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紙の本
「愛」を忘れた大人へ
2002/12/25 02:07
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投稿者:真愛 - この投稿者のレビュー一覧を見る
脚本家:野島伸司氏の初絵本。それはやはり夢を与えるだけじゃない、いつもこの現代を捉える、あえてタブーとされる事もその巧みな言葉で魔法の様にそれをも乗り越え納得させる物語となっている。
「野島伸司詩集」を読んでいた私には「コオロギくん」はメジャーな現実的だが非現実的な愛を見せてくれる唯一の存在でした。そんな「コオロギくん」が絵本になるなんて嬉しかったです。
「恋」が「愛」へ代わり、それが「本当の愛」ではなかった。彼女は「退屈ね」と出て行き、子供と残されたコオロギくんは、自殺をしようとしたりする。しかし子供をかかえ、働くと石油が出て大金持ちに。すると彼女は戻ってきたが、心が淋しいコオロギくん。お金を燃やし、彼女はまた怒り去ってしまう。コオロギくんは子供に「愛」を伝える。「本当の愛」を。
そしてコオロギくんは息絶えてしまった。子供はその羽根でヴァイオリンを弾きそれは優しく、悲しいメロディーとなって森に響きわたる。
優しい雨が降り、悲しい心を洗い流してくれるようだ。優しくなれるように。
「愛」とは狂気にもさせる。きっとそれを受け止め、「普通」と思われたいがために、あえてこの絵本を無意識に避けたり、批判をいう方もいるでしょう。でも、「愛」とは滑稽で、他人には理解出来ないものなのではないでしょうか? この絵本を通じ「恋」と「愛」の違いに向き合ってくれる方が増えると嬉しいと思います。
この絵本の続編「コオロギJr.の愛」もお薦めです。
この2冊に込められた野島氏の「愛」をじっくり心に染み渡らせるのはいかかでしょうか?
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