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山田詠美短編集。この人の書く女の子がだいすき。誰よりも女で、誰もが持ってる「女」の狂気とか、どろどろしたものを書いてると思う。MENUも好きだけどやっぱり姫君がいちばん。やるせなくて泣いた。
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この殺伐とした中にある悲しみとじわりと心があたたかくなる感じ。不思議な読後感。「MENU」も好きだけれど、やっぱり表題作の「姫君」が一番好き。読むとものすごく虚脱感に襲われるのだけれどね。山田詠美さんの、時折読んでいる人を刺すような言葉(特別な言葉を使っているわけではないのに、普段通りの言葉で雰囲気を醸し出せる)その感じが、とてもスペシャルに思えて好きです。
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彼女を確立する一つの表題である”老成した子ども”が各々の作品で現れている。
「シャンプー」はそんな主人公が、諦観しながらも、存在する未来へと着実に生きていく。人物が生き生きしている。
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5つの短編集。
恋がものすごく甘いものであることを、普段は意識しないけれど、山田詠美の小説を読むと、ああ、そうだったなあ、と再確認する。だけど山田詠美の描く恋は、ファンシーとかメルヘンとかそういった甘さじゃなくて、もっと大人の、中毒性のあるような甘さ。こっくりとした感じの。とろとろとした。だから憧れてしまう。こういう恋がしたいなあ。と。
「検温」がよかったなあ。男視点より女視点の方が好き。「シャンプー」も、すがすがしくてよかった。そう、若い女の子の瑞々しくて独特な考え方をするところも、描くのがうまいなあと思う。
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初めて山田詠美さんの小説を読みました。・MENU・検温・フィエスタ・姫君・シャンプーと、5つの短編集です。私は一番『MENU』が好き。その次に、『姫君』だな〜。ほかの作品は独特すぎて入り込むのに時間がかかった。
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短編集なんですがどれも独特な雰囲気があって面白かったです。最初短編集だとは思わなくて一番最初の「MENU」の聖子ちゃんが「姫君」なんだなと思ってた間抜けな私(…)だからというわけではないですがこの短編の中では姫君以外だとMENUが特に好きです。
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「MENU」「検温」「フェイスタ」「姫君」「シャンプー」と5話入っています。姫君がいちばん好き。このお話に出会えてしあわせ。寂しさの手前の領域、という表現。あまりにぴったりでびっくりしてしまった。でもやっぱり、せつないな。そしてこわい、この人を失いたくないという強烈な願いというものが。でもしあわせでもあり…いろいろと考えてしまう。心をつかまれて苦しかった。読み終わってからの余韻も強いお話。装丁は田島照久さん、装画は真鍋昌平さん。肝心の中身から、そしてデザインまで素敵な1冊。(2007.9.11)
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「MENU」「検温」「フェイスタ」「姫君」「シャンプー」と五つの話が入った短編集。
MENUが一番好き。
フェイスタも最後笑ってしまった。女の人って怖いね。
“狂った人生”を思いっきり楽しもう。
“姫子”は私の身近にいる気がする。
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詠美さんの文の表現に惚れた。憧れる。
個人的に姫君とフィエスタが好きだー。
姫子と摩周の恋と呼ぶべきかどうかわからない依存しあった様な関係がすき。
こういう微細な気持ちを書くのがとても上手だ…
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図書館で見つけた文藝春秋に掲載されているのをつい読んで人目を憚らずに号泣してしまったものです。短編集だけど一貫したテーマがあるのでぜひ週末に。
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表題作があまりに好みの話過ぎて、これはいいぞこれはいいぞと思っていたのにラストが…。★1つにしてやるー!とかなり憤ったのですが、総合するとやっぱり★4つでした。面白かったです。でもラストがどうしようもなく気に入らないよ…残念です。
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高校時代の読書感想文の題材に選んだ、個人的に思い入れ大の山田詠美の短編集。「MENU」「姫君」「シャンプー」が◎当時「人生なんか最初から狂っている」という言葉に相当衝撃を受けてしまってた。書店に並んでた時の帯の言葉 「地球をなくす方法知ってる?」 「どうやんの?」 「抱き合って、目を閉じるの。」 この文章が読みたくて買ったのだけれど、このほかにも美しい言葉がたくさん。物悲しい話が多いけど、一読する価値はあり。
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あまり、印象に残らなかった。
いままた読み返してみたら、きっと新しいことが見つかるかもしれないけれど。
山田詠美の作品らしいものばかりなのだけれど、なんでだろう。
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すごく好き。
最初のMENUかな、それが一番すき。
こんな価値観、容姿の人が好きなんだと思う。
読んで好きだったら私と気が合うんじゃないかな!
表題作はどM男の話であんまり面白くないかな。
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装丁が・・『闇金のウシジマくん』の真鍋昌平・・!!ということで、嵩張らない文庫より単行本を所有することに。んで、ぜんぜん違ったテイストの話が5つ収録されていていました。「MENU」の冒頭から一気に引き込まれて、ちょっと変わった作風の「検温」と「フィエスタ」は頭を使いながら読んで冷静になり、そしてまた「姫君」でドキドキするような話に出会い、そしてあっさりすっきり爽やか風味の「シャンプー」でシメ!!ってかんじの一冊。山田詠美好きだーと思わされるのは「MENU」と「姫君」で、でも「フィエスタ」みたいな作品も『アニマル・ロジック』みたいで面白い。「MENU」の時紀と麻子や、「姫君」の姫子と摩周の、理屈じゃない言葉で説明できない感覚の関係に、悲しさと幸せを感じてしまう。