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サンティアゴ はるかなる未来の叙事詩 上 みんなのレビュー
- マイク・レズニック (著), 内田 昌之 (訳)
- 税込価格:792円(7pt)
- 出版社:東京創元社
- 発行年月:2000.11
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文庫
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紙の本
神話にいたる傑作スペースオペラ!
2001/09/08 07:14
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投稿者:Okawa@風の十二方位 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「銀河の辺境に響き渡る偉大なるアウトロー、サンティアゴの伝説。その彼を追う元革命家の賞金稼ぎカイン・セバスチャン。しかし、サンティアゴを追うのは彼だけでは無かった。狙った獲物を逃したことのない凄腕賞金稼ぎエンジェル、一匹狼のジャーナリスト、ヴァーチュー・マッケンジー、偉大なる審美家にして犯罪者ジョリー・スワグマン、それぞれがそれぞれの理由でサンティアゴを追いつづける。幾つもに絡み合う運命の糸、その血に縁取られた織り布を、詩人ブラック・オルフェイスは伝説へと謡い上げる。
スペースオペラの中に神話を蘇らせたレズニックの傑作長編!」
彼は彗星を父に、宇宙風を母に持ち、惑星をまるで羽毛のようにもてあそび、
欲望を駆りたてるだけのためにブラックホールと格闘するという。
彼は決して眠らず、両目は新星よりも明るく輝き、叫び声は山をも鳴らすという。
その名はサンティアゴ。
−ブラック・オルフェイス(本文より)
とにかく、かっこいいです。
無限に広がる暗黒の宇宙、その中に浮かぶ数少ない殖民惑星、そんな辺境世界を男達、いや人間達は自分の物語を追って生き続けます。ウェスタン物のワイルドさと、ミステリー物の謎説き、そしてハードボイルドのカッコ良さが溶け合わされて、極上のエンターテイメント小説に仕上がっています。
しかし、この小説はそれだけに留まりません。冒頭の詩は黒い詩人ブラック・オルフェイスが作中で語る詩ですが、こんな詩がそれぞれの章前に付されて、このスペースオペラを神話にまで高めています。ヒーローとは神話上の英雄を模したものですが、この小説は、ヒーローから始まり神話の英雄にいたる物語なのです。
ゼラズニイの初期短編が好きな方や、「マッドマックス」が好きな方にはとにかく買いの一作です!
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