紙の本
少女漫画革命
2002/07/25 23:52
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あさの - この投稿者のレビュー一覧を見る
名香 智子氏という人は、最初に『少女漫画』という概念をぐちゃぐちゃに覆してしまった人ではなかろうか。
プレイボーイという概念は当時の(というか70年80年代)少女漫画にもあったけれども、美女と美男が、互いに絶対に相手の心理には気づかず、互いそっと嘆いたり泣いたりして決して分かり合わない、なんてものは当時の少女漫画になかった(あってもたいてい悲劇だった)。
この漫画では、主人公カップルは結ばれる前に『強姦』なんて行為を経て、互いに別の相手を愛していたりする。そして結ばれた後も、浮気はするわ、あげくのはてに生まれたわが子を本気でなぐったりする。
いや、ご立派。
それでもそんなもん、『へ』でもないんである。
成長した息子に、『こんなに美男子になるならやさしくしてやるんだった』と父は言い、息子が母を恋していれば、『いいだろう。これは俺のだ』とにやつく。
でもそれが名香作品の登場人物なのだ。『傷つくほうが修行がたらない』といわんばかりの傍若無人な美貌の登場人物たちに、『そうよね、ここまで美貌尽くしだとやっぱり感覚違うわよね』なんて納得してしまう。
美女美男をかくならここまでせい、ということか?
美男や美女には心して近づきましょう。
ということでいや、面白いですよ。ぜひおためしあれ。
紙の本
華麗な世界にうっとり
2015/02/05 13:12
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆう - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供の頃に雑誌で読んでいたけれど、読み返したくなって文庫本で購入しました。
昔、読んでいた時よりも、今、読むと、相当にインモラルな(笑)作品だったのだな、と改めて実感! でも、それが華麗な舞台設定と人並みはずれたキャラクターたちの性格と美貌で、笑って楽しく読めてしまいました。このシリーズ、今、再開してくれたら、また読みたいな、と思えました。
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「ふんわり狩人」のリアンダとギネヴィアが結婚してしまうのだ。
ギネヴィアは馬にしか興味が無いので、「もしかしてギネヴィアは自分が馬をプレゼントしてくれるから結婚してくれたのでは?」とか自分に自信がもてないプレイボーイ・リアンダ。
子供が生まれて、息子にばかり構うギネヴィアにやきもちをやくリアンダ。
ギネヴィアは見るからに普通じゃないんだけど、リアンダもヘンでおもしろい。
登場人物がみんな金持ちなんだけど、「シャルトル公爵シリーズ」みたいに、恋愛や結婚に固執してない自由な感じが一般人離れしていておもしろいです。
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なんて大人な少女漫画なんだろうとビックリしました。好きな人がいるのについつい別の人と…なんて一生分かりたくないと思うのに、この漫画の登場人物には「しょうがないなあ」と許せてしまう上に、チャーミング。キャラはギネヴィアが一番好きで、台詞は「ユーリエ」のラストが好きで、バカで可愛いのはリアンダだと思う。麗しきギネヴィアとキャンディのように甘い容姿でお馬鹿な貴公子リアンダと愉快な英国上流階級のあれいこれ。名作です。
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昔読んでから、ずっと探していた本です。
主人公のギネヴィアが好きで好きで、何回も読み直しました。
絵もカラーも綺麗です。
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これ、サイコー!美麗な絵柄、主人公はヨーロッパ社交界の貴族カップル、ツッコミどころ満載すぎるおバカ展開。でもギャグじゃないんだよ。すばらしき80年代。
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読了:2015/4/29
「まんがキッチンおかわり」より。
う〜ん、感情移入はまったくできなかったが、退屈はしない。
リアンダがクソ男過ぎて引いた。第1話のヒロイン⚪︎⚪︎とかよりも、「息子が生まれてから妻が息子にばかり構うので嫉妬し息子を殴る」「妻が2人目を妊娠して、これからの禁欲生活を考えるとうんざりしてたとこだ、と浮気する(しかもその時のセリフが「いいものを手にいれた」)」
これが少女漫画の理想の…?として書いたわけじゃないよなぁ、もちろん。
働かなくていいし、結婚にもそんなに重い枷を感じてない上流貴族階級(ホントにこんなんなのかは知らんが)のゴージャスな世界を面白可笑しく描いた漫画、華やかな絵とともに楽しめればそれでいい、ということなんだろう。
ヒロインのギネヴィアも、
「それにリアンダには捨てがたいところがあるしな」
「それは財産?容姿?才能?」
「いや、セックス」
と答えるようなキャラクターだし。ギネヴィアがいつリアンダには恋愛感情を持ったのかさっぱり分からなかった(だから感情移入できなかった)が、ああそういう理由ね…と納得した。レディースコミックみたいだった。こういう少女漫画も80年代にあったのだ…と勉強に?なった。
ユーリエはいい女だった。心の機微、優しさ、ずるさ、弱さ、すべての描写が秀逸だった。この人をもっと描いてほしかった。
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イギリスを舞台に乗馬がすこぶるうまいうつくしい黒髪のギネヴィアの恋や結婚生活を描く。
いつもの名香作品らしく、美男美女のゴージャスな物語。
シャルトル夫人をもっと男らしくした感じ?
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単行本も持っているのですが、未収録の話が載っているので、ついこっちも…
昔から大好きな「ふんわり狩人」のメインキャラクターたちが大人になってゆく姿を見られるのは素敵です。