紙の本
リセット
2001/10/27 07:38
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投稿者:よんひゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
大量の苦痛に満ちた死。そして、現在の社会もまた死んでいく様子が、これでもかと執拗に語られる。その中で、さまざまな思いを抱えて生きていた個人も、人生をリセットされる、はずなのだが、ひきずってきたものを乗り越えるのは容易ではない。表紙にもなっている、ギターを弾く黒人の老婆の描写が美しい。
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私がこれを読んだのは入院中なのですが、1200ページという膨大な終末の世界を描いたこの大作は、ハードカバーでは重すぎて持ち歩き不可能なのです(汗)傑作と呼ぶよりも正に怪物の手による怪作です!
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上巻 (790 ページ) 、下巻 (635 ページ) 合わせて
1,425 ページの圧倒的な大長編。
以前に出版された「ザ・スタンド」で削除された
400 ページほどが復元された、完全無削除版。
読み終えるのに、一ヵ月程掛ってしまいました。
所謂、終末ものに分類されるSFホラーファンタジー(?)。
キングは、本当にお話を創るのが巧い!
多くの登場人物それぞれのエピソード・バックグラウンドが、細かく描写され、
グイグイ引き込まれる。
久しぶりにキングの作品を読んだが、偉大な作家だと再認識。
文句なしの五つ星です。
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これが出たばかりの頃も読んだんだけど(20年前!)、いまのこの状況で、致死率99%、空気感染するという超悪性インフルエンザでほとんどの人びとが死んでいくこの小説を読む。
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やっぱりどう考えても長すぎ。それでもバイオハザードのパニックものの上巻は何とか読みすすめられたが、病気がいったん落着き、新しい国の建設がテーマとなる下巻は、善と悪の対立といういかにも宗教的な構図がどうにもついていけなかった。
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前半部の怖さは、半端ではなかったが、読むのをなかなか止められないほど物語にひきこまれた。 ただ、秋の夜長に長時間読むには 本が厚すぎ・重すぎ(790ページしかも2段組) 寝転んで読んでいたら手首が痛くなってしまった・・・。 下巻へ
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スティーブン・キング作品。4冊目。
ウィルス(スーパー・フル-)で死滅する人類。と、その後を描く冒険活劇。
まえがきにある、「青い鳥」の話が、印象的で、本書の長さの言い訳として最高だと感じます。特にあっけなく死んでしまう登場人物にも、夢があり、今日があり、想い出がある、私たちと同じだと。
そして、スーパー・フル-(軍が開発したウィルス)の蔓延は、単なる導入にすぎないことにも、驚愕です。あらためて実感したのは、99%の人が死んでも、人類は生き残るんだ!と、いうこと。(誰が生き残るかは別として)アメリカで、200万。日本で120万。インドで、中国で。そして、人口が減ることは、なんて楽な生活が保障されている事か。って。
ウィルス後の世界として、廃墟となったアメリカに”善”と”悪”の戦いの場が用意されていた。そして、誰もが導かれるように移動し、新しいコミュニティを作りはじめる。作らざるを得ないのか?
→一度、電気やライフラインが整った生活を経験すると、きっと、それなしには生きてゆけないかもしれない。だから、単独で生活することは不可能かもしれない。 (下巻に続く)
気になったフレーズは以下:
★ハルマゲドンが近いぞと言い出すのは、きまってある世紀の最後の三十年間なんだ。世紀末が近づくと、その種類は飛躍的に増える。
★全男性、女性、子供たちの死に、ほとんど例外なくあてはまるはずだった。曰く――「たいした、損失、じゃない」
★男と女がそれそれ単独でいれば、聖人が出現する。二人になれば、彼らは恋に落ちる。三人になれば、彼らは我々が”社会”と呼ぶチャーミングなものを産む。四人になれば、ピラミッドを築く。五人になれば、一人をのけ者にする。六人になれば、再び偏見を育てる。七人になれば、七年以内に再び戦争を生み出す。
★人間は、神のイメージをそっくりなぞって作られているが、あいにく人間の社会は、神とは正反対のもののイメージでつくられていて、しかもつねにその本質に回帰しようとするんだ
★主を愛する人間はみんな、同時に主を憎んでもいるのさ
★人生の比較的遅い段階になって、自分を発見した人は、いつまでたっても自信が持てない