紙の本
この作品だけでは、、、
2005/05/06 21:11
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kokusuda - この投稿者のレビュー一覧を見る
NTV系で放映されたアニメ「ガンバの冒険」(1975)の原作です。
放映後に図書館で読んで購入したかったのですが絶版で入手できず
講談社から文庫になった時(1978)に購入しました。
町ネズミのガンバは友人のマンプクに誘われて住み心地の良い住処を後に港へ行く。
そこでは数千匹のネズミの宴会の最中、飲んでいる物、相撲を取っている者、、、、
そこに傷だらけで助けを求めにきた島ネズミの忠太の話を聞きイタチと戦うために
出発するガンバと15匹の仲間たち。
勇んで夢見が島へ渡るんですが待っていたのは狡猾で残虐な白イタチのノロイが
率いるイタチの大軍でした。
生き残った島ネズミたちを率いてガンバたちは、どう戦っていくのでしょうか?
島ネズミたちに伝わる祭歌に隠された秘密で劣勢を逆転できるのか?
わくわくする戦いと広い世界への憧れ、他者を守るために一歩も引かない強い意思。
大人と言われる年になって、この作品を読み返すと違う一面が見えてきます。
「これは、ハードボイルドだ、、、」
北方謙三やハメット、チャンドラーに匹敵する作品だったのです。
軟弱で面倒なことはしたくなかった町ネズミのガンバが困難に笑って立ち向かう
大人に(ドブネズミですが)なっていく物語なんです。
シチュエーションやプロットは「指輪物語」や「スターウォーズ」に似ていますが、
そんなことは脇に置いておいて心から楽しめる作品です。
アニメはネズミたちの数が減って7匹になっています。
やはり15匹では多すぎたのでしょうか?
アニメでも原作でもイカサマが気に入ってます。
冗談を言いながらでも決める所は決める。
マンガ「コブラ」や「ルパン三世」のようでもあります。
長年、編集者として活躍していた斉藤氏も現在は専業作家です。
昔と違い定年後でもバリバリ新作を書いてほしいのですが、、、。
この作品が面白かったなら「グリックの冒険」と
「ガンバとカワウソの冒険」は必読です。
現在は岩波書店から文庫と新書で再版されています。
できれば発表順に「グリック〜」「冒険者たち」「ガンバとカワウソ〜」と
読んでほしいんですが、順不同でも面白い作品です。
本当は星五つにしたいんですが、三部作を読んで
ガンバたちの成長を読み取って作品は完結すると思うので星四つ(笑
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アニメ「ガンバの冒険」の原作。冒険心の旺盛な町ネズミのガンバは、イタチのノロイに襲われ全滅しかかっている島ネズミを助けるため15匹の仲間と共に夢見が島に乗り込みます。が、ノロイは獰猛で知恵もあり、ガンバたちは苦戦していきます。アニメもとても楽しい話でしたが、原作版はとても感動できる作品です。泣けます。裏切りと信頼まさに背中合わせの冒険と戦いの連続です。ラストはアニメとは違い悲しい展開になるのが辛いです。
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アニメで有名な「冒険者たち」の原作。原作のラストはシリアスで悲しい。
思春期に読めた人は幸せです。
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私はガンバシリーズは小説でしか知らない。アニメを見ていないのだけど、これをはじめて小学校の図書室で司書教諭に薦められて読んで、とても感動した。「あなたが好きそうだから」と取り寄せてくれたその先生のことを私は正直よく覚えていないけど、この本とであわせてくれた司書教諭にとても感謝した。そして私もそんな風に良い本とそれを必要としている人とが出会うための手伝いをしたいと思った。私が司書になりたいと思ったきっかけの本。
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今でも海を見るたびに、ガンバが「これが海か!これも、これも海か!」とあちこち飛び回って叫ぶシーンを思い出す。
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「冒険」の物語といえば、この1冊でしょう。
ドブネズミたちが歌うあの「冒険の歌」に心揺さぶられぬ人間が存在しうるとは思えない。
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棲家を飛び出したガンバの偶然出会った船乗り達との冒険譚。
主人公はドブネズミだったりします。
子供の時のことなので難解な部分もありましたが、いろいろ考えながら、そしてワクワクしながら読みました。
家でネズミ見つけると非常に嫌な気分にはなりますが、彼らにもそれぞれの物語があるのかもしれません。
個人的に登場人(?)物ではイカサマが好き。
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小学生のころに学校の図書館で借りてきて、むさぼるように読んだ記憶が(笑)
アニメにもなってるので、比較的知ってる人が多いんじゃなかろうか。イタチ対ネズミの争いを書いただけあって内容は結構シビアだけども――どんどん登場鼠が死んでくからね――、震えるような感動も味わえる。
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童話史上に残る作品です。今も子供達に読みあらされてること間違いなし。真っ白なイタチのノロイに立ち向かう、小さなドブネズミたちの激闘です。
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小学校の頃、この表紙に惹かれて図書館で借りて以来の愛読書。ずいぶん勇気づけられましたし、読むたびにネズミたちの生き方・死に方に涙しました。
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物語を読む、と云う行為に於ける、自分のルーツ的な本。 鼠のガンバと、その仲間たち、ヨイショ、イカサマ、ガクシャ、ボーボ、それにシジン、忠太、潮路……みんな、めっちゃくちゃ、カッコいいんだ。 彼らの歌う、どこか懐かしいうたに惹かれて、小学生の時より、繰り返し繰り返し、ページをめくったから、もうぼろぼろ。 物語を読む楽しさを、わたしに、たっぷりと教えてくれた。
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これは、いい。小学生の頃、本を読んで初めて泣いたのがこの作品です。登場人物(動物)のキャラクター性、物語の構成、描写、どれをとっても上質。因みに私はイカサマが大好きです。男前ですよね。話の内容も(シートンやファーブルの好きな子供には特に)、野生に生きる動物たちの緊張感と自由が見事に表現されている良作。冒険ものや青春群像ものとして、ハードボイルド要素もあり、戦争映画のような愉しみ方もできると思います。子供だけのものにしておくのは、正直、勿体無い。
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イタチに脅かされているネズミを救いに、町ネズミのガンバが仲間とともに戦う冒険ファンタジー。
小学生のときに読んだ本で一番心に残ってる本。懐かしくてまた購入。
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イタチと戦う島ネズミを助けに,ガンバと15ひきの仲間は,船で夢見が島に向いました.しかし,白毛のノロイがひきいる,どうもうなイタチの群れに追いつめられ,海岸の岩山で最後の決戦の時をむかえます.
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小学生の時にとても夢中になった一冊です。
町のネズミ・ガンバと仲間たちの冒険ストーリーですが、
生と死を真正面から描いていて、残酷と思われるシーンもいくつかあったりしますが、
まだまっさらなココロを持った子供たちに読んでもらいたいです。