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結婚、日常、恋愛、不倫、歯並び、、スカーフとチョコレートを区別できるあたしはきっと理気子タイプの人間だと思う。
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処女三部作の第三作目です。
(私はたまたま最初にこれを手にしましたが
読む上ではまったく問題ありませんでした)
三作とも読みましたがこれが一番好き。
処女で三十路のポルノ作家理気子が
キザでおフランスでスキンヘッドの男と不倫をする話。
とにかく面白いです。
似非インテリでおフランスな彼の描写が痛快。
ストーリー展開も痛快。
文体も軽快で明快。
何度も読み返してしまいます。
理気子とおフランス霞の風変わりな関係だけでなく、
星野夫妻の「ごくフツーにどろどろした」不倫が
対照的に描かれているのがまたいいなーと思います。
著者はいつもそういう「ごくフツー」だとか
薄っぺらな「オシャレ」といったものに対して
少し皮肉な、でもどこか暖かい、生ぬるい視線を向けている気がします。
そこが好きなんですが(*゚ー゚)
皆さんもぜひ読んでみてください。
そして霞の物まねをしましょう。
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大好きな姫野カオルコ処女三部作(『ドールハウス』『喪失記』『不倫(レンタル)』)のうちの一作。『ドールハウス』で姫野カオルコにはまった私ですので、ぜひ読まねばと思いながら、ちょっとほっといてた。で、この本をもらいました。ある既婚者から。笑。私が姫野カオルコをオススメしたので、彼は読んだようですが、なぜこれを選ぶ?とか思いつつ・・・で、読み終わったらくれた。ちょっとこのテンションにはついていきにくかった。後半なんとか入り込めたが、ちょっと乗り切れない感じだった。でも、やっぱり根底に流れるところは心から共感、同意、という感じ。不倫に関する考え方、恋の仕方。恋と愛恋に対する冷めた感情と、二つの「好意」を分けて考えれるというところ。私もそうです。
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なんちゅーくだらなさ…。娯楽小説としてはいい、かな。設定とかちょっとした小ネタにニヤリとさせられる。漫画みたい。
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今回読んだのは、昔の雑誌に出てた出版社の新刊リストに載っていた姫野カオルコさんの「レンタル」という小説だった。
何日か前に予約して、今日受け取ったのだが、表紙にはくっきり「不倫」の文字。ん?!私が予約したのは「レンタル」なんだけど?!
よくよく見ると、「不倫」の文字の横には小さく「レンタル」の文字。そういう事だったのか。レンタルとはそぅぃぅ意味だったのか。
てなワケで、まぁともかく読んでみたワケです。図書館で扱ってるくらぃだから、変なポルノ小説ではなぃだろぅと(笑)
しかし?身は性描写やや満載(笑)ストーリーは、処女でポルノ小説家の理気子、その友人と、旦那の、それぞれの不倫がテーマ。グロさとかはないけど、なんか読むんじゃなかった……笑
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ちょうど「ハルカ・エイテイ」が読みたくてブックオフでであった一冊
ちょっと面白そうと思って手にとって見ました。
意外と面白い!!
不倫がすすんでいくメインの話はまぁ、、、こんなかなぁだけど、主人公の突っ込みっぷりが愉快!
これ3部作の一つなんだと!
ハルカ・エイティの前にあと二つも探してきて読むかな!
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姫野 カオルコの【不倫】を読んだ。
なんともストレートなタイトルだが、これは不倫と書いてレンタルと読む。
以前に姫野 カオルコの【喪失記】という本のことを書いたが、実は【喪失記】と【不倫】そ
して【ドールハウス】は3部作であり、【不倫】は一応完結篇である。
一応と書いたのは、これはあくまで3部作であって、3連作ではないからだ。どの本を単体で読んでも、
物語として成立する。
しかし、3部に共通する点は多く(【ドールハウス】は未読)、主人公は名前や職業こそ違えど、
同一人物をモチーフとしている。主人公の設定は「処女」である。
【喪失記】は主人公がドライバーで処女膜を破瓜して終わる。【不倫】はその続きの物語というべきか、
遂に念願の初体験を成し遂げ、その先に見出した世界観が描かれる。
本書の著者あとがきで明らかにされるのだが、実はこの3部作は姫野カオルコの私的小説であるという。
つまりは自分の体験記でもある。しかし、小説家が、自分の日記を作品として読者に読ませるわけにはい
かない。そこには「小説」としての創意工夫がいたるところに散りばめられているのだ。今流行りの携帯
小説とは訳もレベルも違う。
さて、本作品であるが【喪失記】に見られたような悲壮感はない。むしろラブコメディに近い印象が見受
けられる。(読む人によってはポルノに感じるかも知れないが)よって実にテンポよく面白く読めた。
【不倫】の主人公の力石理気子はアッシュ作家である。力石理気子という名前は理気子を「次の戦いに備
えて育てる」べく時代錯誤の軍国主義、「大日本帝国陸軍、万歳!」と言って死んでしまったおじいちゃ
んがつけた名前だ。
ちなみにアッシュ作家とはいわゆるポルノ作家であり、アッシュとは人間の肉体のことである。
本作の冒頭部で理気子は(つまり姫野カオルコ)は名言を吐く。原文そのままに書いてみる。
『ペニスとヴァギナの話を、無計画に書けば「衝撃的な文学」と称され、ふつうくらいに書けば「艶やか
な文体」と称され、計画的に書けば「ポルノ小説」と称され、ていねいに書けば「ロマンス小説」とな
り、ぞんざいに書けば「恋愛小説」となる』
おっしゃるとおり。まさに歴史的な名言だ。この名言を知ってしまってから今までに読んだ小説が
この概念に当てはまってしまい、違う意味で面白くなってしまった。
