紙の本
サイトは自分のために作るもの?!
2002/03/07 20:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よしたか - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホームページは世界に向けて情報を発信できる。でも、誰も見ない。そんなことが多い。でも、自分のためにホームページを作る、ということを考えれば、ホームページはとても実用的なツールに変身する。これが本書の主張である。
筆者は、早い時期から、ホームページを自分用につくることの意義を主張していた。たとえば自分がよく使うホームページのリンク集を作ってアップロードしておけば、出先のパソコンからもアクセスできる。なにも読者に見てもらわなくも、じゅうぶん使いでのあるものになる。これは自分にとって、目からウロコ、だった。なるほど、そういうのもありなのか、と。
自分がホームページを作るようになったのには、まちがいなく野口さんの影響がある。野口さんのいう超整理法や仕事法などは、どれも、じっさいに日ごろからとりくんでいるものばかりのものだけあって、実践的でとりかかりやすい。本書でも、ホームページを作る、という一見敷居が高そうなものを、とりあえずやってみるか、という気分にさせてくれるのである。
本書によると、ホームページは、不特定多数の読者に向かって情報を発信するよりは、自分で使うか、自分のまわりの人間や、特定のグループなど、仲間うちで使うほうが効果が高い。たしかに掲示板などを見ても、匿名で掲示板に変な書き込みをしていく人間なんかも多い。匿名でもコミュニケーションできる、というのはインターネットの大きな特徴だけど、逆に大きな問題点ともなる。かぎられたメンバーだけでホームページを運営していくならば、そういう心配がないわけだ。
もう一つ、大勢の人間が、個人用のホームページをつくるようになると、そのホームページがインターネットへの水先案内人になるケースが出てくる。本書で指摘されていることだけど、こういう風潮がおこるのはとてもすばらしいことだと思う。インターネットでは、かなり膨大なジャンク情報があって、ほんとうにほしい情報にたどりつけなかったり、この情報にはたして信頼性があるのか疑わしかったりする。だから、信頼できる人や尊敬する人がすすめているサイトならだいじょうぶだろう、と判断できることは、とても大きな意味がある、と思う。わたしも野口さんがインターネットで公開している「情報源」にはお世話になっている。
そのほか、本書では、データをインターネット上に保存することや、論文の叩き台をインターネットで公開して意見を募ること、サイトに更新しつづけたデータベースが書籍化されたことなどをあげている。ホームページというのは、知的生産という意味でも重要なツールなのだ、とわかる。
これからブロードバンド時代になって、アクセスがもっと速くなれば、ますます実用性は高まっていくんじゃないだろうか。それに、わざわざモバイル・パソコンを持ち歩かなくても、駅や公共施設やハンバーガー・ショップなど、あちこちにパソコンが置かれるようになってきている。ホームページ上をオフィスにすれば、出先のパソコンでもいつもと同じように仕事ができるのである。
これからホームページを作ってみたい人、作ってみたはいいけれど、いまいち満足できてない人にはオススメだ。
紙の本
ホームページの自作で可能性を開くことを紹介。
2002/02/26 11:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サニー - この投稿者のレビュー一覧を見る
インターネット「超」活用法など、常に個人のインターネット先端的利用法を紹介し続けている著者が、自分で使うためにホームページを作ることをすすめている。「他人が見ると思うと構えてしまうが、自分だけが見るなら気楽に始められる」「最も重要なのは、とにかく始めること、ホームページを運営していく過程で蓄積していくノウハウこそが、重要」など参考になることが多い。
最近大学時代の同窓会の案内がきたが、親の介護、死で疲れ、同窓会どころではない。オンライン同窓会なら出席できる。
それぞれの立場で工夫、活用していくうちに新たな発展があろう。
紙の本
本当にオフィスを作るなら結構人手がかかります
2002/01/01 23:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:heita - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書の要旨は、「自分が使って意味がないようなページであれば、他の人が見ても意味がない」(同書38ページより)につきるでしょう。野口氏自身が一番利用しているという「野口悠紀雄Online」の作成・運営にあたって、野口氏が考えられたことがまとめられています。私は非常に感銘を受けて、実際に自分のホームページの修正を進めているところです。
内容は野口氏らしく非常に整理されていて読みやすいです。4章構成ですが、第4章は本書の要旨から少し外れますので、とりあえず1章〜3章を読めばホームページにオフィスを作る方法は理解できるのではないかと思います。忙しい方や、とりあえず立ち読みで内容を確認したい方は、1−3〜2−6あたりを読むだけでもいいでしょう。
