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婦人警官の方がいらして、ある誘拐の被害者宅で待機してるとご自身も
お子さんを誘拐されてどうしましゃう?なのですよ。臓器売買とかねぇ、鳥肌立つ内容です。
犯人グループの恋人二人の書き方に悪意を感じたのは、mitiだけでしょうか?
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テーマは親子の愛、臓器売買、警察の縄張り争いと多岐に渡っているが、多分親子愛が最大のテーマでしょう。誘拐犯が誰なのか最初から分かっているのに、その展開にドキドキしまくり。で、ラストでまたまた驚かされる。銃撃戦とかはちょっと無理あったけど、大満足でした。解説ではテレビで出来ないことを小説に書いている、とあったけど、いやいや野沢作品はどれもテレビ的です。主人公と誘拐犯の、壮絶な女の戦いとくとご覧あれ。
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野澤尚は私にとつて相性の良くない作家だつた。
1997年に江戸川亂歩賞を受賞した『破線のマリス』も良い印象を受けなかつた。
また、先日讀んだ第22囘吉川英治文學新人賞受賞作『深紅』も、好きになれなかつた。
そして、今囘、この『リミット』である。
この『リミット』は江戸川亂歩賞受賞後の第一作なのださうだ。
あまり期待しないで讀み始めたのだが、中盤を過ぎるあたりから、惹き込まれてしまつた。
面白いのである。
こんなことなら、『深紅』を讀む前に讀んでおけば良かつた。
連續幼兒誘拐事件の搜査に携はる婦人警官が主人公。
彼女の子供が誘拐されるに及んで、事件はその樣相を變化させてゆく。
犯人は最初から描かれてゐるのだが、どうやら姿を見せない共犯者がゐるらしい。
しかも、その共犯者は搜査状況を知る立場にあるやうだ。
主人公は自分の子供を取り戻すために、搜査陣を欺き、單獨で犯人を追跡する。
果して主人公は我が子を取り戻すことができるか?
そして事件の全貌はいかなるものなのか?
野澤尚の作品のなかでは、お薦め出來る作品だ。
2004年4月29日知床にて讀了
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破線のマリスで有名な野沢尚のミステリー小説.内容が幼児誘拐のため,気分が悪くなる内容であるが,描写は本当に凄い.著者が自殺した報道がされているときに,書店で平積みになっていたので購入したのがきっかけ.
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幼児連続誘拐事件と、それを追う婦人警官。
先の読めない展開、激しいアクション。警察の内部事情や複雑な人間関係。文章も読みやすいし、特にえぐるような心理描写に感嘆。
臓器の売買など、残酷で怖いところもあるけれど、すごく気に入った。主人公がすごく格好良い。
この著者の書いたものの中では、一番好きかなぁ…。
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誘拐犯から息子を取り戻そうと、婦人警官としてではなく母親として奮闘する公子・・・
この先公子はどうなるんだろう、どうするんだろうと考えながらページをめくる手が止りませんでした。テーマが幼児誘拐、臓器密売等なので、目をそらしたくなるような場面も多々ありましたが・・・
犯人、息子を誘拐された母親、警視庁。三つ巴の攻防戦なのですが、根本にあるのは女の闘いです。女ということ、母親ということ。奇麗事だけでは終わらない描写、けれどどこかしらやさしい視点。
一気に読み終わりました。
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TVドラマとは異なる展開でしたが、というよりそれを期待して読んだんですが結構おもしろかったですよ。でもやっぱドラマ用の筋書きかなぁ。母はSuperwomanなんですってことを強調した作品です。
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幼児誘拐もの。臓器密売のお話と犯人も探偵役も女性という設定の奇抜さがユニークでした。ドンデン返しの結末も見事。
ただ警察組織の縄張り争いや出世競争的なお話も下味的に面白かったのですが、そちらが予定調和的結末になってくれていないような消化不良気味であったのが残念。
2005/7/2
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子供の突然の行方不明の裏には悪質な人身売買と臓器移植の裏世界があった。ある日わが子が消えた裏に臓器移植の恐怖が迫っている事を知った女性刑事。身体を張ってわが子を助けるべく犯人グループとの接触を図る。しかしそれは深く遠く果てしない裏世界。これもTV化されたけど断然小説が面白い!TVは視聴率に合わせて全然違った話になってしまっていた。
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誘拐事件担当の婦人警官が、捜査中に自分の息子を誘拐されちゃうんです。警察を騙しながら、自分の息子のために犯人に向かってく・・必死さが伝わる作品です。
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連続幼児誘拐事件の謎を追う警視庁捜査一課・特殊犯捜査係勤務の有働公子。婦人警官でなく、1人の母親として事件の当事者となってしまった彼女は、わが子を取り戻すため、犯人のみならず警視庁4万人を敵にまわすことに……。※読みごたえあり。
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連続誘拐捜査中の女性刑事の子供が誘拐され、警察を欺きながら我が子の救出に向かう。「母は強し」の言葉がぴったり。犯人も女性で、吹っ切れた黒さが怖い。一瞬も目が離せない様なスピード感でぐいぐい引き込まれた。野沢作品では1番好き。(04年)
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細部までまったく手抜きがなく、かなり完成度の高い作品でした。幼児誘拐・臓器移植がテーマなのであまりの残刻さに読んでて辛くなります。最後の真実が予想もつかず衝撃的だったので、もっと注意しながら読み進めていけばよかったとちょっと後悔。なかなか長いけど読み出すと先が気になって止められません。
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女は強い、そして怖い。根っこの部分では女の戦いでした。女刑事といえばなんとなく肉体的に強い本が多いけど、この有働さんは肉体的には強くなくてもすごく精神的に強い女刑事だったなぁ。刑事というより母として強い。短く感じました。
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母は強し。
とにかく、母親の愛情だけで動いている作品。
スピード感、手に汗握るドキドキ感は抜群。