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作者の本質はここにあり、と思う。やっぱりBANANA〜に代表されてしまうけれど、
こういう初期路線(?)のほうが心に残る気もするし、なんども読み返しています。
それと、この装丁が大好きです。なんともイイですよね。
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このコミックを読むと、「男に生まれてもよかったかな〜」と思います。
トシとミユキ、二人の男子高校生とその仲間達の日常。
ちょと品のない話題もでてくるので(何せ高校生)、胸をはっておすすめはできませんが(私も一応女性ですし)、一読の価値はあると思います。
高校生の頃の、何もかもが混乱しているような感覚が懐かしい。
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あー 大好き。
「あんバタ」とか「ざんげの値打ちもない」とか、
妙に忘れられません。
バカでスケベ(まさに)な男子高校生の、ちょっとだけ切ない日常生活の話。
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重い事情をそれぞれ抱えながらも、あくまで軽薄にお馬鹿に助平に日々を過ごす男子高校生たち。俗物性の中にテーマを潜ませる手腕が見事。
高校は小中学校と異なり、独自の文化を形成しやすい。まして、それが男子校や女子高、あるいは中高一貫校という外的な目の入りにくい場ならばなおさらである。
この作品では、男子校という場とそこで形成された独特な文化が、男子校出身者の私から見ても実にリアルに書かれている。
さすがに、本気の同性愛者やマリファナ吸ってみようてなほどにやんちゃな奴は(知っている限りでは)いなかったけど、男同士でふざけて贋AV作りとかしたもの。携帯電話の動画撮影機能で(笑)
なんで女性でこの空気感が書けるのかホント不思議。
線の少ない淡白な絵柄も、お馬鹿の中に滲み出る青春の虚無感みたいなものにマッチしている。吉田秋生作品で一番好き。
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これ実際の男子校経験者(つまり男)から見たら、思うところも違うでしょうね。
でも、そういうとこで違ってくる(つまり男子校への憧憬を抱いている女子的な楽しみの)面白み以外の影が書かれているから、吉田秋生だな、と思う。
いや、影の部分を書きながら、きっちり思春期の男子校生をおちょくったギャク漫画としても成立しているから楽しい。
(でもやっぱりこの人、っとに男の子に女装させるのと、男、特に白人男性と日本人の男のからみ書くの好きなのね。。。
*
本当は、この先もっと展開すべきはなしなんじゃないかしら、と思う。
お姉さんと基地の彼とのその後とか、季邦の商売の先とか。
もちろん、順子と久保田のこの先も。
後半には季邦の麻薬関係の話も、基地の彼のこともほとんど出てこなくて、男子校のどたばたが中心になる。
つまり、陰を消して陽の話として描いたわけ。(まだちゃんと読んでないけど、同時並行でかかれてた『吉祥天女』が相当に陰な話だからなぁ。。)
男子校って設定はやっぱり極端で、その設定だけでお話が立ち上がってしまうから逆に難しいかもしれないけど。
(季邦と基地の米兵相手に売春する女の子とのからみが、中学時代の友達という路線からしか描けないとか。)
続編か、設定を少しずらしでもいいから、ないかなぁと思ってしまう。
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男子高生の日常青春☆…ゆえに、どうにも下ネタと切り離せない。
そんなストーリーなので、絵柄も含めてちょっととっつきにくい人もいると思うけどやっぱり、吉田秋生すげー!
各編のタイトルが映画タイトルのパロだったり、ユーミン等の歌謡曲のフレーズが上手く織り込まれるエピソードだったり、今読むと古さが際立つけどそれは逆に今でも当てはまる普遍的なフレーズなんだと思わされたり…その織り込み方が自然でホントに上手いなぁと感心させられる。
オリジナルな部分でも、
『河は上流の方はきれいかもしれないけど、流れが急で幅も狭い・・・
海に近くなると汚れるけど、深くて広くてゆったりと流れる・・・
・・・
どっちがいい?』
なんて、深い。
などなどと、色々考えさせられる作品で素晴らしいと思うのですが、3人組の話かと思いきや秋男のエピソードが足りなかったり終わり方が特に最終回らしくなかったり、投げっぱなし?と思われるフリが多かったりするので、完結した作品とは思えないのが非常に残念。
個人的に片思い貫く順子の切ない話が非常に好きだ!
