭園があったのだ。
おじさんたちにうそをつかれたと憤慨するトムだったが、
昼間にその場所に出て行ってみると庭園は存在しなかった。
時計がひとつのむすびめと考えたトムは、時計を調べるが、
描かれている絵に意味がありそうだというところまでしか
そのときはたどり着かなかった。
大時計が13時を打つのを聞いてから外に出ると
庭園に行かれることがわかったトムは、
毎晩のように庭に出て、探検していく。
トムの目のまえにあらわれる庭園は、一日のうちの
いろいろな時間、ちがった季節をあらわしていた。
そして、どうやら時間は、行きつ戻りつしていることもわかってきた。
トムは、それらを味わった。
そのうち、庭にいる人たちがどんな人たちかもわかってくる。
3人の少年、女の子、庭の手入れをする人、女中。
動物達は、トムの姿を見ているが、人間たちは気づかない。
ところが、実は、トムのことを見えている存在が何人かいることがわかった。
そのひとりがハティだった。
時を旅する者、そして、その存在が見える者。
彼らは一緒に庭で遊ぶのだが、
どちらも自分が自分の時間を生きていると思っているので、
どっちが幽霊かなどと話すとけんかになったりする。
トムは大時計が13時を鳴らすのを聞くと毎晩のように庭に出かけるが、
ハティにとってはそれは毎晩ではなく、
前に会ってからずっと経ってトムが現れるように見えている。
トムは、時間について考えながら、その謎を自分なりに解き明かして行く。
トムは「過去」のことを考えていた。
「時間」がそんなにも遠くへおしやってしまった
「過去」のことを考えていた。
「時間」はハティのこの「現在」をとらえて、
それを「過去」にかえてしまった。
しかしそれは、いまここで、
ほんのつかのまのあいだではあるが、
トムの「現在」に―トムとハティの「現在」になっている。
ただ頭の中で考えた理屈ではなく、実際に体感したもの、
読者も一緒に体感したものだからこその説得力がある。
こういえるんじゃないかな。
人間は、それぞれべつべつな時間を持っているって。
ほんとうは、だれの時間もみんな
おなじ大きな時間のなかの小さな部分だけど。
そして、こんな答えにたどり着くのだ。
どっちからいったにしても、
女の子は過去からきた幽霊じゃないし、
ぼくも未来からあともどりした幽霊じゃないんだ。
ぼくたちはどっちも幽霊じゃない。
庭園だって幽霊じゃないんだ。
そうやって自分なりの答えを掴んだトムにとっては、自分の時間よりも、
ハティとの永遠の方が価値のあるもののように思えてきて、
ある賭けに出るのだが・・・。
一方、トムにはたったひと夏のことだが、庭の中の時間はどんどん進んでいて、
ハティはいつしかどんどん大人になっていて・・・。
さて、本書を再読した結果、
私は本書の登場人物たちに大いに励まされることとなった。
ある時期現実の生活が楽しかったり大変だったりして、
「庭」のことを忘れてしまうことがあっても、
一度、「庭」に来たことががある者は、「庭」の美しさを知っている者は、
時を経ても「庭」に帰ってくることができるのだと教えてくれたのだ。
私の庭は、本の中にある。
そして、それは、やってきたときがいつでも今なのだ。
私も本の中の人物も庭園もみんな幽霊なんかじゃないから。
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時かけ少年版?(いや、たぶんこっちが先だけど…)
結末なんとなく想像できたけど、冒険感はすごくあるし楽しかったかな。
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結末は、すぐにある程度予想がつく。
だけど、そんなことは、この本の面白さとはまったく関係がない。
むしろ、わかっているからこそ、面白いのだ。
トムとハティの関係の変化。
いつまでも変わらない少年と、成長する少女。
大人の心に、少年の住む余地は残されていなかったのだろう。
………
「あんた、うすくなっちゃったのね!」
………
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すべてのシーンがキラキラ光って美しく思い出に残る作品。
それはトムとハティの『想い出』だからなのかもしれない。
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「思い出のマーニー」とおなじく
ずいぶん昔に読んだのにいまでも心に残っている わたしはこういう時空のひずみを描いたものが 好きなのかもしれない
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子どもの頃に読んだお気に入りを再読しました。
夜の間だけ入ることができる、時空を超えた庭園。
庭園には、すばらしい花や庭木があり
思いっきあそぶことができる。
こどものとき、こういう秘密の世界って、なんかあこがれた。
主人公トムが休暇を終えて家に帰るため、
もう庭園には行けないと悲しんでいましたが、
最後隣人のおばあさんがまさかの(想像はついていたけど)庭園の女の子で、
二人は再会を果たす。
温かいラストがとても心地よかったです
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田舎のおばあちゃんの家にある大きな古時計は、12時になると12回「ボーン、ボーン」と時を打つ。小さい頃のわたしは、布団を頭までかぶりながらその不思議で少し怖い音色に耳を澄ましていた。本当は13回鳴ったこともあるのかもしれない。わたしが眠りについていて気がつかなかっただけで。
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ちょびちょび読んでたのがやっと読み終わりました。
前に読んだことあったけどきれいに忘れてました・・
けどスケートのくだりはけっこう覚えてました。
今は狭くてゴミバケツとか置いてあるつまんないちっちゃな庭が、
真夜中になると広くてきれいで魅力的な庭になるので
夜な夜なベッドから抜け出し
身寄りのない女の子ハティと遊ぶトム
庭園たのしいんだろうなー
木登りとかやりたいなー
でもだんだんハティが大人になっていって、
家に帰らなくちゃいけない日も近づいてきて、
そして庭園に行こうとしたら行けなくなってて、そこですべてが明らかになる・・!
自分は変わらないのに、大人になってしまうハティがちょっと切ない・・けど大きくなっても変わらないハティにちょっと安心
スケート靴が時を超えて出てきたときは「おお!」ってなりました
ラストふたりが抱き合うところは感動して(?)泣いてしまいました
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ずっとスルーしてて、ごめんなさい!
秘密の花園 男子版だと思ってたんだもん…
おもっきりSFじゃないか‼
これ、映画化しないの?
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時間の中には人の想いもあれば営みもあって、本質的にはパーツパーツを切り取るような類のものではないと思う。 逆にそのようにパーツパーツで切り取ってしまうことによって、人間が本質的に体内に持っているはずの大切な何かを 「Done」 と 「To Do」に振り分けて切り捨ててしまっているような気がします。
読むたびに再読のすばらしさが感じられる本。できれば、何度も再読していきたい本です。
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「時計が13時を打ち、少年が過去の時間へ行く」という以外にファンタジー的な要素はないが、ヴィクトリア時代の情景描写が細やかで面白い作品。
トムが狭くてつまらないアパートから出られない分、庭園の素晴らしさが際立って、読んでいる方も開放的な気分になれる。
トムとハティの友情物語としても楽しめた。
特に気に入っているのはラストシーン。
最後の一文にたどり着いた時、「ああ、読んで良かった」と思えるような。
読後感がすごく良い本だった。
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高校生か大学生の頃読んだ物語です。
好きな本の1冊。
最近この本を買って読み直したところです。
とてもよかった。