紙の本
予測不能のストーリー展開
2002/04/01 18:07
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投稿者:ChikaM - この投稿者のレビュー一覧を見る
予測不能のストーリー展開、弾けながら別の方向へとジャンプしてゆくが不思議に繋がっている。紋切り型の乱用、薄い背景描写、しかしながら極度にデフォルメされた人物と設定の仕方には独特の面白さがある。
意外なことに、記号は少ない。記号に頼らずにあのテンションを保てるのは、やっぱり筆力なのかもしれない。読んでいて、かつての児童番組「ウゴウゴルーガ」を連想してしまった。
主題Aが主題Bにすりかわり、やがてCとなり、しかし最後にはAに終結する。なるほど、この手腕は物語者としての才能かもしれない。特異な処理能力なのだから。フェーズが変わり続ける。
誰かに似ていない作家です。
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超前衛作品。こういうのは簡単に真似できそうで、意外と出来ないの。
でも、他の作品を読んでみたいかといわれると
こういうのは自分の読書生活の中であまり望んではいないなあと思う。
ひかれたのは題名。
題名が最高にいかしてます。
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気に入らなくても、気にしないで。ましてや私を責めないで。中原氏の小説集では、今だにこれが一番インパクトがある。この次の『子猫が読む乱暴者日記』は、純文学に色気を出しそうで、実はバカにしているのかもしれないスタンスは良いが、その戦略性が個々の作品の力を若干削いでいる。『あらゆる場所に花束が……』は、間違いなく力作だが、あまりに文学的で、中原的でなくなってしまった。これでおやおや、と心配していたのが、最近の『待望の短篇集は忘却の彼方に』を読んで失望に変化。
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意味わかんなすぎてハマった。。。中原昌也初めて読んでみましたヽ(*'0'*)ツ
Σ(=°ω°=;ノ)ノ(((゜д゜;)))
起承転結めちゃくちゃデス。
でも、天才・・・
うん。確かに天才。
真似できないよ。
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その他……だよなぁこれ……。
なんというか、説明できない。
ともかく読んでみるべし。
でも万人に奨められるかというと、そんなことは絶対無いわけで……(苦笑)
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いろんな意味で壊れている。
登場人物も話も何もかもが壊れている。
あっという間に読み終えるはず。けれど、よく分からないがもう一度読み返してみようか、と思う。そんな本。
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まるで暴力温泉芸者が書いたみたいな純文学。
きったない生き物がTV番組で死ぬのがパンク。
つとむ君てのは実在してそうだけど、石野卓球が使う杉山かも知れない。
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あんまりよくわからなかった。
でも「なにか(輝くもの?)がある??」ような感じはわかる。。言い切れないけど。
この作者が自分に嘘をつかずにかいた言葉なのだろう!。。。か、、そうでないのか。。
そうでないといわれればそうでない気もする。。
この作品について、なにかを語ろうと思考を始めると、馬鹿らしくなる。
この作品たちがなんなのか、どこへ着地するために飛行しているのか、わからない。
読者の納得を拒む作品だと思う。
文章とはなんなのか。。小説とはなんなのか。。
考えてしまいます。
というわけで、そんなに好きにも嫌いにもなれない。
自暴自棄な気分だったので、なんとなくこの本を買った。
適当に暴力的。。。言い切れないけど。。
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超短編な妄想ファンタジー。 次元というか、世界というか、を次々と飛び越えていって、ぱたり、と終わる小説の、爽快さと無意味さ(あるいは自由さ)よ。
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コメント不可。
天才?奇才?狂人?馬鹿?普通の尺度からでは測れない中原氏 。
これを読んだら死んでもいいって人から、受賞の推薦に真っ二つに分かれる審査員。
アマゾンでもまったく評価が分かれてるw
個人的には、結構好きです。
・当然、児童に死刑宣告をする教師
・客寄せのために「ビックポルノ」という店名を付けるゴルフショップ
・深夜に突然その店に侵入する男(自称・ビジネスの神様)
・たったの三行で受験決意から大学合格までを描写
・Jリーグファン3000人を爆弾ボールで爆殺するスポーツ用品店店主
読んでいると、自分がどこにいるか、果たして現実世界に存在しているかわからん感覚に襲われた。
決してオススメしませんがw 暇があったらどうぞー。
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初めて読んだときは面白くて爆笑。中原昌也は言葉のセンスがあって面白い!音楽にはあまり興味がないのですが…
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意味が分からない。
と最初は感じていたが、読めば読むほどずるずるずると中原ワールドに引きずり込まれた。
初恋に向けた青臭い闘志のようにただ原稿に書き殴り、カットアップした短編集。
言うなれば超人的な天才
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例えば、人は美しい音楽を聴いたり、綺麗な絵画を見たり、魅力的な人と話した後に、つまらないもの、汚いもの、臭いもの、不潔なもの、醜いもの、悲惨なものを、自らすすんでみようとはしない。でも、この小説はそれが世界の掟なんだよと言わんばかりに、そんなものばかり見せられている。誰がドイツ民謡を歌う女性との出会いの後にルンペンの猥談と中年娼婦の性器から漂ってきそうな臭いなどすすんで受け入れたいだろうか?でも、それを嫌と言うほど見せられた後、憂鬱で陰惨な気持ちになりつつも、どこかで仕方ないねって受け入れてしまう。諦念が身に染みる。どういうことだろう?これが現実ってやつですか?
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言葉を選ばずにいえば、誰にでもあるキチガイ的な、思い付きを全開にしているって感じ。
モラトリアルとも違う。
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頭の中にあるインスピレーションを物語という形に再構築することなく、後先考えないまま書きなぐっていったような短篇集。見事に滅茶苦茶なので最初は面食らうが、だんだんその生々しい魅力に取り憑かれていってしまった。ぐんぐん読める。
ただ、じゃあこういったものを何冊も読みたいか?と言われると、この一冊だけでお腹いっぱいな気もする。
が、また少ししたら読みたくなる気もする。
悪夢的で支離滅裂な短篇集、という部分でバリー・ユアグローの『一人の男が飛行機から飛び降りる』と非常に似てた。