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なんかいい雰囲気ですね。
頭の中はエロばかり。なんか面白いことねーかな~。
という高校時代は、自分が過ごした日々とは全てが重なるわけじゃないけど
。
けど、いいよな、こんなの。
という感じ。
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自分だけがいつも置いてけぼり。
大切なことは最後まで知らされない。
そんなことを抱えながら生きるひとりの高校生。
あのこも、そのこも、みんな何かを胸に秘めながら生きている。
くだらなくて、ばかばかしくて、でも少しせつなくて。
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連載当時から姉と一緒に楽しみに読んでた。突如掲載されなくなった時、姉共々パニックを起こし、未だに読み返す、私の中の腐朽の名作。
順子ととしちゃんのおこたのシーン、
いまでも、これ以上美しき友情のシーンはないと思います。
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読んだことあるつもりだったんだけど。何を読んでいたんだ!と思った。年齢と精神年齢はちがう。どっかの段階で、(たぶん、中学生ぐらい。早いひとなら小学生か)、周囲とズレが出てくる人間がいる。つまり、自分は子どもではなくなりつつあり、いつか、不完全な大人になることを気づいてしまう人間がいる。世の中は、歪みの上に歪みを重ねて成立していることに気づく。もちろん、「正しい」ことなんてあるけどないことにも。そして、学校という集団の中では、周囲にうようよいる、いま自分がいる場所を客観視することなく、与えられた役割をそれと気づかずにこなし、ふつうに生きている人にまぶしさを感じる。そういうナイーブさを男子高校生の終わりなき発情という笑いに包めてうまく描いた作品だと思う。
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物語前半は、学外で猥雑で危ない世界に身を置く男子高生の、重たいけど強かな生の描写がメイン。
後半は、彼が根本的な問題は解消されないものの、仲間達との横の繋がりで何となく救われつつ生きていく描写が増える。
未だに時々思い出すのは、トラウマを抱え自暴自棄にも見える生き方をしつつも、どこかで「この子は大丈夫」と思わせてくれる順子ちゃんのキャラクター。例え本人に思いは伝わらなくても、思いを寄せる相手の存在が、間違いなく彼女の心を強くし、破滅から救っている。
汚れた世界に押し潰される少年や、裏社会で自分の汚れを厭わず巨悪と対決する少年を見たければ、同じ作者の他の作品が待ち構えているのでそちらを。
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男子校出身だけど、ここまで男子校らしさが出てる本もそうないと思う。
ギャンブルもアルコールもクスリも男も女も、わかっちゃいるけどやめられないっていう人間くささがとても好き。
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数年ぶりに再読しました。表現が過激でこういう系統はかなり苦手なのですが、吉田秋生なら読む。少年漫画以上に少年漫画風なのが不思議。 女子校で、全くこんな世界を見ることなく過ごしてきたものの、形は違えどやはり悩んだり、尖ったり・・・主人公たちと同じ年頃の自分を考えるとしみじみしたり、忸怩たる想いにさせられたり・・・この部分が、同じ青春ものカテゴリーに於いて、ほかと一線を画する吉田秋生の特徴かななんて思います。
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バカなことばかりしている男子高校生たちだけどいろいろ抱えて考えているところが人間らしくて好きだ。
セリフのないコマの余韻の持たせ方が特にいいと思った。
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吉田秋生の漫画、初めて読んだ。
この男子高校生、(両親は他界していて水商売のお姉さんと二人暮らし。自分もバーテンのアルバイトをしている彼女あり)
高校生とは思えないほど、いろんな経験をしてある意味大人。戦後すぐくらいの高校生はこんなだったのかもしれない。