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大江戸奇術考 手妻・からくり・見立ての世界 みんなのレビュー

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紙の本

呪術の束縛から解放されて奇術という合理の世界へ飛躍するまでのエピソード

2003/04/30 12:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

著者泡坂妻夫によれば「文献に現れた日本最古のマジシャンの名は卑弥呼である」鬼道を事とし能く衆を惑わすと魏志倭人伝にある。英語のマジシャンの概念は奇術師より広く魔法、魔術、呪術の意味が含まれるのだそうだ。「鬼道」などと中国語の語感は「魔術師」「魔法使い」よりはるかにエライ人が操る、いかにも怪しさが漂う表現ですね。エロティックでもある。「陰陽道」などもまさしく宇宙の真理を自在に操る不逞のあやかしであって、安倍晴明なんて男も妖艶な魅力で世の女性を幻惑させていたに違いない。
魔術、妖術、幻術、呪術の類から奇術に明確に分かれたのが江戸時代らしい。江戸時代の種明かしの本がいくつも紹介されている。これが面白い。確かに今も舞台で使われているネタの基本がここにあるんですね。ネタ本が大衆に愛読されるようになると魔法の呪縛から解かれて不可思議現象・超常現象が合理性、科学性をもって理解され、芸として楽しまれるようになる、著者はこういうことを言いたかったのだろう。
たとえば馬呑術、馬を飲み込むんですね。「御狂言楽屋本説」にこのトリックが紹介されている。江戸時代の人たちを魅了した欺しと洒落の世界。「万宝珍書」、エロ本ではない、料理マジックの紹介だそうでここに「たまごの白身と黄身を入れ替えるの伝」がある。ゆで卵の調理法、皮をむくと黄身があって真ん中に白身がでるという、この不思議な方法はその後もいくつかのバリエーションがあるが著者はそのいずれを試してもうまくいかないと嘆いておられる。
明治時代に西洋人に絶賛された紙で折った蝶を扇子で自在に舞わせる「胡蝶の舞」という日本独自の芸があって、これは私も寄席でお目にかかったことがある。これはトリックがあるのか、修練なのか。以前から私もやってみたい技ではあるがよく分からない。残念ながらこの本にもそのネタは記されていない。どなたかご存知ですか。
とにかく非合理と合理を併せ呑む「粋の世界」の楽しい話が満載の読み物でした。


書評集(よっちゃんの書斎はこちらです。

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紙の本

ミステリ作家にして奇術師にして

2001/05/28 19:32

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たむ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 元紋章上絵師の江戸っ子であり、時代小説や落語を書いたりと江戸文化に造詣の深い著者らしく、歌舞伎のトリックについて書かれた章があり、これが面白い。四谷怪談などトリックの宝庫なのだ。実際に目で見て楽しみたいという思いにかられる。ほかにも、料理に関する章があったりと、奇術の幅の広さと奥の深さを感じました。

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紙の本

日本の歴史的奇術を知る入門書

2001/05/10 07:16

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:sfこと古谷俊一 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 主に江戸自体の古文書の記述と昔の記述の思い出をもとに、江戸時代の奇術についてトリックを中心に解説した本です。図版も豊富で、ひとつひとつの解説は短めですがわかりやすくなっています。

 著者の泡坂妻夫は、家業は紋章上絵師。奇術をからめた話も多いミステリ小説家で泉鏡花賞や直木賞など受賞多数。創作奇術家としても有名で、優れたオリジナル奇術に贈られる石田天海賞の第二回を受賞しており、奇術についての著作も多くあります。

 出てくる道具類の素材などは戦後あたりまで利用されていたものですが、現代の人間はあまり知らないものが多いですね。ここ数十年で身の回りの品が様変りしたことを痛感します。

 呪術と奇術と信仰がすべてがマジックであった戦国時代以前、料理と奇術の類似性、見立ての美学なども、興味深い一冊です。

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2012/02/08 04:15

投稿元:ブクログ

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2011/05/29 12:45

投稿元:ブクログ

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2023/01/24 18:00

投稿元:ブクログ

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