ただし、個人はもとより企業であっても「野口悠紀雄Online」のようなサイトを作るのはなかなか難しいのではないでしょうか。野口悠紀雄Onlineは、多数の優秀なスタッフ(大学生)が集まって運営されていることを割り引いて読む必要があります。
そういう意味で、本当は5点を付けたいところですが4点にしました。
投稿元:
レビューを見る
ホームページは自分が使うために作るものであるという発想が書かれてあり、これを読んで自分のホームページを作る気になった。
投稿元:
レビューを見る
もう古い内容だし、手法そのものは、グーグルを使うと結構なことができる。考え方は、整理のために読んでもいいかも。
投稿元:
レビューを見る
文体が好きです。不思議に惹きこまれる。
「『ITでできないこと』を探し、そこで差をつけることこそ重要である」(p.204)秀逸な警句だと思いました。
「携帯はITか?」(p.208)が面白い。
「情報を電子形態で連続的に処理してつぎの段階に送る」(p.209)ことをしないから「ITシステムの外」(p.209)としている。
「情報を電子形態で連続的に処理してつぎの段階に送る」ことが無いようなアプリケーションは「ITシステムの外」なんだよ。本当にそうだ。
投稿元:
レビューを見る
ホームページの可能性を筆者自身の経験からわかりやすく書かれており、内容的にはかなり古い(2010年6月現在)が読んでおいても損は無いと思う。10年前に筆者が予測していた事が今では当たり前になっている事柄もいくつかあり、改めてウェブの技術進歩の早さを思い知らされた。
投稿元:
レビューを見る
日経BP企画
ホームページにオフィスを作る
「超」整理法で一世を風靡(ふうび)した著者が、ホームページの作り方使い方を解説した本。いきなり「ホームページで全世界に情報発信」とはならずに、まず自分が使う情報をホームページにする、同窓会など仲間内で使うホームページを作る、企業内で使うホームページを作る、というようにまず利用者が確実に見込めるところから始め、少しずつ利用者を増やす方向でホームページを作ることを勧めている。分かりやすく実践的な本だ。
(日経パソコン 2002/02/18 Copyright©2001 日経BP企画..All rights reserved.)
内容(「BOOK」データベースより)
ホームページは情報発信の手段だけではない。むしろ、“自分で使うため”に作ることを考えたほうがいい。常時接続が当たり前になりつつある現在、自分の知的生産の道具として、共同作業の中心として使いこなすことで、仕事のやり方に革命が起こるのだ。「野口悠紀雄オンライン」を作成・運営する「ノグラボ」の試行錯誤を通して著者がつかんだノウハウを初めて公開する。
内容(「MARC」データベースより)
ホームページは情報発信の手段だけではない。むしろ「自分で使うために」作ることを考えた方がいい。「野口悠紀雄オンライン」を作成・運営する「ノグラボ」の試行錯誤を通してつかんだノウハウを、初めて公開する。
著者について
著者 野口 悠紀雄(のぐちゆきお)
1940年東京生まれ。東京大学工学部応用物理学科卒業後、大蔵省入省。72年エール大学Ph.D(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授を経て、現在、青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授。著書に『正確に間違う人、漠然と正しい人~「超」整理日誌6』(ダイヤモンド社)、『インターネット「超」活用法2001』(講談社)、『「超」勉強法実践編』(講談社文庫)、『インターネットは「情報ユートピア」を作るか?』(新潮文庫)、『金融工学、こんなに面白い』(文春新書)がある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
野口 悠紀雄
1940年東京生まれ。東京大学工学部応用物理学科卒業後、大蔵省入省。’72年エール大学Ph.D(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授を経て、現在、青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
目次
第1章 ホームページを作ってみよう(ホームページの自作で大きな可能性が開ける
ホームページの自作はさほど難しくない ほか)
第2章 ホームページの活用でこんなことができる(自分で使うホームページ
存在を知ってもらう ほか)
第3章 「ノグラボ」と「野口悠紀雄Online」(「ノグラボ」の誕生と成長
インターネットの水先案内 ほか)
第4章 IT時代の可能性と問題点(ブロードバンド時代の可能性
ITについての誤解 ほか)
投稿元:
レビューを見る
ブックマークのページというのは簡単で自分でも出来そうな気がするが、あまり変なブックマークはのせられないなぁと思った。
いまならブログか。
投稿元:
レビューを見る
ホームページにオフィスを作る 野口悠紀雄
2001年に刊行された本をブックオフで見つけて買ってみました。
やはり整理の鉄人は発想力が違うと唸る一冊。
本に書かれていることはほぼ、現実社会で実現されている。
此処で検討されている提言や提案の根本は今でも通用するのではないか?
