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最高の漫画の一つ。
よく主題の【日本酒】について勉強してあって大変感心します。
この漫画は日本酒で言えば大吟醸ですね。参った。
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なんとなく思い立って、もう何回読んだか分からないですが、また
最初から読み返してしまいました。
このマンガ、実は連載終了してから20年経ってるんですね。
その間、日本酒は大きく変貌したと思います。
このマンガが始めったころは、居酒屋に行ったら、ホント『日本酒』というメニューしかなくて、銘柄を書いてあるところもなく、酒の仕様を書いてあるところもなく、純米/吟醸/本醸造云々という基本的なところすら書いてない、所謂『普通酒』しか置いていないのが大部分でした。
スーパーとかでも安ければいい、っていうようなマズい酒しか置いてなく、ホント、日本酒冬の時代って言われてもしょうがない状況でした。
それが今じゃどの居酒屋でも、どんな日本酒なのか書いてあって選べるようになってるし、スーパーとかでもある程度美味しい日本酒が購入出来る。少し気の利いた酒屋に行ったら、飲んだことのないような、いろんな個性のある美味しい日本酒が、普通に手の届く値段で買うことが出来る。
こと、日本酒に関しては、非常に良い時代を生きることが出来ております。
そんな、良い変化への影響を与えたものの一つが、この作品だと思っております。
ストーリーは、コピーライターだった主人公の夏子が、兄の死を契機に実家の造り酒屋に戻って、兄の遺した幻の米である『龍錦』という酒造米から、『夏子の酒』を造る、という内容です。
そこに農村の問題、コメ作りの問題、日本酒を取り巻く社会状況等々がのしかかり、そのうえ、日本酒造りの困難と歓びを描くという、本当に正統派のマンガです。
今読んでも、号泣してしまいます。
社会に影響を与えるだけの力を持った作品は、こんな作品なんだろうなぁ、と思ってしまいます。
家に揃ってるから、また読んじゃうんだろうなぁ…。
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最近日本酒の美味しさに目覚めてきたので、勉強も兼ねて読んでみた。
20年以上前の作品とは思えないほど、あまり古臭さを感じないし、当時の日本のコメ作りや酒業界の問題に深く切り込んだであろう熱意に圧倒された。
夏子の進む道は困難が多いだろうけど、その分歓びもきっと大きいはずと想像するとわくわくして仕方ない。
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よい酒を造るためにひたすら夏子が頑張るなかで、有機栽培を使った新しい米作りをこころよく受け入れることの出来ない新潟の町民とのすれ違いはリアルなものがある。
日本人の保守性、迎合性は、もともとが農耕民族であるところから来ている。狩猟民族とは違い、あまり冒険を好まず現状維持をする。そういう風土で新しいことに挑戦することは、この作品で表現されている通りの難しさがあると思う。