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密室モノを集めただけありどの作品も素晴らしい。
その中でも柄刀一氏の『時の結ぶ密室』を紹介したい。
見所は密室の謎と「密室トリック分類座標」。
マニアの方はぜひ観ていただきたい。
同時に三本目の座標軸を加えた分類も考えてみて。
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(収録作品)罪なき人VS.ウルトラマン(太田忠司)/本陣殺人計画(折原一)/まだら紐、再び(霧舎巧)/閉じた空(鯨統一郎)/五匹の猫(谺健二)/泥具根博士の悪夢(二階堂黎人)/疾駆するジョーカー(芦辺拓)/クレタ島の花嫁(高木彬光)/マーキュリーの靴(鮎川哲也)
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《第三幕》愛川晶【死への密室】、歌野晶午【夏の雪、冬のサンバ】、霞流一【らくだ殺人事件】、斎藤肇【答えのない密室】、柴田よしき【正太郎と田舎の事件】、柄刀一【時の結ぶ密室】、西澤保彦【チープ・トリック】
《第四幕》小森健太朗【密室講義の系譜】、横井司【日本のミステリ案内】、狩久【虎よ、虎よ、爛爛と 101番めの密室】、エドワード・D・ホック【ブリキの鵞鳥の問題】収録。
《第三幕》は書き下ろし、《第四幕》は評論と過去の名作が収録されています。
上巻よりも粒揃いで充実していると思います。【死への密室】は馬鹿馬鹿しくて面白いですし、【夏の雪、冬のサンバ】はミスディレクションが利いています。【時の結ぶ密室】は『密室トリック分類座標』が大変興味深く楽しめました。
ベストは目玉とも言える【狩久「虎よ、虎よ、爛々と」】。逆密室の構図から二転三転していくプロットは圧巻です。これが読めるだけでも本書を手に取る価値はあると思います。