紙の本
ノルウェー文学クラブ世界傑作文学第一位
2015/12/26 02:29
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投稿者:かわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰もが知る作品でですが、風車の話とお供のサンチョパンサが有名で、文学にいうよりは古い小説というイメージでした。
戦争と平和や百年の孤独などを上回る評価を得ていると耳にし、戦争と平和を全巻読了後読み始めました。
非常に軽妙です。訳がよいのか内容は非常にわかりやすいです。
なにか教訓やら現代の自分の生活にも通じるような文学的経験を得ることを期待していましたが、そういうものはあまり感じられませんでした。
読み進めていくとひょっとしたらこの作品の偉大さがわかってくるのかもしれません。
ただし、1巻の時点では、近代小説の成立・近代小説の技法を生み出したなどといったところが評価されたのかな?と思っているところです。
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かなり悪趣味で最低な本。
騎士道文学を読みすぎて頭がおかしくなった男が、何百年も前のフィクションの世界を実現しようとして甲冑に身を固め旅に出る。そして行く先々でその時代錯誤から問題を引き起こす・・・。
要約するとそんな感じだが、主人公のドン・キホーテははっきり言うと完全に狂っていて、彼が引き起こす問題やおかしな言動は面白いというより呆れさせられる。
そして物語に登場する周囲の人間も、そんな彼を頭のおかしなヤツとしてからかい、バカにする。
そんな「認知症老人をみんなでイジめる」みたいな展開が、延々1200ページにもわたって展開されるんだから、寒いというか酷いというか・・・。とにかく今まで読んだ本の中で、最も教育に悪い本であることは間違いない。
ドン・キホーテが直接関係しない挿話も作中には多々あり、そちらはそこそこ面白かったのだが。
後篇3巻は前篇とは趣が多少異なるようなので、後篇に期待。
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騎士道の本を読みすぎて、騎士道の物語の世界と現実との区別がつかなくなった「自称・伝説の騎士=英雄」ドン・キホーテと従士サンチョ・パンサの珍道中を描いた小説。400年経った今でも、(程度の差はあれ)こういう人「いるいる!」って感じ。だけど、個人的には、1冊(全6冊中)で十分・・・。
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聖書に次ぐ世界第2位のベストセラー!う〜ん、あらためて考えると凄まじい売り上げ・・・いったい何人が読んだんでしょうね
文章は非常に読みやすい。まぁ、スタンダードだと思います。いずれ、荻内 勝之先生の新訳も読んでみたいですね。
自分にとってはすごい集中して一気に読むというよりは、たまに読み返していく本になっていますが、読むごとに違った味わいが出てきて楽しいです。
ちなみに、このお話に音楽をつけたものはたくさんありますが、リヒャルト・シュトラウスのは最高ですね。
前篇全1〜3巻 所有
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ロシナンテに跨り、サンチョパンザとともにたたかうドンキホーテ!
スケールが大きく、スペインの熱い気持ちが伝わってくる。
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思い込みの激しい人の取るに足らない出来事がひたすら語られる、と聞いていたとおりの内容だった。
ちょっと敬遠してたけど、読み進めていっても飽きないことに驚いた。さすがに長年読み継がれている作品なだけあるなぁ。
サンチョがいい味出していて、ドンキホーテも非常識と常識とを行ったり来たりで。どんな終わり方をするのか、続きが気になる。。
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妄想癖のある老士ドン・キホーテが従者のサンチョを連れ、時代遅れの騎士道を遂行すべく各地を回るが、空回りばかりで人々の笑い物になる話。巨人と間違えて風車に突っ込んでいく話は有名。
名作かもしれないが枝葉末節が多すぎて主筋がたどりにくい。
何をしにどこに向かっているのか、小話が挟まるたびに数頁戻って確認しなければならなかった。
たぶんとても読みにくい本。。
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名前だけ知っているという人はとても多いはず。名作というだけあって、今読んでもとても面白いです。ドン・キホーテとサンチョ・パンサの掛け合いや道中での様々な出来事など、一見の価値ありです。
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ずっと読みたかった本。
1605年に発売されたスペイン文学で世界的古典。
そんなに古いとは思えない素晴らしい面白さ。
この岩波の訳版がおすすめ。
ただ、なかなか古本では発見できずでした。
そして先日新品で1冊目を購入。
もうとにかく面白すぎて終始ニヤニヤしてしまいます。
もしこれを現代の日本に例えるなら
「妄想癖をもったおっさんが戦国時代の本読み過ぎて頭おかしくなって現代日本でちょんまげに刀を持って『信長はどこじゃ!』『秀吉よ、出てこい!』とのたまわり、あまりに常軌を逸してるので仕方なくまわりもそれにつきあう本」
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この前、志摩スペイン村に行ってきまして。
そこのテーマが「ドン・キホーテ」なんです。
そういや、誰でも知っているこの小説、実は読んだことがなかったな~と思いまして、図書館で借りてみた。
・・・が!なんと、前編だけで3巻もある!
