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●鳩の栖
悲しいお話。主人公の影が薄く、樺島と唐津の方が凛として、深い関係に思う。
ラストはちょっとあっさりとしてしまい、もうひとつ何かあっても良いような長野氏ならば。
●夏緑陰
夏の葉陰と檸檬のヨーグルト。すっきり爽やか。
兄であったか・・・兄と寧の母の関係をまた勘ぐってみるという長野的オツな愉しみ方も有り?無しですか、ハイ。
●栗樹―カスタネア
これは良かった。血縁上では三兄弟の話。養子へ行った次男の両親が亡くなったところで、また本当の両親の元へ帰れるわけでもなく。
ていう。そうだよなぁ、苦々しい。お互いに意識しすぎる上、衝突してしまう。ささいな喧嘩がヒビとなる。難しい関係。
だけどラストの端の手紙。調べたんだね。実のことを。その行為が可愛いし、意味合いもまた素敵。
●紺碧
これ、一番良い。
美しい。海。深い碧。
いつでもさり気無く亨を支えてくれている真木の優しさ。
背中を押してくれる場面、望遠鏡を亨が覗いたときに、さっと押す。紺碧の海。水平線。
ああっ!!なんて素敵な場面!!なんかとても良い行動ですよね。さすがですよね。
真木、素敵だけど気になる来島。(紺シリーズ一作目)
●紺一点
真木と亨が高校生になりました。
真木の容姿について紺碧では語られていないので、こんなに美少年だったとは。て感じです。
や、長野作品なら常識ですかw
今回はなんだが真木の器量の良さに感嘆と・・させられるだけ?と思いきや
最後らへんで、亨が真木の大切さに気付くあたりがちょっとドッキリ。
相変わらず来島というヤツはようわからん。
真木が分析していることにより、少しだけ彼という人が見えますが。陰うっす。
紺極まるに注目したい。しかし語り手が変わるとの噂・・・(◎◎;)
(紺シリーズ二作目)
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静かな世界です。
短編集で、ハズレなし。
長野まゆみが書く少年って、近くに寄ると絶対良い匂いがすると思う。薔薇とか…
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水琴窟の音色をどうしても聞いてみたくて、CDを借りてしまった記憶があります。随分前に一度読んだきりで内容を詳しく覚えていないけれど、カスタネアというお話に強く惹かれたような・・・。手元に置いておきたいです。
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表題作である鳩の栖は、長野まゆみさんの作品の中で一番好きかも知れない。
なんとなく初夏になると、またこの雰囲気に会いたくなって読み返します。
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読んだのは2回目。高校のとき問題集に「鳩の栖」が載ってたのがきっかけで知った。前に読んだ時よりとても良い、と感じた。「夏緑陰」は好きだったけれど、あらすじさえほとんど覚えていなかった「栗樹」以降のお話も心に沁みました。なんでこの人の書き方は何というのか、童話ぽいというか古めかしいというか、現実ではないような懐かしい場面を見ているような気分にさせるのだろう。仮名遣いとかもあるかもしれないけれどとにかく、拗れた内容が多いのになんとなく現実離れしてて重過ぎないところが良い。話が進むにつれて謎が解明されていくので、少しミステリーを読んでいるような感覚にもなる。「夏緑陰」に出てくる涼しげなデザートが大好き。それから今回読んで、主人公達の会話から見える友情(?)が切なくて好きになった。作者、こういうのが好きなんだろうな。主人公の周りの男の子達が優しかったり口達者だったり楽天的だったりですごく魅力的に思えた。そういえば考えたら同級生の女の子が一人も出てきていないような・・・。この本は夏に読むのが一番だ、と私は思っている。(20090810)
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とにかく好き。ぜんぶ好き。すごくいい。これしか出てこない。言葉の選びかたが、本当に素敵すぎてどうしましょうってくらいにすきです。
あと、出てくる食べ物が相変わらずおいしそうすぎて困る。表記の仕方も変わってるから、余計においしそう……!
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大好きな作品です。
どれを読み返してもきゅんきゅんして、
こういうのを書きたいんだよなあ…!と奮起させられる一冊。
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長野まゆみさんの作品の中でも一等好きな作品です。ふとした時に読み返しては、あの世界に浸ってます。なんとなく、ひんやりとした空気。
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高校時代、入院する時に暇だろうと適当に本屋で買い漁って持ち込んだ一冊。なんでコレを手にしたのか未だに謎だけど、多分タイトルに惹かれたんだろうなぁ。
短編集ですが、一つ一つの話が秀逸です。個人的には紺碧と紺一点が好き。どこまで義兄が気づいていたのか、もう一度読み直してみたい話。
夏緑陰は初夏になると読み返したくなる一作です。夏のむせるような空気と照りつける日差しと、道の向こうから誰かが呼び寄せてくる声が聞こえそうなお話。
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全体的に切なさが漂う短編集ですが、読後はなんだか心が洗われたような気分になりました。
古物市に馴染みもあってか「栗樹−−カスタネア」がお気に入りです。
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短編集。
紺シリーズ「紺碧」「紺一点」収録。
http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-37.html
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短編集。
長野まゆみの集大成、です。これは。
ななななんとこの「鳩の栖 」、夏休みの課題テキストに収録されていて、
一部の長野仲間と大いに盛り上がったのは良い思い出。
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短編集
これがテストに出たときはびびった
気に入った話とそうじゃない話があるけど
ちょっといつもの長野さんぽくない話がちらほら
重度の中耳炎で苦しみながら読んだせいかしら
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前回読んだ作品に比べほわっとした雰囲気の文体では無く、もう少し精緻な感じの表現になっている。
作品そのものは青春のはかなげな部分に焦点があてられているようで、匂いのない、静かな、感情を奥底に秘めたきれいな構成になっていて、さらりと読めます。
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ワタシが高校生の時に模試に出題されました。邪な気持ちで何度も読みました。結果はそれはもう。ワタシ自身にそういう気質があるので色眼鏡で見てたらごめんなさい。
どの少年の雰囲気も繊細で、美しく描かれていると感じました。肌が白くて、髪の毛がサラサラで、下まつげが長くて…というような美少年をイメージしてしまいます。
一日休みの時に、ゆっくり時間をかけて読みたい本です。