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hontoレビュー

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ポーの一族(小学館文庫) 3巻セット みんなのレビュー

  • 萩尾 望都 (著)
  • 税込価格:1,83416pt
  • 出版社:小学館
  • 発売日不明:1986/06/10
  • 発送可能日:購入できません
  • 商品タイプ:セット商品

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みんなのレビュー7件

みんなの評価4.6

評価内訳

  • 星 5 (4件)
  • 星 4 (3件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本

ポーの世界

2006/11/12 15:24

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:秋桜 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 『ポーの一族』はエドガーというバンパネラ(バンパイアの造語)が永遠の少年のままで時を駆ける物語です。どこか黒魔術的なものを感じながら読み進んでいくと、まるで外国の詩の世界を絵にしたような透明な美しさにぐいぐいと魅せられてしまいました。
 そして、この物語で生きる者たちは現実の人のように《生きる故の孤独なさみしさ》を抱えています。そのために人との心の琴線に触れるとふいに悲しい音色を流し、過去へと思いを馳せるのです。
 登場人物にはエドガーの妹メリーベル、この2人の義理の親、そして少年アランなど多彩で物語を引き立たせる魅力的な愛すべきものばかりです。一度読めば、血を糧にして薔薇を枯らすこの霧につつまれたバンパネラの世界を愛するようになるのはうけあいです。

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紙の本

ロマンティシズムの極み!

2002/06/19 18:21

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:homamiya - この投稿者のレビュー一覧を見る

不老不死で、人の血や薔薇の花から生気を吸い取って生きるヴァンパイア、「ポー」と呼ばれる一族。人目を避けて、人々の時の流れから置いていかれる孤独感を抱えて、一族の1人である少年・エドガーは生きてゆく。ちょっと昔のヨーロッパを舞台に、エドガーや彼が出会う人々とのドラマが透明感あふれる細い線で描かれている。
ポーは遺伝で増えるのではなく、普通の人間が、ポーに血を吸われ、かつ、ポーの血を与えられた時に、その人間もポーとなる。
エドガーは幼少時、育て親がポーである秘密を知ってしまい、その秘密を守らせられるために、エドガー自身もポーにされてしまう。普通、ポーとなるのは成人してから。成長しない事がバレやすいため。少年のままポーとなり、時を止められてしまった彼は、ひとところに長くはいられない。成長しない「少年」ゆえに、時の流れに置き去りにされる孤独感は人一倍強い。
エドガーが誰かを愛しても、成長しない彼は置いていかれてしまう。置いていかれない為には、その者もポーにするしかない。それは、その者に、自分と同じ孤独感を与える行為に他ならない。
エドガーは作品中で決して多くは語らない。むしろ無口な方である。が、エドガーの哀しみは切々と心にしみてくる。

…などと思ったのは大人になって読んでからで、子供の頃に母の本棚にあるこの作品を読んだ時には、美しい人々が綺麗な舞台で、何だか美々しくてロマンチックな事をやってる、薔薇を育てて生きるヴァンパイア?? わーすてきー、くらいにしか思わなかった気がする。
全体的に、詩的で美しい雰囲気の作品である。

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紙の本

美しすぎる儚い永遠

2017/08/29 15:52

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ai - この投稿者のレビュー一覧を見る

永遠とひきかえに、何を差し出せるでしょうか?
あまりにも美しくも儚い、幻想物語です。
恐ろしい存在であるはずの、彼らが。
かくも儚く、そして哀しく美しい。
永遠って、なんだろう?そう、改めて考えさせられます。
この作品こそも、永遠に読み継がれていく価値のある作品です。
私は、子供の頃初めて読んだのですが。今の私は、すっかり大人になってしまい。
読み手は年をとっていくのに、彼らはいつまでも年を取らずに。
作品の中の、彼らと時間を共にした人たちの戸惑いが。そのまま、伝わってきます。
彼らと共に、時を超えて行く?いいえ、私は永遠の時間を、望みません。
でも、想いだけは永遠に。共に、いつまでも共に・・・

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紙の本

美しく悲しいファンタジー

2002/02/12 12:48

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 永遠に歳をとらないバンパネラ(バンパイア)の二人の少年の姿を描いた、といっても血なまぐさいオドロオドロしいものではなく、とても美しく悲しいファンタジー。
 誰もがうらやむであろう不老不死(弱点はあるが)の裏にある、いつまでも生き続けねばならない寂しさ、一ヶ所に留まっていることのできない孤独感などを感じて、はじめて読んだときには子供ながらにとても切なくなりました。友達になりたくて、いつか二人の少年エドガーとアランが迎えにきてくれないものかと期待していました。大人になって読み返してみても、物語の美しさ瑞々しさは変わっていませんでした。こちらが歳を重ねてしまったぶん、余計に二人が美しく輝いて見えました。これから先も、この二人はずっと輝きつづけるんだろうな。

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