これは厄介なものを借りちゃったかな~~~
とおもったのだけれど、すごく読みやすくて、話のテンポも早かったのですぐに読み終えてしまいました。
もちろん、通勤のお供です。
ドン・キホーテのばかばかしさはすごいんですけど、あまりにもばかばかしい・・・と思うんですけど、でも、男ってこういうとこあるよね?とか思ってしまいます。
騎士道をあこがれる男、侍魂じゃ~~~とか思っている男、男たるもの・・・男道!とか思っている男・・・程度の差はあれ、みんなドン・キホーテやん!とか。
大きな流れとしては、ドン・キホーテが旅をする中であほなことをやらかすっていう話なのだけれど、小さな枝道がたくさんあって、小さな話がオムニバス形式で物語を飾り付けている。
小説として名作だと思います。
我が家では、父も母も夢中で読んでいて、順番待ちが発生していました。
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とりあえず前編を読み終わりました。最初は騎士道への思い込みの強いドンキホーテの行動がなんとなくありえなすぎてダルい感じがしたのですが、ここまで徹底して思い込みが激しく、ここまで純粋な主人公を観ていると皮肉られて書かれているはずのドンキホーテ自身より、ふっと、実はドンキホーテをバカにし、周りでからかっている連中こそが皮肉られているのではというないかという感覚に陥ってきた。たとえ世間からバカだと思われても、何度ひどい目に会っても、自分がこれだと思った物を純粋に信じ、その思いに忠実に行動できることは実はすばらしいことなのでは?
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17世紀に書かれた、現代で言う「なりきりヒーロー」的になってしまった下級貴族のオッサンの話です。「主人公の自意識や人間的な成長などの「個」の視点を盛り込むなど、それまでの物語とは大きく異なる技法や視点が導入された~」新スタイルの小説だとか。
キャラ別の個性がわかりやすく、展開も当時なりのギャグストーリーが展開されている。現代のギャグマンガにも共通点は多いと思った。
また面白いのは、作者のセルバンテスが物語の語りにたまに登場したり、原作者じゃないように扱われたり、妙な遊び心まで含まれているとこ。現代の小説では見たことがない。
全巻読破までは時間がかかりそうだけど、今のとこ一番好きなキャラ(が言えるのも、個性的なキャラが多いから。)は、従者のサンチョ・パンサ。だまされてついてきた上にドン・キホーテの奇行でひどい目に合わされ続けているのに、妙に面倒見がよかったり結局冒険を楽しんでるようだし・・何か微笑ましいキャラです。
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面白い!
昔はこういう人たくさんいたんやと思う。情報もないし、何が正しいか答えがないような時代やし。
逆に今は絶対こんなことない、けどないのがいいとは思えん気もする。
想像力に限界がある今では絶対ない、けど面白い。
これを現代じゃなくて、普通に昔の人が書いてるってのも凄い、冷静
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ドン・キホーテが風車に向っていく話だけが取り上げられているが、そんなものではなく、この手の話満載である。深夜の粉引き小屋の音の場面では、思わず笑いがとまらなくなってしまった。
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騎士道に従い旅するドン・キホーテと従者サンチョの物語…ではあるが、ドン・キホーテ自身はかなり曲った思想の持ち主であり(というか寧ろ妄想異常者)、そういった彼の言動、行動が周りの「庶民」と織りなしていく話は本当に面白い。著書自体の名前は有名であるため知ってはいたが、この本がこれほどコミカルなテイストあるものとは思わなかった。笑出す箇所もしばしば。