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過去をふたりで共有することを秘密っていうんだよ。
すきなものリスト。
いちばんさみしくさせたくない人のことを
かけがえのないと呼ぶのではなかったか。
すてきな短編集。
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「MENU」「検温」「フェイスタ」「姫君」「シャンプー」の5作品。けっこう、一番短い「シャンプー」が好きだったりする。山田作品って、表面上のストーリーと一人称による心理描写が実はマッチしてない。だから映画化されてりすると、何じゃこの陳腐さはになるんだよね(笑)
「MENU」は共感(理解)できないし、「姫君」は疲れた。まぁ、相性の問題です。
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この表紙好き。姫も大好き。身を切り落とされるような表現になるから途中読むのが苦しくなったけど、でもやっぱり大好きだ。
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メニューにはいろいろ考えさせられるものがあった
言い表せない関係とか、言い表せない感情とか。
意味もなく歯噛みしたくなる感じがすき
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山田さんの文章は洗練されているのにどこか野蛮で、そこがすごくすき。
読み終えたとき、苦苦しさみたいなものが残る。また読み返したいかといったらあんまり読み返したくない感じなんだけど、でも、手元には残しておきたいなー、と思う。
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時代は流れて、常識も流れるように変わって
気持ちも底の感情はわかっても、流れはやっぱり
移り逝く
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今の自分には合わない本でした…。
登場人物のアクの強さに、読んでると疲れちゃった。(『読む』という行為に疲れたのではない。)
また違う機会に読んだら、また違う感想かも。
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~110117
本当の意味に気付くのは、なくしてからなのかなぁ。作品の感じ方はあとがきを読んで深まった気がした。
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さすが山田詠美さん!「MENU」が一番好き。切なくて苦しくなります。でもそこが好き。「シャンプー」ではきゅんきゅんしました。
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同著の「文学問答」を読んでいたら急に再読したくなったので。人に愛されること愛することを深く考察した良作。自分のモノサシを手にしている人間はうつくしい。
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綺麗な言葉で並べた愛は届かない。
深く胸に突き刺さる痛みがあるからこそ届く愛。
この本は5つの物語が入った短編集。
物語の語り口は終始淡々としている。
様々な愛を描いているが、喜びや悲しみという感情も不必要かと思うぐらい人物たちの心が歪で淡々としている印象を受けた。
しかしこれは綺麗な言葉で並べた恋愛小説とは真逆の、素直な感情をさらけ出した純愛の物語なのだと気付いた。
読み終わると短編の主人公たちは空想癖がある人なのかと思った。
だが、読み進めていくうちにそれは短編集に出てくる主人公の性格が客観的で冷めた感性を持つ人物が多いのと、山田詠美が描きたい愛の世界観が淡々と情感に溢れているのだと私は思う。
乙女チックなファンタジーの愛ではない。
全ては身近にある恋愛と少しばかり非現実的な恋愛を、駆け引きのように繰り広げる内面を映し出した恋愛。
読んで感じた直球ストレートな衝撃は忘れられない。
ちなみに私は「MENU」と「姫君」の短編が好きだ。
まず山田詠美さんの小説を初めて読むにあたって「MENU」の冒頭の歪みは、良い意味でクリティカルヒットを頂いた気分だ。
「姫君」は暴君の姫君とそれに仕える召しつかいの恋愛みたいに思えた。
しかし読んでいてもどかしく、素直でありながら素直になれない主人公に様々な感情が入り交じる。
そして結末には胸が痛むような感覚を覚え愛おしく感じる。
現実なのに淡々としている主人公たちは、私の好きな重松清の本に出てくる主人公たちよりもさらに非現実的で、ある意味超人だと感じてしまった。
しかしこの現実と非現実的なバランスがちょうどいい。
私の知らない恋愛の世界。
…だと思ったら大間違いで、ある程度恋愛は打算的で計算をするものだと私を思う。
それを冷静に受け止められる人ではないと、グサグサと突き刺さるような主人公の言葉と感情に、読んでいると心地好い目眩と一種の爽快な快感を感じられないのかもしれない。
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あんまり面白いと感じませんでした。
表題作の「姫君」がありきたりな感じ+姫子と摩周クンのキャラクター造形や思想があんまり理解出来なくて好きではなく、読むのに時間がかかりました。
個人的に、「MENU」「シャンプー」は良かったかなと思います。
もう少し詠美さんらしい心をえぐる心理描写や言葉が欲しいと思いました。
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何度読んでも好きすぎて読後に悲しい気持ちになる。
ウシジマくん作者の装丁も好き。
高校生のころに買って以来、本棚にずーっといる本。
姫君の狂気的で、でもとてつもなく寂しい生き方にあこがれたものです。MENUも傑作。
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「MENU」はトキを中心にして、人々が恋愛をしていく話。よくある夫婦間なのは聖一だとすれば、トキは遊びで終わる男かもしれない。それは大人になりそこなって、自分の殻に籠ろうとしているように思える。本当の愛を知るすべもなく、成長した子どもってこんなふうに誰かを愛すことなく異性と一緒になってしまうのかな。
「検温」は、女性主人公が倦怠期に突入している彼とのことを淡々と語り口調で書いていっている作品。見えない重りがどっと読者の方へと伸し掛かっているような雰囲気がある。だが、内容はあまり残らない印象ではある。
「フィエスタ」は、傲慢で身勝手なバイセクシュアル(異性愛者より)の夫を持つ女の恋愛から遠ざかっていくといった作品である。恋に冷めた女の疾風怒濤のごとき、怒りの心情にスピード感があって面白かった。しかし、ここに登場する職場はきっとカオスなんだろうなっと思って、そこで働きたくないなってゲンナリする。
「姫君」は、家なき女である姫子を引き取った摩周との、恋愛同居物語。二人共、プライド高いんだろうなって思う。そして相手を掌握してしまおうとする態度がちらり。それよりも、姫子の義理の兄の態度からみて、姫子の親族は内心、嫌気がさしながら姫子を扱っていたんだろうなって思った。摩周もいずれはそうなるのかな。
「シャンプー」は、離婚した元父親のもとに通う娘の、元父親に対する見方を語った物語。元父親が彼女のことを好きなように、彼女は本当に元父親のことが好きで仕方ないんだろうな。けど、もし元父親が結婚したら彼女はどうなるんだろう。それでも元父親の元へ通うのかしら?
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山田詠美の小説の中でもっとも好きな作品です。表現がきれいでウィットに富んでいて何度も繰り返し読んでいます。表題作のほかにMENU,検温といった短編もあり、それらも印象的でした。