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異様な朝焼けの中一陣の風が吹いたとき、嫁入り前の娘が次々と神隠しにあった。不思議な力を持つお初は、算学を学ぶ右京之介とともに、忽然と姿を消した娘たちの行方を追うことになった。
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シリーズ第二弾。第一弾より仕掛けがあっさりしている分、人物描写がより丁寧になった印象。
ミステリーというよりはSF、人情もの色が強くなっているので、前者を求める人は注意。
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2009'5'17
「震える岩」に続くお初ちゃんのお話。
とても面白かったです。
長編なのに、あっという間に読み終えてしまいました。
前作よりパワーアップしていたように思います。
個人的には猫の鉄とお初ちゃんの会話がとても好きでした。
ラストは涙してしまいましたが、最後の数行で笑顔になりました。
とても勇敢で優しいお初ちゃん。
前作とはイメージが変わった右京之介の父親古沢様の登場シーンもよかったですね。
桜の描写が全編通して印象的でした。
美しいけれど、その美しさに秘められている何か・・そんなものを感じました。
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霊験お初の第2弾。
またも霊感少女・お初と算学好きの
武家の息子さんの凸凹コンビの
ミステリもの。
『ふるえる岩』より面白かったかも。
このシリーズ、少女マンガ化も
されてるらしいですね。
でも…小説読んじゃえば別にいいかな、
って気がしなくもない。
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お初シリーズ第二弾!今回のお初は神隠しの謎に挑んでいます。お初と鉄のやり取りが可愛くて微笑ましくて。。。猫好きさんには特にお勧めの本です。残念なのは表紙の鉄のしっぽがタイトルで隠れているところでしょうか。
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【書評じゃないよ】
カラオケでは某氏が『ふたりはプリキュア』を入れたのでそっから『おじゃ魔女ドレミ』、『セーラームーン』へと遡っていった。そういえば萌えキャラに「たん」をつけるのって『おじゃ魔女ドレミ』の「おんぷたんハァハァ」あたりから一気に普及したんだよなぁとか思い出した。あの頃はなぜかどの板にも毎週のように「おんぷたんハァハァ」スレが上がってたっけ。特撮板だけは「メタルゲラスたんハァハァ」スレだったけど(w そして土萌ほたる(セーラーサターン)、おんぷたん、プリティーサミーの相方の美紗緒(ピクシィミサ)なんかから「紫系美少女」の系列というのができて、だから加入当初、紺野さんには紫の衣装を着せろとか思ってました。そしてその想いは乙女組の道重さんで叶ったと。
あと土萌ほたるが「萌え」の語源という説があるけど、それ以前の『KOF´95』の解説本には既に麻宮アテナの声優をしてた長崎萌のコーナーで「萌にもえもえ」というのがあって、少なくとも新声社文化圏では土萌以前に「萌え」という概念と言葉あったんだよなぁとか思い出した。
ちなみに私の中では「萌え」とは自分を楽な位置におく擬似的愛情としてとらえている。それによってどんな種類の向上も誘発されない感情。例えば私は90式戦車を見ると「ホワワ〜」となるけど知識欲もプラモ製作欲も沸かない。ただ「ホワワ〜」と見ているだけでやっぱりこれは「萌え」だ。逆に言えば対象がアニメ美少女であったとしても、それが「彼女のファンにふさわしい人間であろう」と自らを律する気持ちの源泉となるのであれば、それは愛情か宗教かのどちらか(その二つに明確な差異があるとして)なのであろう。基本私にとってはモーニング娘。は宗教に近いので(なんせ「モー神」だからね!)あんまり彼女たちに萌え萌えしないし、萌えてもそれを重要視はしない。しょせん萌えってのはメジャー性のない魅力なんでね。
例えばシゲさんにしても、よその番組に出た時、彼女がすごくかわいい時よりも彼女が笑いをとった時の方が番組に対する貢献度は高いように思う。それは「かわいさ」よりも「笑い」の方がよりメジャー性のある魅力だからだ。ブラウン管の向こうの「かわいい」という魅力に反応するのは「中二マインドを保持した男子」という非常に狭いユーザー層に限られているのである。そのマーケットは極めて狭い。だからモーニング娘。よりもよほど粒揃いのかわいい子ばかりを集めたグループでもおいそれとブレイクはできない。「かわいい」のマーケットは(近年拡大傾向にあるとは言え)さほど小さいのだ。個人的な感覚で言えば、「ヤりたい」という性的欲望をニーズとしたマーケットと比べるとかなり狭いように思う。
あとなんの根拠もないけど、「ヤりたい」というニーズを土壌にしたタレントの方が女性受けもいいような気がするんだな。なんでかっていうと、「ヤりたい」と思わせている女性って男に対してイニシアチブを取れるから。男の欲望を前提としてるのに主体性があるって言うと変に聞こえるかもしれないけど、あっけらかんと男の欲望を���定して(どうせこの社会で女性がそういった視線から逃れることなど不可能、もしくはめちゃくちゃ多大な労力を要するとみんな気づいている)それを利用して主体性をもって生きていられる女性の方が憧れや共感の対象となりやすいんじゃないだろうか。熊田曜子とか、グラビアアイドルってかわいい系のアイドルに比べて女性受け良いような気がするんですけどね。これまた個人的な感覚だけで言ってますけど。
