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『悪人』を先に読んでいたので、随分とタッチが違っていて、軽い話だなと思った。2LDKのマンションに同居する複数の男女の青春群像劇。語り手が次々に変わっていき、次第に明らかになる様々なこと。ワイワイやっているけど、腹の底では何を考えているかわからなくて、でもそんな深入りしない上辺だけの付き合いも楽しいよね?みたいなストーリー。若者特有の執着の無さと深いようでいて希薄な人間関係が描かれている。
後半、本当にラスト付近になって、あれよあれよという間に、話が質を変えていく。読み手が戸惑っている間に幕が下りて、置いてけぼりをくらったような気分になる。もう少しマンションの一室の中を覗いていたかったのに、はっとするような場面で強制的に終幕。目の前が真っ暗になるようなラストにゾクっとした。
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5人の男女が一緒に暮らす都内マンション。
彼・彼女らの視点で順番にいろいろな出来事が語られる。
最初わくわくしながら読めていたけど、間に別の本がはいったりと間ができてしまったこともあり、後半はだれてしまった。
平均年齢22〜23の人の生活などが伺えた。
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都内の2LDKマンションに暮らは男女四人の若者達。「上辺だけの付き合い?私にはそれくらいが丁度いい」。それぞれが不安や焦燥感を抱えながらも、“本当の自分”を装うことで優しく怠惰に続く共同生活。杉本良介。大学3年生。覇気のない生活を送っている。お世話になっている先輩の彼女を横取りしてしまう。親父の『友達を大切にしろ』との言葉を胸に抱えて上京。大垣内琴美。若手人気俳優『丸山友彦』と熱愛中。丸山から呼び出しを受けるとき以外はいつも家で待機している。丸山の子どもを妊娠する。相馬未来。イラストレータ兼雑貨屋店長。いつも深酒をしている。小窪サトル18歳。男娼として生計をたてる。伊原直樹。インディペンデントの映画配給会社に勤務しており、この中では最もまともな人間と思いきや、暗い闇をかかえる。1つの物語が時間経過とともに5人の語り口で語られる。それぞれの若者の言葉にリアリティーがある。世間的にいう正義だとか、友情だとか、そんなものはどうでもよい。閉じた自分の世界の怠惰な時間が快適でありさえすれば他はどうでもいいという若者の心理が恐ろしい。
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最後の最後で物語の雰囲気が、ガラリと変わる。
うまくやれば面白いんだろうけど、なんだか唐突過ぎる流れな気がした。
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使われている単語が少し古い感じが気になったけれど
怖い。
ある程度予測はできたものの、
こういうラストだとは思わなかった。
さくさく読ませる力はさすが。
ありえる話なので、精神的に、すこしへこんだ。
ただ、それだけの読後感を残してくれるのはすごいよ。
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2008.01.17読了
内容紹介(amazon)
5人の若者の奇妙な2LDK共同生活を描いた青春小説。いつの時代も現実は厳しい。でもふさわしい自分を演じればそこは、誰もが入れる天国になる。杉本良介21歳、H大学経済学部3年。大垣内琴美23歳、無職。小窪サトル18歳、「夜のお仕事」に勤務。相馬未来24歳、イラストレーター兼雑貨屋店長。伊原直輝28歳、インディペンデントの映画配給会社勤務。5人の生活がオムニバスで綴られる。
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女二人、男三人が2LDKで微妙な同居生活を送っていた。スターと内緒で付き合う琴美。お気楽大学生の良介。本来の部屋の持ち主で冷静沈着な直輝。姉御肌の未来
自称夜のお仕事のサトル・・。
それぞれが心に闇をもつも、上辺のつきあいでなんとかうまく共同生活を送っていたが・・
最後の最後にぞっとした。ほのぼのした話やと思ってたら・・!!
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行定監督&豪華若手俳優陣で
映画化されるということで読みました。
映画配給会社勤務の直輝(藤原竜也)、
イラストレーターの未来(香里奈)、
無職で実は彼氏が人気俳優の琴美(貫地谷しほり)、
だらしのない大学生の良介(小出恵介)
未来が偶然出会った男娼のサトル(林遣都)
が同じマンションをシェアし、
一見仲睦ましく、しかし実際は上辺だけの
友情ごっこを演じている・・・
良介のダラシナイ感じや、琴ちゃんの天然ぶりが
微笑ましいかと思いきや、
ラストに近づくにつれて暗いムードが漂ってきます。
何でみんな直輝さんの行動のこと知ってるの!?
なのに何で知らんぷりしてるの!?
って読み終えた後疑問がいっぱいありました・・・
展開がいきなりすぎたのかも。
結局サトルは夜のお仕事を辞めたの!?
更生する感じだったのに〜とか勝手に思ってしまいました。
映画だったら最後はもっと救われる感じになるのかな!?
そのままだとかなりブルーな気分になるなぁ。
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5人それぞれの視点のちがい、性格のちがいがうまく書かれている。
思ってみたら、自分の周りでも色んな人がいるわけで、それぞれ思っていることがあると考えたら、少し怖い。。。
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とあるアパートに同居する5人の若者が代わる代わる主人公になる短編集ですが、どの短篇もものすごくもやっとします。どうしてそんなに人気があるのか…私には合いませんでした。
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男女が2人ずつ一つのアパートに暮らしていて、途中から一人加わって5人になり。
特別な関係もなくチャットルームで話すように暮らす5人。
おもしろさがいまいち分からず…途中で退屈し…最後には少し驚いたけど怖いーとも思えず…
090918
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【5人の若者の奇妙な2LDK共同生活を描いた青春小説。いつの時代も現実は厳しい。でもふさわしい自分を演じればそこは、誰もが入れる天国になる。杉本良介21歳、H大学経済学部3年。大垣内琴美23歳、無職。小窪サトル18歳、「夜のお仕事」に勤務。相馬未来24歳、イラストレーター兼雑貨屋店長。伊原直輝28歳、インディペンデントの映画配給会社勤務。5人の生活がオムニバスで綴られる。】
5人の共同生活。それぞれの日常をそれぞれの視点で淡々と描いているんだとばかり思っていたので、最後の直輝の章では驚かされた。
そんな結末だったとは。
でも直輝の章を読んだ後で振り返ってみると、それぞれがそれぞれに見せる顔やその他の4人を見てる視点なんかは各々違った見方をしていて、小説ながらそれは現実的。
この小説には「なぜ」という説明がなくてそれがまた淡々と流れる日常を見ている気にさせるのかも。
だからといって、直輝の行動の理由はさっぱりわからないんだけど・・・。
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好きな俳優さんで映画化されるようなので読んでみました。
最後の展開に驚き、読後感はビミョーな感じです。
人によって自分を使い分けるというのは当たり前だけど
改めて考えると怖いよな~と思いました。
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終わり方!!!!!って感じです!
2LDKに男女4人、それからもうひとりが一緒に暮らしていて、
その5人それぞれの視点で1章ずつ構成されている話。
それぞれの視点で進んでいくので、
交わってるようで交わってないような気がする!
大学生の良介が一番すきだな~。
結構印象に残るひとことの多い話だったと思います。
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う~ん、それほどはまらなかった。
ルームシェアとか、偽家族とかそんな話って最近多いなあ。
もっと生々しさが欲しい感じがした・・・