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制覇せよ、光輝の海を! 下 みんなのレビュー
- キャサリン・アサロ (著), 中原 尚哉 (訳)
- 税込価格:880円(8pt)
- 出版社:早川書房
- 発行年月:2000.8
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文庫
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紙の本
愛は宇宙の歴史も変える
2002/07/26 17:15
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投稿者:迦鳥 - この投稿者のレビュー一覧を見る
姿を隠していたジェイブリオルの生存が知られ、ユーブの手でさらわれる。
夫を奪われたソズはスコーリア王に登極。ジェイブリオルを傀儡の皇帝に仕立てたユーブ帝圏に「笑わせるんじゃないわよ、くずども」とタンカをきる。(このシーン、「極妻」の岩下志麻さんを思わせる格好良さです)
引き裂かれた夫婦の代わりにロマンスを演じるのは、捕虜にされ拷問を受けるオルソー王子と提供者として虐待されている奴隷のシラス。
この2人を通じてハイトン士の傲慢さと残虐さが描写されますが、ユーブ側のキャラクターもただのサディストとして書かれるのではなく、ハイトン士の中にあらわれはじめた己の嗜虐的な本能に疑いを抱き始める人々や、蔑むべき奴隷であるはずの偽りの息子への感情に惑う皇太后の心の動きなどがていねいに語られます。
夫を取り戻すための戦いは銀河の趨勢まで左右するほどになる・・・スケール、大きいです。
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