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「本当の自分」「周囲の人が知ってる自分」興味深いテーマは少し消化不良。軽快なテンポの毒々しいストーリーが好きだから、消化のためにも一度読んでみようかな。
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ルームシェアをした2人の男性と2人の女性と1人のはぐれもののお話です。
他人の中の自分を、どう創り出していくのか、どうあるべきと振舞うのか、それがテーマだったような気がします。
テンポがよく、視点の切り替わりも面白いですし、ラストは好みです。
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おもしろーい。
一番周りが見えてる気がする、無駄な若さを切り売り中のサトルの回が一番面白い、終盤故か。
最後に、直輝に言った一言も核心突いて怖いです。
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東京での5人の共同生活を描いた小説集。5人それぞれの視点からストーリーが展開する。それぞれのキャラクター設定がしっかりしていて読んでいて飽きない。
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共同生活した事あるけど(女2男1)、四六時中一緒でうざいながら、淋しくないのも事実。
おもしろかった。一番影の薄い、普通に見える直輝があんなことになろうとは。
自分が知ってる直輝。
別の誰かが知ってる直輝。
本当の直輝。どれも違う、ぜんぜん分からないものなんだ、って事かな。
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一つ屋根の下に住む男女を中心にいろんな人の視点から書かれた短編集。なんとなく最後の最後にびっくりさせられたりしたけれど、やっぱり人って一面では量れないんだって思ってしまった。最近の自分の考え方を省みて反省。
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【メモ】5人の男女がマンションの一室に同居・良介(21・大学生・寿司屋の息子)、琴美(23・無職・若手俳優と交際)、未来(24・イラストレーターと雑貨屋・おこげ)・サトル(18・男娼・侵入癖)・直輝(28・映画配給会社・マンションの持ち主)・後半はミステリー(?)・ここに居る為の自分は自分なのか?・読後感悪し(うすら寒くなる)
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若者たちの共同生活を描いた作品。
登場人物の一人が「仲良しごっこ」と形容していたが、その気持ちも分からなくもない。本当に仲の良い人と同居人となるのは難しく、ある程度距離を置いた方が楽なのだ。本音と建前を駆使しながら。ちゃんと登場人物たちが書き分けられてて良かった。あ、この話の流れが「パレード」なんだ、と。
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【女二人、男三人が2LDKで微妙な同居生活を送っていた。スターと内緒で付き合う琴美。お気楽大学生の良介。本来の部屋の持ち主で冷静沈着な直輝。姉御肌の未来
自称夜のお仕事のサトル・・。
それぞれが心に闇をもつも、上辺のつきあいでなんとかうまく共同生活を送っていたが・・】淡々と共同生活の話が続くけど面白かったです。それぞれの闇が明らかになって最後もまぁよかったので面白かったです♪
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弟が荒い鼻息で贈ってくれた一冊。
吉田修一は何冊か読んだけど、これは傑作でした。
東京で同居生活をする男女5人の若者。
それぞれの視点で見る一緒のようで違う生活。
軽い読み口にうっかり気を奪われると泥沼に足を捕られてしまいます。
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怖い小説、と聞いて読み始めたのだけれど、一体どこが?という感じでした。
が!最後の最後でやられました・・・。これは巧いです。
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2LDKに同居する4人の男女
杉本良介:21歳H大学経済学部3年生。市谷の大学に喫茶店のオーナーから購入した車(桃子)で通う。一緒にテニスに行った先輩の彼女に一目ぼれ。
実家は寿司屋。不良の友達がバイク事故で死ぬ。勉強を教えてと頼まれたことがある。友人は、寿司屋に出前電話の悪戯した。
父が表札の名前を確認しながら雨の中、家を探していた。貴和子さんと寝る。
大垣内琴美:23歳無職。歯学部合コンで知り合った丸山君。実はホームセンターの社員。告白され付き合う。彼の母は精神病。別れる。
丸山君が俳優になりドラマ出演。トラックに乗せてもらい東京。未来に電話した。丸山君とよりを戻す。部屋で電話を待つ。会うとホテルで寝るだけ。理由は、家には精神病の母がいる。サトルが登場。誰だ。泥棒?
