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祈りの海 みんなのレビュー

文庫 第32回星雲賞海外短編部門 受賞作品

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みんなのレビュー58件

みんなの評価4.1

評価内訳

52 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

主題は自己・自我についての哲学的考察そのものだと感じた

2021/03/28 09:48

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:大阪の北国ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る

短編集とは言え一作一作が重量級の含蓄に富む作品群でじっくり読む必要があるし、内容は難解とも思う。
近未来の分子生物学の発展において人間のコピーが作れるようになった時に、また身体が機械だったり脳とは別の持ち主だった場合に、何を持って「自分」とするのか という重い問いが投げかけられる。ジャンルはSFなのだろうが、内容は哲学そのものである。自己・自我とは何か、そして神とは何か。分子レベルの生物的操作が行われる現代において、もはや遠い未来ではなく、すぐ先に起こりうるテーマと思える。「フランケンシュタインの脳における思考はどうなっているのか」を追究するような話である。
読了して、SF作品でこれほど考えさせられた本は今までになかった。
この短編集ではやや他と違うテーマだが、私には人類の母親を求めていく「ミトコンドリア・イヴ」が面白かった。

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紙の本

新感覚SF、これは科学?それとも宗教?

2002/01/13 23:24

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:しょいかごねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 なにかこう、非常に妙な気分になるSFである。なんかちょっと今までになかったタイプのSFと言う意味でも、特筆すべき短編集である。
 なんというか、SFという手法を使ってはいるのだけれど、解決すべき問題はなにか別のような。いや、こういう表現だったらこれまでにもそういったSFはたくさんあったはずなんだけれど、この本はどこかベクトルが違うような。もしかしたら宗教と言う言葉が一番近いかもしれない。
 もっとも重要な作品は「祈りの海」を含む最後の2編だと思うけれど、個人的には冒頭の「貸金庫」という作品が好きです。人間の生命と言うものの幅を巧みな想像力で広げて、医療関係者らしい愛情をもって描いている。
 ごちゃごちゃ言ったけどとにかく面白い。一度読んで損はないと思う。

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紙の本

静かな夜明けのような読後感

2001/03/03 11:05

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投稿者:桐矢 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ヒュ—ゴー賞・ローカス賞受賞の中・短編集。
 バックアップ用の宝石を頭の中に持つようになった人類の話、はるか遠くの惑星に暮らす人類の話、仮想現実における人類の可能性の話。多彩な11篇が収録されているが、前半の短編と後半の中編では、カラーが違うように思える。
 短編は、奇想天外な設定に頭がぐるぐるするようなアイデア、そしてきっちり落ちが用意されている。それに対し中編は、はっきりした落ちがない。うねるような流れにページをめくっているうちにその世界観にどっぷり漬かってしまう。ずっしりと重量のある長編を読み終えた気分になる。だが長編といっても『宇宙消失』のめくるめくようなトリッキーな感じとも違う。
 どちらにしろ共通しているのは、「自分とは何者か」という永遠に答えのない問いかけがテーマになっているという点だ。
 帯の文句通り、ここにSFの可能性と未来を見たような気がする。

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紙の本

「自分」への疑いが読者を巻き込む

2001/01/08 19:23

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:OK  - この投稿者のレビュー一覧を見る

 なかなか粒揃いの好短編集。印象に残っているのは「貸金庫」(これを冒頭に持ってきているのはとてもよくわかる)「ぼくになることを」「誘拐」「無限の暗殺者」あたり。
 収録作がどれも一人称叙述の小説なのが、「自分」の認識をつねに疑う作風のひとらしい。作中の問題は必ずこの「語り手」を切実な当事者として巻き込みながら展開していく。基本的にどの作品もSFならではの切り口で、たえず「自分の認識」や「自由な意思決定」の臨界点を問いかけるような哲学的で普遍的なたとえ話になっているから、たとえ僕みたいな門外漢の読者でも充分に興味深く、自分にはねかえってくるような意識で読み進めることができる。
 あえていえば『宇宙消失』のような尖鋭さやねじくれた論理世界の暴走する魅力なんかはさほど感じられなかったけれど、読みやすいし初めての人に薦めるのには適していると思う。

from: http://www.geocities.co.jp/Bookend/1079/

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2010/03/11 18:24

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2006/06/11 19:53

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2006/10/01 19:25

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2007/01/12 00:58

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2008/04/02 20:26

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2008/06/11 16:46

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2009/03/18 07:44

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2009/11/08 01:48

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2009/12/14 21:18

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2010/04/12 22:24

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2010/06/08 19:54

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