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この作家は結構シリアスな作品をたくさん書いているが、個人的にはこちらを薦めたい。バカミスぎりぎりの線だが、この作品はユーモアとギャグがふんだんに盛り込まれた、無意味に明るいミステリだ。主人公3人組のうち、探偵の役割をする人物がまず理詰めで推理するが、超能力をもつ人物がそれをくつがえす真相を辿り当てる。しかし、依頼者が事件を自己解決した後に真相を当てるので全く意味は無い。まぁようするにそういう型の漫才だと思ってくれれば当たらずとも遠からず
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面白かった。純粋な論理のみで帰結する解答が全て間違っているイッカク。そして依頼人が自分で解決した後で正しい答えに到着するヨーノスケ。なんか少しずれているこの二人が面白い。正直イッカクの論理は俺は感心してしまうほどしっかりして見えるんだけど間違ってるんだよねー。事件の答えが面白かった。
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ビ、ビートルズの幻のアルバムがあるんだって、マ、マジか!知らなかったぞー!って噂かよ。録音して置いといたら無くなっちゃったとかで。にしてももしそんなものが発見されたら世界中が大変な事になるだろな。う〜ん、でもビートルズに世界中が大騒ぎするのをリアルタイムで体験してみたい… ――――――牛丼屋でアルバイトをするシュンペイにはフリーターのヨーノスケと、パチプロ並の腕を持つイッカクという同居人がいる。ヨーノスケはまだ発展途上だが超能力者である。その噂を聞きつけ、なぜか美女たちが次々と事件解決の相談に訪れる。ミステリ小説ファンのイッカクの論理的な推理をしり目に、ヨーノスケの能力は、鮮やかにしかも意外な真相を導き出す。―――――短編小説なのだが、その構成がなかなか洒落ている。どの短編も展開が同じなのだ。というとハードルが高くなると思うのでここらでさらっと流します。内容は、一応全て意外な真相です。ただあくまで短編レベルなんでそこそこな、あれっ、みたいなぐらい。論理的な推理の部分もなぜかそんなに引き込まれなかった。やっぱり短編はどうもピンと来ない。最後に何かどんでん返しみたいなのがあったらいい線いってたかも。って何様だ、俺。
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新規購入ではなく、積読状態のもの。
2009/5/24〜6/3
牛丼屋でアルバイトをしている三宅峻平、パチプロの両角一角、区役所勤めの松下洋之介は倉庫のような建物で同居中。彼ら三人を中心とする短編集。
峻平の働く牛丼屋には次々と美女が訪れるが、そのお目当ては洋之介の超能力にあった。洋之介は確かに超能力があるのだが、他の方法でやった方が早いようなイマイチ役に立たなさそうなもの。美女の相談に乗って悪戦苦闘していると、推理小説マニアの一角がしゃしゃりでてきて、論理で問題を解決しようとするが...という流れで統一されている。東野圭吾氏の「名探偵 天下一大五郎シリーズ」と同様、本格ミステリをすこしパロディした内容である。軽い読み物としては楽しめる。
題名の「風が吹いたら桶屋がもうかる」であるが、内容とまったく関係ないなぁ、と思っていたら解説の最後で説明があった。そういうことか。(ちなみに最近の20歳くらいの人はほとんどこの言い回しを知らない。そんなもんか)
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続き物の短編集 超能力者を含む3人組のところへ、次々と相談、依頼が舞い込む 簡潔で読みやすいのだがワンパターンな感じが最後にくどいって思ってしまった
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平凡な3人のもとへ続々と美女が事件を持って現れる。
パターンは一緒だけど、それぞれ愉快な推理が入り混じっていて面白い。
最後はどれもほのぼのしてしまう。
本物の超能力者なのにいつも最後までわからないというのも笑える。
小説なのに現実っぽい(ドラマくさくない)雰囲気が心和ませる。
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━風が吹いたらほこりが舞って 目の見えぬ人ばかりふえたなら あんま志願が数千人 品切れ三味線増産体制 哀れな猫の大量虐殺 ふえたネズミは風呂桶かじり とどのつまりは桶屋がもうかる━
