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ろてんで古いバイオリンを買ったパトリック。そのバイオリンを弾くと、次から次へとすてきなことが起こります。私が大好きだったのは、りんごの木においしそうなものがたくさん実るところ。トーストからしたたるバターが本当においしそうなのです。本はもうぼろぼろで、絶版なのが残念。
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子供の頃、大好きでボロボロになるまで読んで、
挙句の果てにはどこかに飛んで行ってしまった本を
ネットで探し、購入した。
ついに果たした、数十年ぶりの感動の再会。
かつて幼い自分がとてもワクワクさせられた、
ポップで鮮やかな色彩がキラキラと眩しい絵は、
大人になって読んだ現在も、変わらぬ魅力で
ページをめくる私の心をときめかせる。
今回の再購入に際し、
色々と調べている内に知った事だが、
訳はなんとあの詩人の谷川俊太郎さんだった。
そういえば、谷川さんらしい、
この楽しい絵にぴったりの、
ユーモア溢れた、軽やかで楽しい
おしゃべりをしているような訳である。
当時、今の私と同じ位の年齢だった母親が、
沢山の絵本が並んだ本屋の棚から、
よくこんなハイセンスで素敵な本を見つけ出したな、
なんて、ちょっと感心してしまった。
クリスマス、小さな子に
プレゼントしてあげたくなるようなハッピーな絵本。
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長女が図書館で借りてきた本。
絵がよくて手にとって読んでみました。
音楽の楽しさをビジュアルにしたらこんな感じになる。
すてきな絵本です。
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パトリックはなけなしの銀貨をはたいて買った1丁のバイオリン。パトリックがそのバイオリンを弾くとすてきなことがゾクゾクと起こります。
池の魚は飛び出して歌をうたったり、りんごの木はアイスクリームやお菓子が実ります。パイプからは花火がなり、牛のぶち模様はカラフルなほし模様に。
こんなすてきなバイオリンあったらいいな、なんとも楽しくなる一冊です。
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このほんは、パトリックというわかものがバイオリンをかってそれをひくといろんなことがおこるおはなしです。
もしぼくがそのバイオリンをかったら、こまっている人をたすけたいです。おもしろいので、ぜひよんでください。
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谷川俊太郎訳 1976.9.24発行
訳がちょっと変わっている。言葉のリズム、今では使われなくなった言葉-いかけや。登場人物の名前が太字-パトリック。
楽器を弾くと物が変わる、という筋はよくあるものなのに、何故か奇妙な感じがする本。夫も「違和感があった」と言っていた。
考察してみるに、変化の仕方が僅かずつであり、かつ非現実の事が起こるからではないか。①魚が空を飛び回り、みんな違う色をして唄まで唄う ②こどもの紐がリボンに変わる ③リンゴの木の葉が綺麗な色に変わり、実は梨やバナナ、お菓子アイスクリーム、バタートーストに変わった ④鳩が見たこともないうつくしい鳥になった ⑤白黒のぶちのめうしが色んな色の星模様になった ⑥やどなしのパイプから出る火花が花火になった ⑦いかけやの健康が戻って幸せになった。絵のとぼけた感じも奇妙さを増させていたと思う。
分析してみると奇妙感が減った気分だ。よく分からないという事が、奇妙さの元だったのか。(2011.2.14)
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言葉だけだと、ほのぼのしてるなぁという感じですが、バイオリンの曲を聴きながらだと、とっても世界に浸れそうな気がします。
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ファンタジー とってもよい!
谷川俊太郎(訳)
「いかけや」という職業名が分かりなくくなってしまったのが、残念。
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「パトリックが,なけなしのお金をはたいて買ったバイオリンをひき始めると,魚が池からとびだして空をとんだり,りんごの木にアイスクリームがなったり,つぎつぎと思いがけない素敵なことがおこります.」
「「岩波のこどもの本」シリーズは、原書は絵本だが、サイズが統一され、子どもの読みやすい大きさで手に取りやすい本。ひとり読みを始めた子どもたちにとって、自分で本を選ぶことは、おとなが思っているより難しい。大人とと違って書評などの手がかりがないので、子どもは表紙の絵や活字の大きさ、本の厚さで判断するしかあない。そこで、本を選ぶ手助けが合った方が、読むことに集中でき、読んで楽しいという経験が積める。「読んでみたらおもしろかった」という体験を積み重ねて、本への信頼感を育て、活字を追う事が苦にならずに本が読めるようになる。」
(『わたしたち、子どもの本の応援団』越高令子+山浦美幸+佐藤あけみ 著 かもがわ出版 より)
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嬉しくて楽しくて幸せな気持ちがバイオリンの音色になって、それが目で見えるとしたら、こんなふうに世界が彩りに満ちてるんだろうなあと思う。カラフルでステキな絵。
あまり使わないちょっとわかりづらい言葉があったので、子どもは理解しづらかったかも?