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シリーズの3巻目。
この宿の人、そして宿に泊まる人がみんな好きだ。
ホテルに入った人は、最初心に重い荷物を持っている。その苦悩は自分がホテルに一緒に泊まっているような臨場感があるのだが、「もっとそこで見ていたい」と思うところで舞台となる部屋が変わってしまう。それを繰り返し、客と客はつながり、宿を出る時には「生きる」ことに前向きになっているのだ。
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お清の子供と一緒に旅行にでかける、木戸孝之介が好感。"あい。先生"なんて言うのがカワイイ。一巻につづき、笑い有り涙ありな作品でした。
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分かりやすいキャラ設定。お約束な展開。ただただ安心して読めるし、期待を裏切らない。何度読んでも面白い。軽いけど。
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花沢支配人は青ざめた。なんの因果か、今宵、我らが「プリズンホテル」へ投宿するのは、おなじみ任侠大曽根一家御一行様と警視庁青山警察署の酒グセ最悪の慰安旅行団御一行様。そして、いわくありげな旅まわりの元アイドル歌手とその愛人。これは何が起きてもおかしくい……。仲蔵親分の秘めた恋物語も明かされる一泊二日の大騒動。愛憎ぶつかる温泉宿の夜は笑えて、泣けて、眠れない。
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ヤクザの経営するサービス満点ホテルと、狂った小説家のお話。かなりお勧めハートフルコメディー。漫画も是非読みたい。
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浅田次郎って『鉄道員』のイメージがすんごい強かったんですけど、こういうドタバタ人情物も得意なんですね。(椿山課長とか)他の作品も是非読んでみたいです!!(その前に続きを読め)
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今回は警察と任侠団体様が鉢合わせ。2組の奇妙なやりとりや、それに巻き込まれるホテル側が面白い。夕食準備とか。良い場面が多くてどこを特筆すべきかわからない。みかちゃんにはホロリとさせられました。そして繁って凄い奴だと思う。
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さて今回のあじさいホテルは、警察の慰安旅行ご一行様とヤクザのご一行様が同時に宿泊し、隣あわせの宴会場で宴会が行われるというスリリングなシチュエーションです。
おまけに、全国指名手配犯までたまたま同宿してしまっているわ、例の偏屈小説家までいて・・・これは何も起こらないはずがありません。
相変わらずはちゃめちゃで楽しくて、そして不覚にもほろりと涙してしまう、プリズンホテルの秋なのでした。
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地元の人がプリズンホテル(監獄ホテル)と怖れ、
県警がマークをしている、その筋専用のホテル、
奥湯元「あじさいホテル」が舞台の第2作。
このホテルのオーナーは当代きっての極道の大親分で、
この親分を伯父に持つ、小説家が主人公だ。
今回は、とんでもないことに、このホテルに任侠大曽根一家ご一行様と、警視庁青山警察署慰安旅行ご一行様が同宿することになる。
あの「蒼穹の昴」と同じ人が書いたとは思われない、
おふざけ、かる〜い感じの本だが、読んでいくうち最後まで読まずにはいられないのは、前作と同じだ。
しかし、定年間際で、万年旅行幹事を任されるさえない巡査部長が、
その実、実も骨もあるまことに魅力的な人物だったり、
大親分が人生の裏も表もかみわけた、おもしろい任侠だったりするのはさすがにうまい。
たいがい、主人公には思いいれができ、同感したり感情移入していくものだと思うが、どうもこの主人公の愛に飢え、暴力的になるさまは好きになれないでいた。
が、今回ちがう方向もみえ、次の春、冬が楽しみだ。
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なんでこんなにイビツな人たちのイビツな空間が、なぜだか温かくて、そして感動するのか。
奥湯元あじさいホテル、任侠団体専用の通称プリズンホテルで繰り広げられる人間模様は、本当に笑えて、泣ける。
ぼくのイチオシシーンは、花沢支配人の香川信介へのカウンセリング、あとはナベ長さんの最後の手柄ですね、あとは美加ちゃんと木戸孝之助の心の交流。
思い出すだけでほんのり笑って、泣ける。浅田次郎さんは、やっぱり泣かせの名手だ。
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ちょっとした手違いで、警察の慰安旅行と任侠大曽根一家のご宿泊が重なっちゃった!!それでなくてもヤクザ経営の「プリズンホテル」なのに・・・。ドタバタコメディ第二巻。笑わすだけじゃなくって、しっかりジンとさせるところもある!浅田次郎さまさま。
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『「男はいつだって体を張るもんでござんす。『血を流さずに勝利を得ようとする者は敗れる』と、あのクラウゼヴィッツも言っておりやす。ま、ここはあっしにお任せ下せえ。決して悪いようにはいたしやせん」』
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相変わらずのドタバタ。
そして相変わらず、従業員が人を癒す。
特に支配人さんが良いキャラ。
一泊二日の間に「人の一生を幸せにする」ことができる支配人。
今回はその支配人の息子の様子も見もの。
見た目は相変わらずのようだけど、心の変わり様がすごい。
わたし、基本的にドタバタコメディが嫌いだし、先が見えるぐらいありきたりなストーリー展開だし、こういう本は嫌いなはずなんだけど、出てくるキャラクターが個性的で憎めなくて、なんだか許せてしまう。
今回は前作の「夏」のように急展開もなく、ひとりひとりじっくり書かれてるし。
それにしても、紅葉の季節に温泉ってえぇなぁ。
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今宵、我らがプリズンホテルへ投宿するのは警視庁青山署と大曽根組
のご一行。そしていわくありげな売れない元アイドル歌手とその愛人。
愛憎がぶつかる温泉宿の夜は眠らない……
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父は何ひとつ親らしいことをしてはくれなかった。教わったことも、躾られたことも何もなかった。だがぼくは、毎晩富江が気味悪がるほどそっくりな姿勢で、黙々と原稿に向かっている。おやじはぼくにすべてを教えつくし、躾つくして死んだのかもしれない。