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フリーターのシュンペイとプータローでミステリーオタクのイッカク、超能力を持つヨーノスケの3人は同じ屋根のした暮らしている。超能力者ヨーノスケを訪ねてシュンペイを介していろんな女性が頼ってくるが
ヨーノスケの超能力が役に立ったこともなければ、イッカクの推理は的外れで何も解決せず。それでも、彼らの暮らす倉庫の住居を訪ねるものは後を絶たない。
そして、シュンペイに彼女はできないw
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牛丼屋でアルバイトをするシュンペイに、自称パチプロの一角、超能力をもつヨーノスケ(シュンペイ曰く低能力)は一緒に住んでいる。ヨーノスケの超能力の力を借りたいという女性が代わる代わるシュンペイの元を訪れるが、ヨーノスケの超能力が問題の解決に役立つ事もなければ、口を挟むイッカクの推理が当たった試しもない。
ワンパターンと言えばそれまでの、ちょっとコメディタッチのミステリー。ヨーノスケが可哀想に思えてしまった。
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久々のミステリー。
それが魅力なのかもしれないけど、イッカクとヨーノスケの役割みたいなのを1話くらい変えてもいいのでは?と思った。
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役に立たない超能力もある。でもいちおう超能力者だからって頼られちゃって、依頼人の女性のために頑張っちゃう。得も害もない超能力者のどたばたが楽しい〜。
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某サイトさんで以前紹介されてて気になったので。
…ほんとにぜひともカミで実写化希望ですよこれ…!!!
何パターンも配役シュミレーションを考え(つっても6パターンしかないけどさ…)ひとりニヤニヤしてしまいました。
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登場人物たちが個性的で面白いですね。主人公のシュンペイは至って普通の青年だけれど、同居人のヨーノスケとイッカクの濃さといったら…。
三人の元へやって来る女性たちの相談事を、ヨーノスケは非常に弱々しい超能力で、イッカクは論理的な推理で解決しようとします。でも結局、真相は…という短編が詰まっています。(↑の内容はちょっと違うように思うのですが…。)事件の真相を導き出そうとする、その過程が面白くて読ませます。特に彼らの会話は逸品です。毎回、出て来る相談者が前回の話の相談者繋がり、というところも面白い。
しかしシュンペイって一応、主人公のようですが、めちゃくちゃ地味ですね(笑)でも、私も何か悩むことがあったら是非、彼らを訪ねてみたいなぁ。まぁ、解決は期待出来ないでしょうけれど…。
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馬鹿馬鹿しくも愛らしい作品。軽いタッチはとても読みやすい。
連作短編のタイトル「風が吹いたらほこりが舞って〜とどのつまりは桶屋がもうかる」が大好き。なるほどこじつけだなぁ(笑)
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岡島二人としてコンビを組んでいた頃にほっと一息つける作品に仕上がっています。
一人になってからは恐怖物のイメージがあったもんなぁ・・・(=ω=`)遠い目。。
内容はと言いますと、タイトルの通りの展開でしてw
超能力者を頼ってくる依頼人(美女)。
読む推理物小説は屑ばかり、「論理的でない」と切捨て、演繹的推理を披露する(まるで的を得ない)もう一人の同居人。
謎は解明され・・・・・・。
というパターン物w
窓口役(語り手)の青年の最後の心情的セリフがなんともほっとさせます。
あ・・・・・・タイトルどおりじゃ、解りませんよねww
補足。
風が吹けば桶屋(箱屋)がもうかるなんて言われたのは東海道中膝栗毛の矢次喜多コンビ。
連作短編のそれぞれのタイトルにはそこに至る演繹的論理がつけられてます。
それが作品のお約束になんともマッチして微笑ましいw
と……ネタバラシしすぎかなw