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紙の本
観念の世界へ
2001/02/21 23:43
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投稿者:ブランカ - この投稿者のレビュー一覧を見る
言葉には言霊が宿るのだ。それは、古く、東西全ての世界でいわれてきたことである。言葉には「力」がある、と言い換えてもいいだろう。
この本の著者、宮沢和史は知る人ぞしる「THE BOOM」のボーカルをつとめるアーティストである。もちろん、彼のつむぎだす歌詞は様々な音と絡み合い、音楽としてわたしたちに届けられている。何年か前に「島歌」で爆発的なヒットを見せたといえば、おわかりの方もいるかもしれない。
彼は、売れるための曲を作らないアーティストである。ただ、その興味の向くままに様々な音作りに挑んでいく。この書もまた、そういう、宮沢和史の姿勢が感じられるものだ。
詩というものをなめてはいけない。ただ、闇雲に語を並べればできるもの…だったりもするし、そうでなかったりもする。言葉は遊ぶものであり、思いを込めるものであり、単なる記号だからである。
彼の選んだ詩は、千差万別でありながら、一脈通じるところがある。そんな言葉達であった。同じ、言葉を生業とするその詩人達に、共感を覚えるようであり、郷愁を覚えるようであり、戦いを挑むようである。
己の中にも、いつしか、同じ感覚が宿る。
言葉には言霊が宿っているのである。
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