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表題作である鳩の栖は、長野まゆみさんの作品の中で一番好きかも知れない。
なんとなく初夏になると、またこの雰囲気に会いたくなって読み返します。
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読んだのは2回目。高校のとき問題集に「鳩の栖」が載ってたのがきっかけで知った。前に読んだ時よりとても良い、と感じた。「夏緑陰」は好きだったけれど、あらすじさえほとんど覚えていなかった「栗樹」以降のお話も心に沁みました。なんでこの人の書き方は何というのか、童話ぽいというか古めかしいというか、現実ではないような懐かしい場面を見ているような気分にさせるのだろう。仮名遣いとかもあるかもしれないけれどとにかく、拗れた内容が多いのになんとなく現実離れしてて重過ぎないところが良い。話が進むにつれて謎が解明されていくので、少しミステリーを読んでいるような感覚にもなる。「夏緑陰」に出てくる涼しげなデザートが大好き。それから今回読んで、主人公達の会話から見える友情(?)が切なくて好きになった。作者、こういうのが好きなんだろうな。主人公の周りの男の子達が優しかったり口達者だったり楽天的だったりですごく魅力的に思えた。そういえば考えたら同級生の女の子が一人も出てきていないような・・・。この本は夏に読むのが一番だ、と私は思っている。(20090810)
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とにかく好き。ぜんぶ好き。すごくいい。これしか出てこない。言葉の選びかたが、本当に素敵すぎてどうしましょうってくらいにすきです。
あと、出てくる食べ物が相変わらずおいしそうすぎて困る。表記の仕方も変わってるから、余計においしそう……!
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大好きな作品です。
どれを読み返してもきゅんきゅんして、
こういうのを書きたいんだよなあ…!と奮起させられる一冊。
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長野まゆみさんの作品の中でも一等好きな作品です。ふとした時に読み返しては、あの世界に浸ってます。なんとなく、ひんやりとした空気。
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高校時代、入院する時に暇だろうと適当に本屋で買い漁って持ち込んだ一冊。なんでコレを手にしたのか未だに謎だけど、多分タイトルに惹かれたんだろうなぁ。
短編集ですが、一つ一つの話が秀逸です。個人的には紺碧と紺一点が好き。どこまで義兄が気づいていたのか、もう一度読み直してみたい話。
夏緑陰は初夏になると読み返したくなる一作です。夏のむせるような空気と照りつける日差しと、道の向こうから誰かが呼び寄せてくる声が聞こえそうなお話。
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全体的に切なさが漂う短編集ですが、読後はなんだか心が洗われたような気分になりました。
古物市に馴染みもあってか「栗樹−−カスタネア」がお気に入りです。
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短編集。
紺シリーズ「紺碧」「紺一点」収録。
http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-37.html
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短編集。
長野まゆみの集大成、です。これは。
ななななんとこの「鳩の栖 」、夏休みの課題テキストに収録されていて、
一部の長野仲間と大いに盛り上がったのは良い思い出。
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短編集
これがテストに出たときはびびった
気に入った話とそうじゃない話があるけど
ちょっといつもの長野さんぽくない話がちらほら
重度の中耳炎で苦しみながら読んだせいかしら
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前回読んだ作品に比べほわっとした雰囲気の文体では無く、もう少し精緻な感じの表現になっている。
作品そのものは青春のはかなげな部分に焦点があてられているようで、匂いのない、静かな、感情を奥底に秘めたきれいな構成になっていて、さらりと読めます。
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ワタシが高校生の時に模試に出題されました。邪な気持ちで何度も読みました。結果はそれはもう。ワタシ自身にそういう気質があるので色眼鏡で見てたらごめんなさい。
どの少年の雰囲気も繊細で、美しく描かれていると感じました。肌が白くて、髪の毛がサラサラで、下まつげが長くて…というような美少年をイメージしてしまいます。
一日休みの時に、ゆっくり時間をかけて読みたい本です。
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透明で繊細、という印象。中学生というあ不安定な時期の少年が描かれた短篇集。少し同性愛描写らしきものあり。個人的には全体を通して好きな空気が漂っていました。
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さらさらとして涼しい作品。すき。
あとがきにあった徽宗の「桃鳩図」、わたしの世界史の資料集にもありました。なるほど可愛らしい。
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表題作「鳩の栖」は、少年たちの友情がぐっと胸に迫る大好きな作品です。読む度に、かなしいけれど優しい気持ちになれます。
これを読んで以来、水琴窟の音を聞いてみたい…! と、心底願っているのですが、なかなか出会えません(京都の妙心寺にもあるのだとか)。