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Anghel blood 5 (Wings comics) みんなのレビュー
- こなみ 詔子 (著)
- 税込価格:572円(5pt)
- 出版社:新書館
- 発行年月:1999.11
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コミック
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紙の本
絵と間の魅力。
2001/09/13 22:56
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投稿者:うり - この投稿者のレビュー一覧を見る
私が人に『Anghel bload(アンヘル・ブラッド)』を勧めるなら、この5巻以降を強く推したい。
もちろん、話は1巻からの続き物なので、第1話から読まないことには意味が無いのは重々承知だが、この5巻以降、絵のパワーが凄いのだ。
もともと、独特のセンスと実力を兼ね備えたこなみ詔子。その絵柄は時間と共に次々と変化をする。もっとも初期の作品『あねさんは委員長』時代の普通の少女漫画絵。そして『カムイ』あたりから見せるクール絵。それはいったん『コインロッカーのネジ』で完成形となったように見せて、その後本作『Anghel blood』で、また大きな変化を見せる。
1〜3巻までは、華やかないわゆる「はやりの」絵柄で特筆すべきほどではない。ところが、表紙カバーが黒基調から白基調に変わる4巻後半から、他ではみられない空間の「間」が加わり、どんどん無駄を排除するかのように、力強く大胆になっていくのだ。
絵の系統からいえば、モノトーンをはっきりとったクール絵はいくつか見られるが、ここまで完成形をみせたのは、こなみ詔子だけだろう。もはや、少女漫画というジャンルに収めておくには惜しいほどのパワーが秘められている。
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