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岡崎京子さんの描かれる話で初めて読んだ本です。親戚の姉の家においてあって、何気なく読んだのですが、その内容の斬新さに驚かされると共に、描写の素晴らしさに感動しました。それ以来ずっとファンです。
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この漫画は、漫画というよりは小説的であり、確かに絵があるという意味では漫画というよりはむしろ映画である。この作品が抱えている空気というのは高校生の、都会の、青春の持つ退屈さそのものであり、閉塞感はこの時代の持っていた空気―失われた10年と後に言われる90年代、そのものである。
いかにソーシャルメディアが発達しても、いや誰もが「つながり」を強く希求していることが明らかになってしまった今だからこそ、この作品が持つ閉塞感、焦燥感はさらに輝きを増している。
ラストシーンに向かう破滅、カットインしてくるコマ割り、セリフ、確かに少し陳腐で、明示しすぎている暗喩に失笑する向きもあろうが、それでもこの時のトウキョウだからこそ生み出せた、時代を代表しうる作品だと僕は思う。
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知っている人から異論は聞いたことがない。Edgeまで達しつつあった岡崎京子氏が描いた、生きてるのか死んでるのかわからないコドモタチ。一つの「そこにある結論」が彼らの運命を変えてゆく。
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乾いている生、リアルを感じさせてくれる死。無機質な都会っ子として育たなかったことは幸運なのかもしれない。
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やっぱり名作。ビシッと空気を切り取っていると思う。「平坦な戦場で僕らが生き延びること。」私はよく共感できるつもりです、勝手かもしれませんが。
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力強い・・・ 何も解決しないで未熟、空虚、喪失を描いている。しかもこんな儚く力強い絵で描かれたら・・・
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ずっと気になっていた岡崎京子の代表作を、ようやく読んでみた。恐ろしい話である。日常の中のシュールな出来事。痛々しい日常が風のように流れていく。絵のレベルが低いのが残念だ。
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カンナの気持ちもちょっとわかる。
山田君の気持ちも。
ハルナちゃんという名前を
子供につけたかった。
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岡崎先生の傑作と名高い代表作。
現代に生きる「すでに何もかも持ち、そのことによって何もかも持つことを諦めなければならない子供達」。なにをしても見ても聞いても実感がわかない。アホでたいくつで均一な毎日。そんな日常の中に、実はゆっくりと用意されている惨劇。
ポストバブルの子供達が紡ぐ、つたなく残酷な青春物語。
私も高校生のときに読み、こんなにも自分が漠然と抱えていた焦燥感、孤独感、けどどこか安心している気持ちを分かってくれた作品はないと思いました。
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平坦な日常に沈む影をライトなタッチで描き出した秀作。読み終わった後、絶望感の後にくる霧が晴れたようなカタルシスはリアルすぎてぞくぞくする。
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世界で包み隠されている物事や感情をあえて浮き彫りにする、そんな作品だと思います。
残酷さ、寛容さ、虚しさ、憎しみ、悲しみ、偏執、性欲、物欲、正常、異常、生、死
岡崎京子さんの作品は、自分のなかのいつからかある固定観念のようなものを曖昧にして溶け出させるような感覚をおぼえるので大好きですね。
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岡崎京子と言えば、やはりこれになるんだろうなぁ〜。と言うことで星5コ。でもやっぱり好き。ハルナちゃんが好きです。と、山田くん。いたよ、山田くんみたいなNW少年。
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90年代最高の作品と謳われたのはダテじゃないと思いました。川のそばの人工的な新興住宅地にくらす高校生の非日常と日常のあやういバランスをたもった平和な生活と、それがはじける瞬間みたいなかんじ。山田君の宝物でものすごく自分も救われた記憶があります。
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岡崎京子さんは今元気なのだろうか。
もしも復帰することがなくても、とにかく元気になってくれたらうれしいです。
こんな素晴らしい作品を残しているのだからそれだけで十分です。
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岡崎京子は漫画家ではない。きっと職業が岡崎京子なんだと思った。マンガでこんな表現が出来る人、他には見たことありません。