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アンデルセンの人魚もいいですが日本海の夜の黒い荒波に漂う小川未明の人魚も悲しくていいのです。酒井さんの挿絵が素晴らしい。
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小川未明の童話に酒井駒子さんの絵。
こんなにも哀しい人魚がいたでしょうか。
誰にも愛されず、夢を見ることもできずに消えていく
冷たい北の海の人魚。
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静かに胸を裂かれる、美しく残酷なお話。絵は酒井駒子。原作の雰囲気を最大限、それ以上に引き出している、
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子供のころうろ覚えで、『さて、どんな話だったかな?』とページを開きました。原作は小川未明、今回紹介する本の作画は酒井駒子さんです。
人間の果てしない欲深さ、人魚のけなげさと悲しみ、ラストに待ち受けるのは・・・。
こんなにもの悲しいお話だったのか、とあらためて考えさせられました。絵本って、明るいお話ばかりではなく、こういった“闇”を物語った独特の本が、昔はもう少したくさんあったように思います。
でも闇って悪いものばかりではなく、何かを生み出す空間でもありますよね?
言葉では表現できない気持ちを感じる、アンテナを育てるきっかけになるなったりします。光ばかりでは“せつなさ”は感じないのでは? 絵も文章にぴったり♪
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あの日のことは今でもハッキリ覚えています。赤い背表紙の彼女と出遭った時、僕は思わず息が止まるのではないかと思いました。原作は大正10年に書かれてもう何度も絵本にされてきた傑作童話です。が、この本は特別。酒井駒子さんの挿絵が物語にとてつもない深みを与えています。童話というにはあまりにも悲しすぎる結末を読んで、果たしてアナタはどんな風に思われるでしょうか? 大人にこそ読んで欲しい一冊です。
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他の画家の手でも絵本にされている作品だが、酒井駒子さんの絵とあわさると物語の不思議さ・恐ろしさ・妖しさ・哀しさが一段と増す気がする。
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小川未明のぽつぽつと語るような文体と、酒井駒子の密やかに美しい絵が素晴らしい。
人の残酷さ、人魚のかなしみ、そしてラスト1ページに残された一行に胸を突かれます。
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北の冷たい海にすむ人魚。その孤独と水のつめたさまで伝わってくるような小川未明の美しい文章と、酒井駒子さんの個性的な絵が出会って独特の世界を作りだしています。
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「ごんぎつね」もそうだけれど、これも悲しい。
でもなぜだか好きな一冊。
酒井駒子さんの絵も好き。
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酒井駒子さんの絵本の中で一番好きです。
「闇」の表現が独特で、つい何度も見入ってしまいます。。。綺麗・・・・・。
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絵はとてつもなく美しく、ストーリーはとてつもなく恐ろしい。母親に「一番怖いのは(オバケなんかじゃなく)人間なんだからね」と言われてましたが、ハハ正しいな・・・
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この本を読むと、やっぱり中原中也の詩、「海にいるのは、あれは人魚ではないのです。海にいるのは、狼ばかり。。。」というような(すみません、ハッキリとはおぼえていません)詩がつい、思い出される。
中也も金沢生まれ、未明も新潟生まれだから、やはり、日本海の荒涼とした海を背景に作られた作品だからなのだろう。新潟の水族館などに行くと、ときどき、この話の人形劇を映画にして、上映している。幼い頃、母に「早く帰ってこないと、捕まえられて、サーカスの人たちに売られちゃうよ」とよく怒られた記憶があるが(サーカスの人たちに失礼ですよね!)、薄暗い夕方の物悲
しい気分と相まって、泣きそうになった。そんなことを思い出させる。
石井桃子やいぬいとみこ等による児童文学の記念碑的評論集「子どもと文学」(在庫
切れ)では、随分、この作品はたたかれていたが、それでもやっぱり子どもをひきつけること
は、否定できない。なぜ、ひきつけるのかといえば、このお話の中に、「おそろしいもの」がファンタジーとして登場してくるからだと思う。
誘拐犯が子供を監禁してどうのこうのといった生々しい話には、なにか想像力を枯渇させる
ような物が含まれている。ファンタジーとして登場してくるからこそ、一気に想像力を掻き立てられ、本当は、日常の中に潜んでいるはずの怖ろしいものを、心のどこかで知ることができるのだと思う。
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憂いの強い、細やかでキレイな厚塗りの絵も好き!せつなくて悲しい話も好き!!赤がとても深くて、とても良き色デス。
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絵本の森美術館でひとめぼれ。
不思議な雰囲気と、絵本なのにけして明るくないストーリーにさらにやられました。
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アンデルセンで有名な人魚姫は、広大な大西洋とかの暖かい世界のお話ですが、これは日本海の寒い海に住む人魚のお話。
人間という生き物は、とてつもなく優しくもなれるし、逆にとてつもなく冷酷にもなれる。
描かれている海の如し美しくて残酷で悲しい物語。
小川未明独特の淡々とした語り口がより物語の物悲しさを引き立てる