相馬未来:24歳イラストレーター兼雑貨屋店長。社長に連れられ二丁目で飲んだくれる。記憶をなくし男娼サトルを家に入れる
美咲と直樹が同棲。そこに未来が来る。直樹の後輩の後輩が良介を連れてくる男部屋と女部屋。美咲は新しい中年男と暮らす為に部屋を出る。
近辺で帰宅途中の女性が襲われ顔を殴られ事件が2件起きた。砧公園へピクニック。サトルが来て2ヶ月。年齢仕事不明。犯人かも?
臍(へそ)イラストを広げて美人の琴美といると皆が見ていく。二丁目の友人が交通事故で死ぬ。葬式で仙台へ。自分だけ焼香。仲間は遠くから合掌。
姉から声をかけられた。オカマであるのを知っていた。母姉で二丁目の店にやってきた。
映画のレイプシーンを集めたビデオを見ると気分が落ち着く。隣の部屋は占いをしていた。
小窪サトル:18歳、男娼。楽しい暮らし、ふぬけの大学生。恋愛依存気味の女。自称イラストレーターのおこげ。健康おたくのジョギング野郎。
その元彼女,美咲。二丁目の公園の立ちんぼ。スピードをきめて客を待つ。マンションに忍びこみビデオを見る。部屋のシーン。
監視されている錯覚。下着のシーンで勃起。ポラロイド撮影。部屋に戻り琴美とピンクパンサー見る直樹の映画配給会社でバイト。
女部屋で未来のレイプビデオ見る。未来のイラストから精液の匂い。幼い弟と母を惨殺したピエールの話を思い出す。
ピンクパンサーを上書き。サウナで横にいた老人をマンションまでつける。子供の頃から他人の部屋に忍びこんでいた。
良介に大検めざして勉強させられる。
伊原直輝:28歳,映画配給会社。土日も仕事。帰宅して着替えていると琴美から相談される。妊娠。美咲の母から電話。愚痴の相手。
サトルがレイプビデオを消したのがばれる。未来が切れる。41歳の女社長。好きな男のタイプ。聖フランチェスコ会のモットー清貧・童貞・服従
彼氏は良介と同じ年。試写用パンフレットでは出資率が一番高い某商社の部長の提案が採用。
美咲と投票所の小学校でやる。家に帰ると丸山のドラマを見ながら琴美と丸山が話している。
サトルは桃子のシートで寝ている。久し振りに女部屋に入る。琴美の宅配便の送り先は広島県。
サトルの友人誠が一緒に住めないかと頼まれる。場所がない。自分の部屋を反対側のビルから見る美咲が中年男をつれて部屋に入ってきた。
BMWで走りさるのを見送る。夜11時ジョギング。雨が降ってくる。桃子まで走る。サトルはいない。
高速の高架橋の中央分離帯に隠れ赤い傘をさした女を襲う。顔にコンクリートを打ちつけ自殺をはかる。後ろから手首をつかまれる。サトルだった。
Tシャツを桃子で交換。部屋ではAVを見ていた。バーで未来と喧嘩した女が出演。
サトル「みんな、知っているんじゃないか。」
「ここ、気に入っているんだ」
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まったくの他人の男女5名の共同生活に生じる繊細な距離感。チャットのような空間とは、うまいことを言ったものだと驚きました。イラストレーターの未来が「ここでうまく暮らしていくには、ここで一番ぴったりと適応できそうな自分を自分で演じていくしかない」と、大学生の良介が「話したいことではなく、話してもいいことだけを話しているから、こうやってうまく暮らせていうのだ」と言うように、そして無職の琴美が「嫌なら出ていくしかない」し、「いるなら笑っているしかない」と言うような、言ってしまえば上辺だけの関係。それはこの5人に限った話ではなく、自分の友人関係もそうだと思う。それぞれ相手に合わせた距離があり、その距離は実に繊細。そういう現代の人間関係を書いている本かと思えば・・とんでもない本だった。最後をどう受け止めるかでこの作品の印象は変わる。最後の展開には驚いたけれど、このような関係を象徴しているような終わり方だと思うし、怖いけれど、うちはこの最後に納得できる。今思えば、これが初めて読んだ吉田修一の作品で、そしてこの作品を読んだから彼の作品を全部読もうと思った。思い入れは深い。
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2LDKに同居する4人の男女の物語。
吉田修一の本で1番最初に読んだ本。
4人の異なる人物像、何気ない生活模様、異色な感じがとてもおもしろい。
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男女4人の同居話。各話で視点が入れ替わる。
最後は意外な気がしたけれど唐突すぎやしないかとも…
つかみどころがないね、吉田さん