本作に話を戻すが、理気子は恋愛における「手間」の良さがよくわからない。あくまで目的はセックスを
してもらう事であるから、セックスにたどり着くまでの、デートや食事やロマンチックな時間が手間であ
り、そんなことはいいから早くセックスをしていただけませんでしょうか?ということになっているの
だ。その感覚も面白いが、それをとても冷静に考察する理気子の思想がとても面白い。どちらかというと
「男的」な思想である。言ってしまえば男���目的意識は「セックス」であり、女の目的意識は「手間=恋
愛」だからだ。よって理気子にとって「不倫」という文化は願ってもいない好都合な環境なのである。目
的がはっきりしているから。この作品で注目すべきは理気子が美人であるという事だ。男に相手にされな
いような環境ではないということ。それで30半ばまで処女。現実的にありえない設定ではない。
理気子の相手、霞 雅樹は手間を好むフランス的な男であり、不倫にも関わらず「不幸な恋」を演じる。
というかのめり込む。ひとりで。理気子もその手間を味わおうと努力し、染まろうとするのだが、やはり
最後の最後でその手間に馴染めない。
最後のほうになると、もう笑うしかない理気子の言動、思想のオンパレードだ。
『処女は気持ちよくなるのに100回はかかるって。100回するのに1年半くらいか、スケジュール込
みで2年かそこらか。男は1人の女に飽きるのに100回だって。ならばちょうどいいじゃん、〜中略〜
セックスだけしてくれ』
こんな始末だ。しまいには
『きみはぼくの体だけが目当てなのか、と言われたら、今の私、反論できない。(うるさいっ。バイブが
悩むな!)こう言ってのけれたら、どんなに世界は理路整然とするだろう。だが、ボンジュール・トリス
テス、まぶたを閉じる。「私は・・・レンタルでじゅうぶんなの」』
すごい結論である。最後は霞 雅樹を殴り飛ばす。そしてこう誓う。
『七つ転んで恥多き、そんな人生、送ってやらぁ!』
実に爽快(?)でシュールな世界観が広がる、大人の恋愛小説であった。
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こりゃいかん ハズレ
喪失記とドールハウスはすごい面白かったのになぁ
ま、この三部作面白いといいつつも主人公達がわたしとは真逆だから共感には程遠いんだけど
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2009/7/30
素晴らしい!エクセレント!ファンタスティック!…??
あとがきの
「成熟するとは笑いの種類の数が増加することである」ってのがまたすごい。
そうなのよ。
モヤモヤと感じてたものをスカッと言いきってくれてありがとう。
この本を読んでピンとこない人なら行き遅れたりせずに嫁に行ってるんだろうな。私と違って。
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『ドールハウス』『喪失記』につづく三部作完結編。 高度経済成長期を経て滑稽に崩れ去った美意識を遠景に描きつつ、地を踏みしめて歩む主人公の力強さ。
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愚かブス、大人のおもちゃに処女を捧げ
こわすぎる。笑
三部作で一番好き。
ぶっ飛んでる。
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2005.09.15. おもしろくなかっった。霞さんのおフランス式会話うざすぎ。主人公の理利子ちゃん(33歳)も、なんでそんな理屈っぽいのよ。読んでて共感できひんし。一生処女でいた方が良かったんでない?と、思った。
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「ドールハウス」「喪失記」に続く処女三部作の完結編。
もちろん三作品とも別個独立したモノではあるが、
それぞれの主人公の名前が、理加子・理津子・理気子と、
姉妹のように似た感じの名前でちょっと混乱。
”不倫”と書いて”レンタル”と読ませるタイトルであるが、
重さはなく、むしろ、笑いの要素を取り入れた軽いタッチの話だ。
私はそれなりに楽しく読めたが、
好き嫌いがハッキリ分かれそうな作品ではある。
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爽快、かつ明快。
あとがきにもあったように、自分の持つ"恋愛"という概念を主人公力石理気子に一蹴にされたようだった。章ごとに見えてくる主人公の成長背景、性格、それを取り巻く人物像がすんなり入ってきた。姫野カオルコはそういう点がとても得意な作家だと思う。無理やり感がないのに、それであって順を追っているわけでもないのに、その人の人物像がすんなり受け入れられる。コミカルなのにちょっと切ないような、恋愛小説?でした。
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「ペニスとヴァギナの話を、無計画に書けば「衝撃的な文学」と称され、普通くらいに書けば「艶やかな文体」と称され、計画的に書けば「ポルノ小説」と称され、ていねいに書けば「ロマンス小説」となり、ぞんざいに書けば「恋愛小説」となる」
以下著者の解説から
「成熟するとは、笑いの種類の数が増加することである。」「知性の低い霞 雅樹(彼のような人間がもっとも知性から遠いところにいると思うが如何)は、笑いを見下す。・・・霞の感受性は「泣けるもの=高尚、笑えるもの=低俗」という肌理の粗い判断をする。「軽い=明るい、重い=暗い」といった浅薄な判断ととても似ている、重くても明るい場合もあれば、軽くても暗い場合もあるのに・・・だが、霞 雅樹は馬鹿だと、彼(側にいる人間)だけを責めるわけにもいくまい。事実、低俗きわまる笑いがある。しかも多い。低俗な涙もあろうが、涙より笑いの方がはるかに綱渡り度が高い。左に転落すれば低俗の沼、右に転落すれば高尚の羽根布団。すれすれ、ぎりぎりの綱渡りをつねに課せられる感受性が、笑いである。」