クラウドコンピューティング
eラーニング
デジタルデバイドの克服
特に「デジタル技術はデバイドを縮小する」はiPadの出現を予告していたのではないかと思えてしまう。一方で携帯電話の可能性はやや冷ややかに論じられているので完璧ではないのは確かである。しかしながらその予見すらも一定の説得力があるのは間違いない。
ブロードバンドが当たり前になった今、ナローバンドの中でこれだけの予見があるということは、実現できていない予見を改めて検討してみるのも良いかも知れない。
投稿元:
レビューを見る
自分のホームページを作る際、そのコンセプトを学ぶ上で非常に役立つ本である。時間がないせいで、私自身このホームページにその成果を十分生かしているとは言えないが、この本で学んだ点を引き続き実行していきたい。私が参考にしたのは、自分自身が利用したくなるホームページの作成を心がける、という点だ。「自分自身が利用したいと思うほど魅力がなければ、他の人も利用したいとは思わないだろう」と著者は言う。なるほど、言われればその通りである。あとは試行錯誤の実験を絶えず試みる、という著者のメッセージ。この2点は大いにヒントになった。先達はいつでも必要である。
投稿元:
レビューを見る
自分のホームページを作るときに参考にした一冊。
野口先生は19歳のときから、超整理手帳から始まり、さまざまな知的なアイデアを頂いているため、この先生の生産性には感服します。ある面やはり天才です。
投稿元:
レビューを見る
[ 内容 ]
ホームページは情報発信の手段だけではない。
むしろ、“自分で使うため”に作ることを考えたほうがいい。
常時接続が当たり前になりつつある現在、自分の知的生産の道具として、共同作業の中心として使いこなすことで、仕事のやり方に革命が起こるのだ。
「野口悠紀雄オンライン」を作成・運営する「ノグラボ」の試行錯誤を通して著者がつかんだノウハウを初めて公開する。
[ 目次 ]
第1章 ホームページを作ってみよう(ホームページの自作で大きな可能性が開ける ホームページの自作はさほど難しくない ほか)
第2章 ホームページの活用でこんなことができる(自分で使うホームページ 存在を知ってもらう ほか)
第3章 「ノグラボ」と「野口悠紀雄Online」(「ノグラボ」の誕生と成長 インターネットの水先案内 ほか)
第4章 IT時代の可能性と問題点(ブロードバンド時代の可能性 ITについての誤解 ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
投稿元:
レビューを見る
10年くらい前の本。この手のものは陳腐化が早いけど、今で言うCloudと言われてる事が既に書かれてる。
投稿元:
レビューを見る
図書館から借りました
実用書。
専門書、というほどでもない。
2001年発行なので、内容がかなり古いが。
こまめな更新、トップ頁は軽めに、社長の挨拶なんか「トップ頁」に載せるな、自分が使いやすいものでないホームページは魅力がない、といった基本的なことがかいてある。
今は多少重くても、すぐ開くから、トップ頁をきらびやかにしても平気だけれど、これの頃はダイヤルアップ回線が主流だったから、写真が多いホームページはひどくイライラさせられたものです。
オフィス、というよりこれはHPの管理法、作り方(レイアウトやコンセプト中心)の本ですね。