紙の本
久々に感動
2001/11/14 15:54
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:☆★ブービー☆★ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラえもん映画で感動するものはもうでないのかなぁっとあきらめかけた頃に、雲の王国がでました。最後にドラえもんがすることがあるんですが、昔はよくあった命を張る行為が雲の王国には久々にあって感動しました。
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『大長編ドラえもん のび太と雲の王国』を読む。昔から洋の東西を問わず雲の上には天上界があると説くのび太に衛星画像などを見せてそんなものはないと一笑に付すドラえもん。拗ねるのび太に未来の道具を出し、雲上に王国をつくることになる。しずか、ジャイアン、スネ夫のいつものメンバーを揃えて建設が続く。一方では謎の円盤による動植物の吸い上げが行われていた。円盤の正体はのび太が信じていた天上人の物であったが、はたしてその目的は…。天上界の国は地上よりもテクノロジーが発達しているにも関わらず未来から来たドラえもんはその存在を知らなかった。
必要以上にエコロジーが前面に出てちょっと説教臭い。しかし白眉は一部でファンの多い狂ったドラえもんが登場することだ。かつて狂ったドラえもんはねずみ一匹を退治するのに地球破壊爆弾を用意したことがあるほどだ。今回はそんな暴挙には出なかったが「アップクプーのチンチロリン」「アブアブ」「ゲラゲラゲラ」などと叫ぶ始末。道具を出してくれというのび太に、ぽかんと目をチカチカさせ「ドーグ?」という呆けた表情は素晴らしい。腹が減ったら「ペーコペーコ」と騒ぎ、ご馳走にありついたら「ウマウマ」と言う。狂ったのが治ったあとも鉄扉に激しく頭を打ち付ける姿の激しさにも笑ってしまった。駄目になったドラえもんの手を引いて眼前に広がる広大な湖を前に愕然と立ち尽くすのび太の姿は印象的だ。
水没する東京のシーンや天上界のエネルギー州がドラえもんの道具によって破壊されるシーンなどひどく残酷なのもこの作品の特徴かもしれない。それは環境破壊に対する藤子・F・不二雄の激し過ぎる警鐘として映る。
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ドンジャラ村のホイくんやキー坊、モアやドードー鳥など、懐かしキャラがたくさん出てきて微笑ましい、というか、最後のキー坊の演説は普通に泣けます。『アニマル惑星』同様、環境問題に対する示唆に富んだ作品です。大長編内で初めてドラえもんが故障してしまいますが、故障中の目と発言がヤバいです。
これまた、武田鉄矢による主題歌が素敵です。
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ドラえもんとのび太たちは雲の国を作った。そして、のび太は国王になった。本当かいいなあと思う。雲の上で、みんな飛んでる。柔らかく雲が歩きたい。今回、ドラえもんも壊れてしまった。助かった人はその前出た小さい人たちです。このストーリは現在の環境について、人間は悪いことをやるのをはっきり書いた。それはこの本の目的だと思う。
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「しかし一方では、自然を守ろうと努力している人たちも増えつつあるのです。
ゆっくりですが前進していることは確かです。
もうしばらく、その動きを見守ってあげるわけにはいきませんか。」
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絶対にないとどうしていいきれるんだしょ!
夢のない世界ってつまらないな
未来は変えられるってことだよ
ゆっくりですが、前進しているということは確かです
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大長編ドラえもんの12作目・のび太と雲の王国。
「みなさんたしかに地球の自然は破壊されつつあります。しかし一方では自然を守ろうと努力している人たちも増えつつあるのです。ゆっくりですが前進していることはたしかです。もうしばらくその動きをみ守ってあげるわけにはいきませんか。」
立派に成長したキー坊の言葉。彼の期待を裏切ってはいけない。
ただねえ、大株主だからなんでも許される!なんてスネ夫のような調子乗りがいるからなぁ。
彼の成長こそが、未来の問題解決への第一歩だと思います。
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大人と言える歳になって、読むと考えさせられるとともに、環境問題をすんなりとドラえもんの世界で描いている藤子F先生の構成力にただ、ただ感服してしまう。
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・ドラえもんの大長編シリーズ読んだのは初めてかもしれない
・ところどころ映画のシーンを思い出し胸が熱くなった
・キー坊が出てきたところ感動した。偉くなったんだなキー坊…。
・映画観たくなった