低年齢化が進むとこの「ヤりたい」というマーケットから収穫できないというデメリットを負う。今のモーニング娘。に成人男子の欲情を誘う子がいないというのは大きなマイナス要因であろう。デビュー当初のごっちんは当時13歳だったけど、「ゴマキ」としてシンボライズすることでその年齢にも関わらず(むしろその年齢ギャップをスパイスとしての)一般人からの「ヤりたい」を集め、さらにファンからの「かわいい」をある程度両立させることに成功していたんじゃないかと、なんとなく思った、今。推測で。
そう考えると久住ミラクルが当時の「ゴマキ」ほどブレイクするのはなかなか難しそうだ。どう見ても「ヤりたい」と思わせる外見ではないもんなぁ(外見的に幼いという意味でだよ、もちろん)。今、健全な男子の欲情を誘えるのはやっぱりミキティとギリでパフォーマンス時の高橋ぐらいか。高橋はもう少し「悪い子」になれれば通常時ももっと色気出てくると思うんだけど。まぁ、ファンからの褒め言葉に「天真爛漫」というのをよく見ることから推測するに、そういう部分がファンにウケてるという面もあるのだろうから、痛し痒しといったところか。
(多分かわいい系のユーザー層の方が数は少なくてもたくさんお金を落すので商売としては成立する)。
ただ「笑い」と「音楽」は、「萌え」及び「エロ」以上にメジャー性をもった魅力である。私が楽曲派でもないのにモーニング娘。に良い曲を歌って欲しいと思うのは ---自分がそれを聴きたいというのももちろんあるけど-----それによって世間に浸透し、再び「モーニング娘。」がファンと世間を結び得る共通言語になって欲しいと願っているからなんでね。
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お初と鉄のやりとりが、とてもいいですね。
お初と右京之介の仲も、いい感じだし。
「美しさは、それを見る者の心のなかだけにあるのよ」
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震える岩の翌年、春の話。
前回の忠臣蔵をもじった巻ほどではないが、
女の情念がこれほどの事件を起こすのか・・・と、
興味深く読み進められた。
相変わらずの登場人物だが、今回特に気に入ったのはやはり加吉。
彼の過去が気になって仕方がない(笑)
その辺も含めて是非続編を希望したいものだ。
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「美しい女の持つ美への執着心」
というのは
使い古されたテーマ
だという気もするが、
宮部みゆきが描くと
それが紋きり型ではなく
リアリティを感じられるのが
すごい。
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「震える岩」の続編です。
読み進んでいくうちに、前作よりもしっかりとしたものになったなと思いました。
それぞれのキャラの立ち位置が前作よりもはっきりとしていて、特に右京之介の役割が今回で確固としたものになっていました。
右京之介のへたれ具合も前作よりは減り、しっかり感が増してきたのが頼もしく感じました。
そして、前作よりも不思議な対象がはっきりしていたので、全体的に一貫性があり、まとまり感があるように感じました。
前作よりもハラハラドキドキ感が増したのも良かったです。
今回は人が主体のように思いました。
それぞれの思惑が丁寧に描かれていて、この丁寧な描写が宮部さんらしいなと思いました。
満足度は★★★★☆。
お初と右京之介の関係性もこれからどうなっていくのか気になります。
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結構厚いので、読み終えるまでが長く感じた。
あと、前巻よりも登場人物が多くて、江戸時代の名前に馴染みがない私は覚えるのが大変だった。
内容は前巻と比べると人物の立ち位置がはっきりしていて、中々面白かった。
ただ、少し惜しいというか、もう少し何かがあればなあ、という印象は否めなかったかな。
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ファンタジーと現実のさじ加減のぐあいで、どちらかというと前作震える岩の方がわたしは好きかなと思いました。宮部さんの時代物、読みやすかったのでいろいろ他にも読んでみたいと思います。
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またまたサクサクと読めた。
第3弾もあったらいいな。
そしたらもうチョット恋の話もすすんでるといいな。
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一陣の風が吹いたとき、嫁入り前の娘が次々と神隠しに――。
不思議な力をもつお初は、算学の道場に通う右京之介とともに、忽然と姿を消した娘たちの行方を追うことになった。ところが闇に響く謎の声や観音様の姿を借りたもののけに翻弄され、調べは難航する。『震える岩』につづく“霊験お初捕物控”第2弾
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2002年4月1日読了。以下、過去の日記から抜粋。
今の季節にぴったりの作品である。
美しく桜が咲き乱れる頃、器量よしで評判の女性達が神隠しにあう話。
(時期がぴったりなだけで、物語の内容云々ではないけれど)。
今も昔も女性が美に憧れる心理というのは変わらないものである。
しかし、それが度を越してしまうと、とんでもないことになる。
必要以上に美しいものに嫉妬を覚える必要は無い、
何事も程々が一番、執念深いと碌なことがないというわけか。
だいたい美の価値基準は個人差があるからねぇ(勿論、絶対美も存在する)
作品内のもう一つのキーワードは猫。
宮部女史、確か大層猫好きだったはず・・・そのせいかはしらないが、
ずいぶん魅力的なにゃんこが出てくる。可愛い、可愛い。